商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2017年  >  2017年02月20日

週間相場分析2017年02月20日


目先的には修正安へ移行も

gold.jpg

2/17 15:15現在

海外情勢

 15日に世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"がイスラム法(シャリア)に基づく投資商品としてイスラム金融機関会計監査機構から承認されたと、ファンドスポンサーのWGTS(ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ)が明らかにした。なお、イスラム法に基づく金取引の定義などを検討していたイスラム金融機関会計機構は昨年12月5日、金投資の基準を公表し、現物に裏付けされた金融商品や金鉱山への投資を容認していた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で11万7149枚、前週比2006枚減。取組高は8日、15日時点ともに42万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)では、当業者が売り玉7400枚減に対し買い玉1500枚増、非当業者が売り玉1500枚減に対し買い玉1万400枚減。

総合分析

 東京金先限は16日に4511円まで上昇し、昨年7月以来、7ヵ月ぶりに4500円台へ復帰。1月27日の4343円からほぼ一本調子で続伸、約3週間で4%高(168円高)を演じた。この続伸に要した日柄や値幅、相対力指数が70ポイント台に達して高値警戒感が強まっていることを考慮すると、目先的には修正安場面への移行も。上げ幅(168円高)に対し、3分の1押しは56円安の4455円、半値押しは84円安の4427円、3分の2押しは4399円。

白金

相変わらず金に対して割安

platinum.jpg

2/17 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した今年1月の新車販売台数は前年同月比0.2%増の252万台。増加率は前月の9.5%から9.3%鈍化し、プラス成長に転じた昨年3月以降で最も低い伸びにとどまった。春節(旧正月)連休のズレによる営業日の減少に加え、小型車を対象とした減税幅の縮小が影響したとしている。また、今年1月の自動車生産台数は同3.9%減の236万9000台に縮小した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で4万132枚、前週比1159枚増。取組高は8日、15日時点ともに時点で6万5000枚台、東京市場の取組高は4万3000枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)は、当業者が売り玉500枚減に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉700枚減。

総合分析

 東京白金先限が昨年8月15日以来、6ヵ月ぶりに3700円台を回復して全限一代の高値を更新。強弱のバロメーターである相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントに接近したことで、当面は修正安場面を演じる可能性も。もっとも、上昇したのは白金だけではなく、金も続伸相場を演じ、東京市場では金先限と白金先限との価格差が16日の高値ベースで808円も開いており、白金が金よりも大幅に割安なことから、その出遅れ感や割安感から白金は買われやすい状況といえ、根本的な基調は底固いまま。

ガソリン

海外原油の先高人気強い

oil.jpg

2/17 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産は予想以上に速いペースで確実に進んでいるため原油価格の強力なサポート要因となっている。中国の石油需要が伸びているほか、米シェールオイルの増産が緩慢なことから、原油価格の上値抑制力は薄れている。米国内の記録的な原油在庫高水準も圧迫材料とならなかったことから、下値不安が後退、底固い基調を確認。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは2月7日時点で66万1929枚の買いに対し18万4939枚の売り、差し引き47万6990枚の買い越し(前週は49万2692枚の買い越し)と買い越し玉が減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは2月15日時点で4147枚の買いに対し3954枚の売り、差し引き193枚の買い越し(2月8日は105の売り越し)と買い越しへ転換している。

総合分析

 2月13日時点の全国店頭小売レギュラーガソリン平均価格はリットル当たり130円80銭と前週比10銭安となった。石油元売会社の卸値引き下げを反映した結果だ。販売量は伸びているうえ、今後、原油処理量が絞られそうなので小売価格は回復へ向かいそう。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油先高人気の高まりから上昇基調の継続が見込まれる。5万5000円台乗せは時間の問題。

