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週間相場分析2017年04月10日


リスク回避の買いがサポート

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4/7 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSは『GOLD SURVEY 2017』を公表。金は供給過剰が続くものの、今年の金現物平均価格は1259ドルと、昨年の1248ドルから上昇すると予想した。インドの需要回復が価格上昇に寄与するほか、『欧州諸国のいずれかでEUに反対する勢力が勝てば、ユーロの命運に不透明感が広がりかねない。一方、トランプ米大統領による型破りの政策により投資が活発化するかもしれない。米国株に対する高値警戒感も広がっている』などと説明した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月28日時点で13万7820枚、前週比2万1568枚増。取組高は3月29日時点で44万枚台、4月5日時点で42万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3月29日⇒4月5日)では、当業者が売り玉900枚減に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉1100枚増に対し買い玉500枚増。

総合分析

 引き続き円相場が1ドル=110~111円台で高止まりするなか、東京金先限はこれまた4400円台を維持。これもやはり、ニューヨーク金期近が1200ドル台半ばで底固く推移していることがサポートしているためといえよう。前述の【海外情勢】で触れたように、トムソン・ロイターGFMSが金価格上昇を予想しているが、この根底にあるのは"リスク回避の金買い"。欧米の政治・経済情勢の先行き不安を始め、世界各国に様々な不安が潜在する以上、金買いは不変。

白金

金に比べて地合弱まった!?

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4/7 15:15現在

海外情勢

 ドイツ連邦自動車局が発表した3月の同国内新車販売台数(乗用車)は前年同月比11.4%増の35万9600台で、2ヵ月ぶりに前年同月実績を上回った。前年同月より営業日が2日間多く追い風となり、月間の伸びでは、昨年5月以来、約1年ぶりの大きさを記録した。一方、米調査会社オートデータが発表した3月の米新車販売台数は前年同月比1.6%減の155万5859台と、3ヵ月連続で前年割れ。消費者の乗用車離れに歯止めがかからない状況が続いている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月28日時点で2万7629枚、前週比1326枚減。取組高は3月29日時点、4月5日時点ともに6万3000枚台。カテゴリ別(3月29日⇒4月5日)は、当業者が売り玉200枚増に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉1400枚増に対し買い玉1600枚増。

総合分析

 東京白金先限は3400円前後で小幅揉合を継続している。円相場が1ドル=110~111円台で高止まりしていることや、米株価とニューヨーク白金の頭重さが上値を抑制していると考えられる。相対力指数を見ると、東京金先限が中立ラインの50ポイント前後で推移しているのに対し、東京白金先限は下値警戒ラインの30ポイント近辺で低迷しており、東京白金の地合の弱まりが窺える。金とのサヤが1000円以上に広がって、白金の出遅れ感・割安感は強まっているが...。

灯油

NY原油の底固さ映す

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4/7 15:15現在

海外情勢

 米株価が不安定なことは原油の先行き需要の萎縮という原油の弱材料になりかねない。しかし、米国の経済指標が示す通り、景気回復が維持されているため米株価の下値不安は薄れ、原油相場はOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産継続が強いサポート要因となっている。北海油田の操業停止や米国内石油製品在庫の減少も強材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは3月28日時点で64万7981枚の買いに対し24万9901枚の売り、差し引き39万8080枚の買い越し(前週41万8517枚の買い越し)と買い越しが減少した。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは5日時点で2581枚の買いに対し2681枚の売り、差し引き100枚の売り越し(3月30日は75枚の売り越し)と売り越し玉が減少。

総合分析

 4月1日現在の全国灯油在庫は前週比7万1876キロリットル減の105万2887キロリットルと原油処理量の減少と販売量の伸びを反映した。全国的な気温上昇で販売量が減少するとの見方はあるが、生産調整している関係で需要が伸びると需給バランスはタイト化する。東京バージ灯油は海外原油相場に連動するため、ニューヨーク原油の底固い動きをそのまま反映しよう。期先は5万円大台の奪回が目標。

大豆

増反と在庫増、ブラジル大豆の豊作で売られる

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4/7 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は米国の作付面積増加と在庫増、ブラジル大豆の驚異的豊作のトリプルパンチに見舞われ、4日には9.3650ドルと昨年9月27日の9.3725ドルの水準まで下げた。米農務省が発表した2017年の大豆の作付意向面積は8948万2000エーカーと事前予想の上限をも超える大きな数字となった。これは過去最高であり、トウモロコシの8999万6000エーカーと肩を並べるほどだ。四半期在庫(3月1日現在)も17億3500万busと前年同期(15億3100万bus)を2億bus強も上回る内容で、旧穀(2016~17年度)の供給過剰に拍車がかかった格好だ。2016~17年度のブラジルの大豆生産量は今では1億1000万トンを超えるというのが市場の一致した見方で、天候相場に突入するなかで、これらの弱材料をどう消化していくのが課題といえる。

国内市場

 東京一般大豆期先は為替が揉合商状のなか、シカゴ市場安に連動、7日に約5ヵ月ぶりの安値となる4万6030円まで下落した。シカゴ大豆は供給面の弱材料が強力で、これをひっくり返すような材料が見当たらないため、当面、軟調地合か。

ゴム

在庫の減少が下値を支えるか

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4/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり43トン~75トン。週末現在、原料は71.01バーツ、オファーは4月積243.0セントで取引されている。 【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比299トン増の4,501トン。入庫量1,036対し出庫量は737トン。 【前検】4月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で20円幅の値動き、週末現在は240円前後で取引されている。週の高値は250.8円、安値は231.0円。週初は中国が休場の中、ドル円相場が円高に進行したことから軟調な展開となり、4月4日には安値231.0円を付けた。その後は戻り歩調となったが、4月7日に『米国がシリアに向けミサイル発射』との報道が伝わっており、今後の動向が注目される。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線はRSI(14日間)が40付近と、売られ過ぎの水準は脱しつつある。今後は上値の目途を260円付近とした、戻り売り優勢の展開となると思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は59円前後で推移している。産地の減産期入りに伴い、取引所在庫への懸念は深刻化し、4月限と9月限の逆鞘幅の解消には時間がかかると予想される。

為替

不安定ながら円安予測多い

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4/7 15:15現在

海外情勢

 トランプ米大統領の公約が壁にぶつかって立ち往生する形となり、ドルへの不安が増大する一方、FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録内容が6月利上げ実施との観測を招き、ドルの上昇要因となった。米雇用統計改善は予想の範囲内で市場の反応は鈍い。不安定な動きが続くとの見方が多く、1ドル=110~111円台の小幅な揉合商状。

国内情勢

 1ドル=110~111円台で大きく動けない。米中首脳会談、3月の米雇用統計発表待ちのまま動意薄となっていたが、国内でも米雇用統計の内容好転は織り込み済みでトランプ政策の行方が最大関心事となり、市場参加者は模様眺めを余儀なくされ、商いは閑散で気迷いを深めている。

総合分析

 米追加利上げの早期実施の有無がドル相場を左右する。利上げ回数が今回を含めず年内2回なのか、3回なのかが焦点。6月実施以降、9月、12月と利上げされるようであればドルは急上昇して不思議ない。逆に米金融当局が再び利上げに慎重な姿勢へ逆戻りすればドルの上値は限定されそう。長期的にはドル高・円安で1ドル=115~120円と予想する向きも少なくない。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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