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週間相場分析2017年02月27日


当面は上下波乱の可能性もあるが...

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2/24 15:15現在

海外情勢

 ゴールドマン・サックスはリポートで、『我が社は2017年に3回の利上げを予想して おり、6月までの利上げの可能性を80%と見ている。長期米国債の実質利回りは小幅上昇しており、金相場の下落圧力になる』との見方を示した。一方、ロシア中央銀行が発表した統計によると、2月1日時点の同国金準備高は5290万オンスと、前月の5190万オンスに比べ2%増加。 時価で換算すると629億4000万ドルに相当し、前月の601億9000万ドルを上回った。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で10万9752枚、前週比7397枚減。取組高は15日、21日時点ともに42万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)では、当業者が売り玉2100枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉2900枚増に対し買い玉400枚増。

総合分析

 24日に米国の追加利上げ観測後退に伴うドル安を受けた買い戻しが入り、ニューヨーク金期近は3ヵ月半ぶりに1250ドル台に乗せた。円高に頭を抑えられたものの、東京金先限も4500円台を維持する底固い動きを見せている。当面はトランプ米大統領の施政方針演説(28日の予定)や3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)、オランダ総選挙などを巡って為替や株価ともども金相場も上下波乱する可能性もあるが、安全資産の金買いが下支える公算。

白金

まだ修正安の余地を残す

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2/24 15:15現在

海外情勢

 英自動車工業会が発表した今年1月の自動車生産台数は前年同月比7.5%増の14万7922台で、2008年以来9年ぶりの高水準を記録した。一方、欧米の大手調査会社、IHSマークイットが発表した今年の世界新車販売台数は9350万台に到達する見通し(前年比は1.5%増)。同社は、『政治の先行きが見通せないために、米国と欧州では新車販売の勢いが衰える可能性がある』とコメントしている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で3万9648枚、前週比484枚減。取組高は15日時点で6万5000枚台、22日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)は、当業者が売り玉200枚減に対し買い玉300枚増、非当業者が売り玉900枚増に対し買い玉400枚増。

総合分析

 東京白金先限は17日の3708円で上昇一服、修正安場面へ移行した。ただ、その下げは"アヤ押し"にも満たず、まだ修正安の余地を残しているといえ、チャート的には3600円台割れもあり得るか。もっとも、ドル高地合のなかでもニューヨーク白金が底固さを維持していることや、金に比べて白金は出遅れ感・割安感が強いままであること、ファンダメンタルズの引き締まりなどから、修正安一巡後は再び上昇に転じる公算が大きいと見たい。

灯油

現物市況も堅調に推移

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2/24 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場の強さはOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産があることだ。その減産目標への達成率が予想を大きく上回り、原油の供給過剰が解消される可能性が高まり、更に、米国経済の成長が予想より早く、エネルギー需要増見通しは原油高を演出する要因になるとの分析から原油、株とも先高人気が台頭。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは14日時点で68万3254枚の買いに対し17万4798枚の売り、差し引き50万8456枚の買い越し(前週47万6990枚の買い越し)と増加が続く。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは22日時点で3268枚の買いに対し2928枚の売り、差し引き340枚の買い越し(15日は464枚の買い越し)に減少。

総合分析

 全国的な低温続きで販売量も伸び、石油会社の卸値引き上げで現物市況は引き締まりを示した。東京バージ灯油は海外原油価格に連動する展開が続いている。為替相場が小幅な動きとなれば、国内市場での手掛かりが少なくなり、ニューヨーク原油相場次第の動きを強いられる。目下、原油先高人気は高く、上昇を予測する向きが多い。

大豆

作付増見通しを受け下落

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2/24 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は2月10日の高値10.6350ドルから23日には10.10ドルまで下落した。これは南米の豊作機運が漂うなか、23日に米農務省が農業観測会議の席上で2017年の米国産大豆の作付面積が8800万エーカーと前年(8340万エーカー)を460万エーカー上回る見通しを示したからだ。事前予想平均8760万エーカー、長期需給予測の8550万エーカーを上回ったことも嫌気された。農業観測会議の結果を受けて、作付面積は農家が3月半ば頃までに最終決定を下すが、この決め手となるのが大豆とトウモロコシとの比価だ。2月23日時点のシカゴ大豆期近の清算値は10.1150ドル、トウモロコシは3.6550ドル、比価は2.76で大豆割高・トウモロコシ割安の姿を見せている。現地時間3月31日に米農務省が発表する作付意向調査面積まで比価がどう変化するかが注目されようが、当面は南米の豊作を意識して頭重い展開が続く公算が大きい。

国内市場

 24日の東京一般大豆期先は、米国大豆の作付増と円高を受けて、5万円台前半の軟調な動きを強いられている。ニューヨークダウは10日連続で高値を更新しているが、トランプ氏の政策が不透明としてドルを売る向きもあり、東京一般大豆の動向を左右する為替相場の動きが読みにくい。

ゴム

自律反発局面か

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2/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり158トン~353トン。週末現在、原料は81.65バーツ、オファーは3月積288.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比40トン減の5,086トン。入庫量915対し出庫量は955トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は無し。

展開予想

 今週、東京ゴム先限は約30円下落した、週末現在は265円前後で取引されている。週の高値は303.6円、安値は262.5円。 原油高に堅調に始まったものの、中国の「投資商品に関する制度改革に取組む」との発表に上海ゴム市場が急落、上海・東京共に2月の安値を更新した後は、罫線筋の売りに下げ足を速め、東京ゴム市場先限は、今年の安値近くまで下落。しかしながら、一方で、減産期を前にした産地市場は下げづらい展開にある。
 罫線ではRSIが30を下回り、相場は売られ過ぎとなっており、今年の安値である260.8円を下回る可能性はあるものの、新規に売り仕掛けるには危険である。相場は一目均衡表の雲に突入してしまったが、目先は雲の上限となる287円近辺までの自律反発が予想される。
 取引所指定在庫は記録的な低水準となり、当先は「逆鞘32円程度」で推移。産地市場に対して、東京市場の下落速度が急激すぎる為、同在庫回復への期待は薄れ、逆鞘幅は一段と拡大する可能性がある。

為替

米利上げと仏選挙への思惑が交錯

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2/24 15:15現在

海外情勢

 3月の米利上げ観測が早期実施の可能性高まったものの、再び利上げ観測が遠退くとの見方など、見解が二分されるかたちで不安定な動きへ。1ドル=113円前後の小幅な動きに終始した。一部の声として、フランス大統領選挙で極右政党勝利の可能性が取り沙汰されるなど、ユーロ先行き不安でユーロ安ドル高を想定する見方も。

国内情勢

 ドルの買い持ち筋が整理するためにドルを売る動きのほか、ニューヨークのオプション市場に大量にまとまったポジションがあることから、投げさせられる形でドル売りが目立つ局面もあった。トランプ政策の行方が不透明で、米長期債券の利回りジリ高への不安からドル買いをセーブする動きも。終始1ドル=113円前後の緩慢な動き。

総合分析

 米株価の異常ともいえる騰勢に日経平均がついて行けず、日本株先安懸念が円買いに結びつく恐れ。ユーロが下落すると安全通貨としての円が改めて買われる恐れがあり、トランプ外しといわれる米連邦地裁の入国規制差し止めやフリン大統領補佐官の辞任などがトランプ政策への先行き不安が垣間見られることから、ドル急落の可能性も残る。1ドル=112円割れへのドル後退も。


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