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週間相場分析2017年04月03日


リスクヘッジの金買いが支援

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3/31 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は3月29日時点で833.51トン。3月24日の832.62トンから27日の835.28トンへ増加したあと、28日の833.51トン⇒30日の832.32トンへと減少へ転じた。一方、ロイター通信が香港政府統計局から電子メールで受け取ったデータによると、中国の香港経由での金純輸入量は2月に47.931トンと前月比50.8%増加。また、2月の総輸入量は49.026トンと、1月の33.62トンを上回った。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月21日時点で11万6252枚、前週比1万0214枚増。取組高は3月22日時点で45万枚台、29日時点で43万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3月22日⇒29日)では、当業者が売り玉2500枚増に対し買い玉500枚減、非当業者が売り玉5400枚減に対し買い玉2300枚減。

総合分析

 円相場が3月27日に1ドル=110円12銭まで上昇するなど、約4ヵ月ぶりの高値水準にありながらも、東京金先限は4400円台を引き続き維持。ニューヨーク金期近が1200ドル台半ばで底固く推移したことから、円高圧力に耐えることが出来たといえよう。そのニューヨーク金は引き続きトランプ米政権の政策実行力に対する不安感や欧州の政治・経済リスクなどを背景にしたリスクヘッジの金買いが支援すると見られ、東京金の基調も引き締まった状態を維持する公算。

白金

材料難で上値の重さ続く!?

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3/31 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した2月の同国新車販売台数(商用車、輸出含む)193万9200台、前年同月比22.4%増と12ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、インド自動車工業会が発表した2月の同国新車販売台数(乗用車+商用車)は32万2298台、同9%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。また、英国自動車工業会が発表した2月の同国自動車生産台数は15万3041台、同8%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。なお、2月としては過去17年で最多台数。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月21日時点で2万8955枚、前週比1220枚減。取組高は3月22日時点で6万5000枚台、29日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は5万2000枚台。カテゴリ別(3月22日⇒29日)は、当業者が売り玉200枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉2300枚増に対し買い玉2100枚増。

総合分析

 東京白金先限は3月29日に一時、3392円まで売られて3400円台割れ。その後、すぐさま3400円台に復帰したものの、その戻り幅は小さく、円相場が一時、1ドル=110円台へと上昇し、その後も111円台で高止まりしていることが上値抑制要因になっていると考えられる。米株価の軟調を受けてニューヨーク白金期近も950~960ドル台で頭重く推移。内外ともに新規材料が欲しいところだが、材料難の状況とあって、引き続き上値の重さは避けられないか。

ガソリン

下げ過ぎの反動高へ

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3/31 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油及び製品在庫の増勢が鈍化し、集散地クッシング在庫が減少、ガソリンと中間留分の在庫も減少したことからニューヨーク原油期近が反発した。OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は順守率が95%と予想よりアップ、原油の強材料として評価された。世界石油需給も需要の堅調が見込まれるなど下値余地は乏しいとの市場ムード。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは3月21日時点で65万9029枚の買いに対し24万0512枚の売り、差し引き41万8517枚の買い越し(前週43万3800枚の買い越し)と減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは3月29日時点で4999枚の買いに対し、3395枚の売り、差し引き1604枚の買い越し(22日は1544枚の買い越し)と増加。

総合分析

 ニューヨーク原油相場に連動する写真相場が続いている。OPECと非OPECの協調減産は6月で終わらず、延長される可能性が高く、これにより、市場で、『供給面の調整が進む』と評価されよう。一方で需要面の強さがあるだけに、50ドルを超えて60ドルへ向けた展開も想定出来る。ガソリン現物は原油処理量が減少、販売が伸びていることから現物市況に底固さがある。為替の円高で下げる場面があっても押目買い人気で反発も。当面、期先は5万円大台挑戦へ。

コーン

豊富な在庫状況が重石だが

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3/31 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3月31日に発表されたトウモロコシの作付意向面積と全米四半期在庫(3月1日)の発表を前に3月27日に3.5425ドルまで売られた。トウモロコシの作付意向面積は、大豆に比べてトウモロコシが割安で推移していることから昨年の9400万4000エーカーから事前予想平均9096万9000エーカー(最大値9250万エーカー、最小値9000万エーカー)に減少するとの見方があった一方で、3月1日現在の四半期在庫が前年同期の78億2200万エーカーから過去最高の85億ブッシェル台前半まで膨らんだ可能性がある。シカゴトウモロコシ市場におけるオプション取引を含めた大口投機玉(ファンド)のポジションは3月14日に2万5367枚の売り越しに転じ、3月29日時点では9万8058枚(推計値)まで拡大している。それでもシカゴトウモロコシ期近は3.50ドル台を維持しており、キッカケを掴みさえすれば、天候相場入りを意識した売方ファンドの買い戻しで上昇する目はある。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場の軟調とトランプリスクに伴う円高基調の影響を受け、3月27日に2万1440円まで売られた。3月10日の1ドル=115円46銭から27日の110円20銭まで5円34銭もの円高は1100~1200円ほどトウモロコシの輸入コストを下げた計算で、その影響は大きい。円高をもたらしたトランプリスクの動向に注意したい。

ゴム

在庫の減少が下値を支えるか

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3/31 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり59トン~130トン。週末現在、原料は68.89バーツ、オファーは4月積238.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比399トン減の4,202トン。入庫量776対し出庫量は1,175トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(後期)は68枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で概ね保合い、週末現在は245円前後で取引されている。週の高値は247.9円、安値は235.3円。週初は米トランプ政権の政策運営への不透明感から、ドル円相場が円高に進行し、東京ゴムはこれを受けて軟調な推移となったが、週後半にかけては原油相場が堅調な展開となったことから戻り歩調となった。中国市場は連休を控え、積極的な売買は見送られている模様。
 罫線ではRSI(14日間)が30台を回復、売られ過ぎの水準は脱しつつある。今後は上値の目途を270円付近とした、戻り売り優勢の展開となると思われる。
 取引所在庫は依然として減少傾向にあり増加に転じる兆しが無いなか、当先の逆鞘幅は26円前後で推移している。産地の減産期入りに伴い、取引所在庫への懸念は深刻化し、4月限と新圃9月限の逆鞘幅は再び拡大する可能性がある。

為替

日本株安は円高要因

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3/31 15:15現在

海外情勢

 英国がEU(欧州連合)に対し離脱を正式通告、主導権はEUへ移行した。これはユーロへのプレッシャーを緩和するとの見方に結びついた。しかし、一方で、トランプ米大統領の政策への不安は拭えず、米長期債の利回り低下なども反映され、ドル円相場は1ドル=110円台後半から111円台後半の狭いレンジの動きに終始した。

国内情勢

 海外投資家の日本株売り越しは1年ぶりの規模へと拡大、日経平均株価の下落が円高基調を誘発する形。中国株の下落も不安要因となった。1ドル=110円台後半まで円高が進んだあと警戒感から111円台へ。ECB(欧州中央銀行)当局者の政策変更への慎重姿勢はユーロの重さに結びつくとされ、ユーロ円相場はユーロ安・円高へ。

総合分析

 日銀のゼロ金利政策継続と為替市場介入を仄めかす発言など、円高を牽制する動きはあるが、むしろ、意図的な措置は円の反動高を招く恐れがあり、安倍政権への支持率低下といったアベノミクス失敗の印象を強めるなど円高要因。一方、貿易赤字の拡大は円安要因で、トランプ米大統領への不安が薄れると再び円安・ドル高へ。


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