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週間相場分析2017年03月13日


FOMCの動向を注視

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3/10 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は3月8日時点で836.77トン。3月2日の845.32トンを直近のピークに3日の840.58トン⇒6~8日の836.77トン⇒9日の834.10トン...と減少している。一方、金価格を左右する要因として注目される米国の追加利上げについて、スタンダード・チャータードは、『2017年は3回、2018年は2回の利上げを見込んでいる』と指摘し、2017年の利上げ時期として3月、6 月、12月を挙げた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月28日時点で16万3798枚、前週比4万35枚増。取組高は3月1日時点で44万枚台、3月7日時点で42万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(3月1日⇒8日)では、当業者が売り玉3400枚増に対し買い玉2200枚増、非当業者が売り玉400枚増に対し買い玉1600枚増。

総合分析

 米国の追加利上げ決定観測に圧迫されて、ニューヨーク金、東京金ともに続落場面を余儀なくされた。ただし、ニューヨーク金期近は1200ドル台、東京金期先は4400円台をそれぞれ維持し、日足チャート的には底固さを見せた。そうしたなか、注目されるのは14~15日に開かれるFOMC(米公開市場委員会)で実際に米国の追加利上げが決定されるのかどうか。利上げ決定となれば、ドル高がニューヨーク金を圧迫する恐れもある一方で、弱材料織り込みで反発場面か。

白金

金とのサヤの変化にも注目

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3/10 15:15現在

海外情勢

 中国の安徽江淮汽車(JACモーター)の安進董事長が今年の国内自動車市場が減速するとの見通しを示した。具体的に同董事長は、『昨年の自動車販売は小型車減税を背景に13.7%急増したが、減税は今年縮小され、来年には廃止されるため、販売の鈍化が見込まれる』としたうえで、『中国の販売はすでに(年率)2800万台と、極めて高水準。今後、大幅な増加はあまり期待出来ない』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月28日時点で4万4610枚、前週比4968枚増。取組高は3月1日時点で7万1000枚台、3月7日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(3月1日⇒8日)は、当業者が売り玉5400枚増に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉4000枚増。

総合分析

 14~15日のFOMC(米公開市場委員会)で追加利上げが実施されるとの見方が強まったことで、金を中心に貴金属全般が続落、ニューヨーク白金期近は950ドル台割れ、東京白金期先は3500円割れとなり、相対力指数はともに30ポイント台へと急落した。これで実際に追加利上げ決定となった場合、更に下押される恐れも否めず、その成り行きから目を離せない。なお、今回の急落で、東京金先限と同白金先限とのサヤは900円以上(白金が下ザヤ)で、今後のサヤの変化も要注目。

ガソリン

原油急落も先高感強い

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3/10 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近はドル高と米国内原油在庫の増加で売られ50ドル大台を切った。しかし、そのまま下放れるパターンとならず下げ渋ったのは産油国の減産に加え、世界的に石油需要が増加するとの石油関係者の見解など受けたファンドの買いもサポート要因となっている。今夏まではOPEC(石油輸出国機構)の協調減産順守率を確認しながらの強含み揉合商状と見る向きは少なくない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月28日時点で69万0281枚の買いに対し16万5027枚の売り、差し引き52万5254枚の買い越し(前週55万6607枚)と買い越しが減少。東京バージガソリンにおける非当業者の売買バランスを見ると、3月8日時点で5283枚の買いに対し3591枚の売り、差し引き1692枚の買い越し(3月1日現在1154枚)と増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油がドル高で反落したため、東京バージガソリン期先も連動して買い玉の玉整理で一段安となったが、海外原油相場に関しては先高期待が根強い。これはOPECと非OPEC産油国の協調減産が予定より高い順守率で進んでいることが背景にある。また、世界石油需要が増加するとの各種機関の予測から、原油の先高人気が高まりつつある。米経済の回復も追い風となり、東京バージガソリンは下値を固めてから5万円をクリアして次のステップへ。

大豆

ブラジルの大豊作に押される

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3/10 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は9日に9.9575ドルまで下落した。背景はこの日に米農務省から発表された2016~17年度の米国産大豆需給見通しで、輸出需要が2月の20億5000万busから20億2500万busへと下方修正され、期末在庫が2月の4億2000万busから4億3500万busに上方修正されたため。輸出需要が落ち込んだ背景は米国の競合国であるブラジルの大豆生産高見通しが1億0800万トンと2月予想の1億0400万トンから引き上げられたからで、米国大豆の輸出需要にダメージを与えることが考えられる。ただ、南米の豊作を織り込んでしまえば、次は今月31日の米国の作付意向調査が注目材料で、天候相場の前哨戦に突入するだけに、この安値は買い拾いのチャンスと捉えることが出来よう。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆期近が高値から50セント近く下げても、為替の円安基調に助けられて5万円大台を維持している。為替主導型の動きは変わらないが、3月末に米農務省から作付意向調査が発表されると天候相場を意識した展開になろう。

ゴム

テクニカル的には売られ過ぎだが

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3/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり144トン~348トン。週末現在、原料は73.12バーツ、オファーは3月積263.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比40トン減の5,086トン。入庫量915対し出庫量は955トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で15円の下落、週末現在は260円前後で取引されている。週の高値は280.5円、安値は255.4円。週初は横ばいで始まったが、3月8日に発表される中国貿易統計を巡る思惑から、上海ゴム市場が軟調に推移、東京ゴムはこれに追随して大幅に値下がりした。その後は来週の米FOMCを控えた思惑から円安が進行し、東京ゴムはこれを受けて下げ止まっている。
 罫線では一目均衡表の雲の下限を下抜け、下値模索の展開となった。目先は弱基調と考えられるが、RSIは37付近と売られ過ぎの水準であり、突っ込み売りには注意したい。今後は上値の目途を280円付近とした戻り売り優勢の展開が予想される。下値の目途は248.8円だが、これを下抜けると一段安も起こりうる。
 取引所在庫は2010年7月以来の記録的な低水準にあり、当先は「逆鞘25円前後」で推移。3月7~8日に予定されていたタイ政府在庫放出入札が無期限延期になったこともあり、同国の供給懸念に変化はなく、東京ゴム市場の逆鞘幅は一段と拡大する可能性がある。

為替

ドル高・円安基調は変わらず

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3/10 15:15現在

海外情勢

 米国の2月の雇用情勢は調査会社ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)の報告で非農業の民間就業者数が前月比29万8000人増と予想の19万人増を大きく上回り、米追加利上げ3月実施の可能性が高まるとの見方が市場に残り、円相場は一時115円台に乗せた。ドイツ長期債の利回り上昇に加え、米10年債の利回り上昇などもドル高要因。

国内情勢

 日銀は金融緩和策がデフレ脱却に有効なことや、量的緩和策で物価情勢が好転するとの見解を明らかにしたため、日米金利差拡大でドル高が助長されるとの見方が広がり、今月14、15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが決まるとのムードでドル買い人気が根強い。

総合分析

 米国の景気回復でドルはもっと上昇して然るべきとの見方は多い。今後、トランプ米大統領がドル高政策を推進するのか、あるいは通商政策を配慮して短期的にドル高けん制策を発動するのか、まだ市場関係者の意見が揃わず、米国の金利情勢の行方を見極めるまでは様子を見るスタンスを決める向きが多い。テクニカル、ファンダメンタルズともにドル高・円安の流れは変わるまい。1ドル=115~117円のドル高・円安へ。


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