コーン

着実に下値を切り上げる

grain.jpg

2/17 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は16日に3.80ドル台に乗せ、7ヵ月半ぶりの高値を示現した。シカゴトウモロコシの日足チャートの下値を見ると、昨年12月1日に3.31ドル、同23日に3.4550ドル、今年1月11日に3.52ドル、1月30日に3.5575ドルと着実に切り上げてきたことが判る。一方、上値も着実に切り上がっており、今や、4ドルに乗せる勢いを見せている。現地時間23~24日には農業観測会議が開催されるが、注目されるのはここで今年のトウモロコシ作付面積が示されること。2月15日現在のシカゴ市場の清算値(期近)は大豆が1043.75ドル、トウモロコシが3.7350ドル、比価は2.80。引き続き、トウモロコシが大豆に比べて割安なため、大豆の作付面積が増え、トウモロコシが減少というコンセンサスが出来ている。2017年のトウモロコシの作付面積が2016年の9400万4000エーカーをどれだけ下回るか注目されるところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2月1日の2万2030円から2万3520円まで上昇した。為替相場が保合うなかで、シカゴトウモロコシが堅調を持続したのと、2017年の米国産トウモロコシの作付面積が減少するとの期待感が出ているためだ。RSI(相対力指数)高値警戒圏の70ポイントを超えたことから一旦、調整安を演じたあとも堅調を持続しそうだ。

ゴム

大きな押しとなるか下げ止まるか

20rubber.jpg

2/17 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり99トン~227トン。週末現在、原料は90.56バーツ、オファーは3月積321.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比40トン減の5,086トン。入庫量915対し出庫量は955トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で20円幅を往復する展開、週末現在は305円前後で取引されている。週の高値は328.0円、安値は300.2円。週初は堅調に始まったが、2月14日にタイ政府がゴム在庫を95,000トン売却したとの報道を手掛かりに、週後半にかけて下落基調となった。現物価格は高止まりしており、引き続き産地の状況には注意が必要である。
 罫線ではRSIが50を下回りつつあり、買われ過ぎ感は払しょくされ、2月6日の夜間節につけた最近の安値293.1円を下回ると、280.0円近辺までの下げが予想される。しかしながら、中期的な上昇トレンドは生きており、一目均衡表の雲に突入することは困難と考えられ、300円を下回る水準は買戻し局面であり、「突っ込み売り」は警戒したい。
 依然、国内在庫の減少を解決する目途が立っておらず当先は「逆鞘35円程度」で推移している。減産期突入に伴い、タイの輸出業者は輸出に慎重な姿勢を取っており、一時的に逆鞘幅は拡大する可能性がある。

為替

トランプ発言で不安定な動き

20usdjpy.jpg

2/17 15:15現在

海外情勢

 トランプ減税に対する期待と不安が交錯し、持ち高調整のドル売りに円安が一服して、1ドル=113円台半ばでの動き。小幅な変動となったのはトランプ政策の行方が不透明で米株価も史上最高値の連続更新で上値警戒感が台頭するなどドルの地合は対円で弱含み。新規材料待ちのなか神経質な動きが続く。米国の利上げについてはゴールドマン・サックスが3月利上げの確率を20%から30%にアップ、6月までの利上げ1回以上を85%から90%にアップした。JPモルガンは5月~9月の年内2回の利上げを予想。

国内情勢

 東芝の東証2部への転落不安もあり、大型株の動きがマチマチ。円安一服で日経平均株価が弱含みとなり、株価への不安から円高・ドル安へと振れる場面があった。金利の動きも緩慢で、米国の経済指標発表待ちのなか、1ドル=114円台からのドル反落も113円台半ばで下げ渋る。

総合分析

 トランプ発言次第の動きとなっている。欧州経済の先行き不安が薄れ、ユーロが対ドルで上昇、ニューヨークダウの先高期待は強く、ドルが堅調に推移すると円安へ戻りそうだが、米経済政策の行方やトランプ政権は人事面の不安定さが米株価の先行き不安に結びつき、ドル下落の可能性も残る。1ドル=112円台へ転落後は反発して115円を目指すなど荒い動きに。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp