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週間相場分析2017年03月06日


中長期的な先高観は不変!?

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3/3 15:15現在

海外情勢

 3月14~15日に開かれるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前にして、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は金融引き締めの根拠が、『より一層説得力を持つものとなっている』と述べたほか、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は利上げを『遅らせる必要は全くない』と指摘。 トムソン・ロイターのデータによると、こうしたFRB高官の発言を受け、3月の利上げ確率は 30%前後から67.5%に急上昇した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月21日時点で12万3763枚、前週比1万4011枚増。取組高は2月22日時点で42万枚台、3月1日時点で44万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(2月22日⇒3月1日)では、当業者が売り玉200枚減に対し買い玉200枚増、非当業者が売り玉500枚減に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 トランプ米大統領の施政方針演説を好感して米株価が高騰するなか、ニューヨーク金の下げは限定的で1200ドル台を維持、東京金に至っては円安地合のサポートで先限が4500円台半ばへ浮上したほか、全限が一代の高値を更新した。短期的には米国の追加利上げ観測やオランダ総選挙の行方などが金相場に少なからず影響する恐れから上昇一服となっても不思議ないが、中長期的にはリスクヘッジの金買い継続を背景に先高観に変わりない。

白金

堅調地合を維持

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3/3 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した2月の米新車販売台数は前年同月比1.1%減の133万3637台。スポーツ用多目的車(SUV)を含む小型トラック需要が底堅い一方で、乗用車の販売不振に歯止めがかからず、2ヵ月連続の前年割れとなった。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2月の新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月比7.4%増の48万4724台と4ヵ月連続で増加した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月21日時点で3万9642枚、前週比6枚減。取組高は2月22日時点で6万6000枚台、3月1日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(2月22日⇒3月1日)は、当業者が売り玉2300枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉1100枚増に対し買い玉1600枚減。

総合分析

 東京白金先限は3月2日に3742円まで上昇し、年初来の最高値を更新した。円相場が1ドル=111円台から反落に転じたことや、ニューヨークダウ工業株30種平均の史上最高値更新とニューヨーク白金の高止まりなどを受けて、堅調地合を維持しているといえる。トランプ米大統領の施政方針演説を受けた、米国内の大規模インフラ整備やパイプライン建設⇒産業向け金属需要の増加観測...の連想は白金にも波及、相場の下支え要因になる公算。ニューヨーク白金期近は2日にドル高を背景に1000ドル大台を割ったが、こうした安値は買い拾う。

原油

原油相場の堅調続く

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3/3 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国24カ国の協調減産が最大の強材料。また、米国の原油輸出増大も在庫圧迫を軽減する要因となり、原油価格を支えている。ヘッジファンドは強気方針で臨んでいるため、売り込みにくい市場環境となっている。ドル高が上値抑制要因ながら、米株高が追い風となるため、ドル高でも上昇する場面が認められる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月21日時点で71万2717枚の買いに対し15万6110枚の売り、差し引き55万6607枚の買い越し(前週50万8956枚の買い越し)と買い越しが増えている。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは3月1日時点で11万3768枚の買いに対し8万3477枚の売り、差し引き3万0291枚の買い越し(2月22日時点で2万7196枚の買い越し)と、これも買い越しが増えた。

総合分析

 OPECなど産油国24カ国の協調減産が予定通り順守されていることが最大の買い材料だ。また、米国内原油在庫が史上最高水準にありながら、原油相場が崩れないのは米国の原油輸出量が増大しているほか、原油貯蔵設備が急ピッチで増設されているためだ。東京ドバイ原油は先高人気が根強く、更に円安が進めば一段高を見込める。4万2000円台の相場も可能に。

コーン

今後の動向次第では波乱も...

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3/3 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3.70ドル台に浮上、2月27日の3.5950ドルが目先の底値となった模様だ。24日に米農務省・農業観測会議で示された2017年の米国産トウモロコシの作付面積9000万エーカー(前年9400万エーカー)、単収170.7bus(同174.6bus)で、作付面積が前年より400万エーカー減ったため、生産量は140億6500万bus(同151億4800万bus)と前年より10億8300万bus減少する見通し。2017~18年度の期末在庫は前年度(2016~17年度)の23億2000万から22億1500万busに減少する見通しだが、在庫自体は潤沢で、仮に単収が増えるようだと供給過剰感が出てくる。今は天候相場前で市場は小動きだが、3月中旬に入ると今年のトウモロコシの作付を巡ってひと波乱起こってもおかしくない。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2月27日の2万2300円から2日には2万3260円まで反発した。シカゴトウモロコシ期近が農業観測会議の結果を織り込み3.70ドル台を維持していることに加え、為替が円安に振れているためで、シカゴ市場が下げ渋っている状態で円安が続けば、昨年6月9日の2万3750円はもとより、2万4000円台への挑戦もあり得る。

ゴム

タイの在庫放出が無期限延期となった

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3/3 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり74トン~359トン。週末現在、原料は76.0バーツ、オファーは3月積268.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比40トン減の5,086トン。入庫量915対し出庫量は955トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は無し。

展開予想

 東京ゴム先限は、「円高懸念」と「タイの政府在庫放出が同国の天然ゴム供給を緩和し、東京ゴム市場向けの貨物が到着するかもしれない」とする思惑に、下値を追う展開で始まったものの、「中国における排ガス規制強化」に伴う自動車の買替え需要が依然として堅調であり、先週、圧迫材料となった「中国の投資商品に関する制度改革」の続報もなく、上海ゴム市場は反発。米大統領の議会演説が円高懸念を払拭したこともあり、東京ゴム市場も反発。先限で週の高値は277.8円、安値は262.0円。3月3日正午現在、273円台で取引されている。
 罫線ではRSIが50台を回復し、更なる上昇が予想されるものの、一目均衡表の雲の中から、一気に離脱する程の勢いは感じられず、目先は雲の上限となる288円~292円のレンジでの取引が予想される。
 取引所在庫は2010年7月以来の記録的な低水準にあり、当先は「逆鞘30円前後」で推移。3月7~8日に予定されていたタイ政府在庫放出入札が無期限延期になったこともあり、同国の供給懸念に変化はなく、東京ゴム市場の逆鞘幅は一段と拡大する可能性がある。

為替

利上げ観測でドル高地合へ

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3/3 15:15現在

海外情勢

 米国の早期利上げ観測がドル高の材料。ドルのショートカバーとオプション市場でのドル買いが1ドル=114円台へのドル浮上を先導する形。ドイツ経済が好調ながら、ドルに対してユーロは小動きで、ドル堅調の地合を示す。トランプ発言に振り回される状態は変わらず、神経質な動きに終始した。

国内情勢

 米株高を映して日経平均株価が2015年12月以来、1年3カ月ぶりの高値をつけ、これが円安を誘導し、ドル買いムードと相乗作用を発揮するも、1ドル=114円台ではドルが売られるなど行き過ぎを警戒する動きが認められる。米経済指標発表待ちで様子を見る向きが多い。

総合分析

 トランプ米大統領の政策はドル高を示すものばかりで、輸出促進策としてのドル安誘導の形は見えてこない。当面、米インフラ投資、減税、規制緩和などドル高要因が先行、3月利上げ観測もドル堅調の一因となっている。ドルのショートポジション買い戻しでドル高の速度もアップする傾向。なお、ファンドはオプション市場を活用し、相場をリードする大量注文で先回りするため、一時的にドル高・円安がエスカレートする可能性あり。


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