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週間相場分析2016年12月26日号


次回は2017年1月16日号になります。

底固さを見せ始める!?

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12/22 15:15現在

海外情勢

 UBSウェルス・マネジメント・リサーチは、『我々の見方では依然、FRBの利上げは2017年内に2度だが、利上げペースが一段と加速するリスクも認めている』と指摘したうえで、向こう3ヵ月の金相場見通しを1100~1250ドルとし、12ヵ月見通しを1350ドルから1300ドルに引き下げた。一方、HSBCはリポートで世界最大の金ETF"SPDR Gold Sharesの保有高について、米大統領選以降で13%減の2660万オンスに減少したと指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは13日時点で12万9311枚、前週比7069枚減。取組高は21日時点で39万枚台、15日時点で40万枚。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(15日⇒21日)では、当業者が売り玉1315枚増に対し買い玉430枚減、非当業者が売り玉2462枚減に対し買い玉717枚減。

総合分析

 引き続き東京金先限は4200円台半ばから4300円弱の水準で小幅揉合を継続しており、為替の円安地合が下値を支えていることが窺える。そうしたなか、指標であるニューヨーク金期近は1100ドル台前半で下げ渋る動きを見せ始めており、これも下支え要因に。ニューヨーク金は、 "トランプ・フィーバー"によるドル高・米株高、更にはFRBの追加利上げ実施を織り込み始めている印象を受け、このまま1100ドル台を維持すると、底固さを見直した買いも期待されるが...。

白金

当面は修正安場面を継続

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12/22 15:15現在

海外情勢

 ACEAが発表した今年11月の欧州全域(EU+EFTA全30ヵ国)の新車販売台数は118万9181台、前年同月比5.6%増と、2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。主要国では、ドイツが同1.5%増で2ヵ月ぶりに増加。英国は同2.9%増で13ヵ月連続のプラス。一方、タイ工業連盟が発表した11月の自動車販売台数(乗用車・トラック)は6万4771台で、前年比15.3%減少。1~11月累計は同2.3%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは13日時点で2万5616枚、前週比1359枚増。取組高は21日時点で6万4000枚台、15日時点で6万8000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリ別(15日⇒21日)は、当業者が売り玉371枚増に対し買い玉265枚減、非当業者は売り玉507増に対し買い玉1143枚増。

総合分析

 東京白金先限は12月19日に3519円まで上昇。これは為替の円安地合に加え、一時900ドル台を割り込んだニューヨーク白金期近が早々に900ドル台へ復帰したことも影響したと推察される。週間足を見ると、東京白金先限は11月15日の3206円から12月19日の3519円まで1ヵ月強で313円高(10%高)を演じており、当面は修正安場面が続く公算。ちなみに、313円高の半値押しは157円安の3362円、3分の2押しは209円安の3310円。

ガソリン

NY原油安を映し反落

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12/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内原油の在庫増加(前週比220万バレル増)を見て売られたが、ガソリンや中間留分在庫は減少(前週比で130万バレル減、240万バレル減)したため、利益確定の売りにとどまった。また、クリスマスで商いが薄く、ポジションを調整する動きも影響しての動きで、基本的に底固さは維持されている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは12月13日時点で61万4780万の買いに対し19万2013枚の売り、差し引き42万2767枚の買い越し(前週377626枚の買い越し)に増加。東京バージガソリンにおける非当業者の売買バランスは12月21日時点で4865枚の売りに対し4104枚の売り、差し引き761枚の売り越し(先週15日時点は829枚の売り越し)と減少。

総合分析

 ニューヨーク原油の反落を見て下げた東京バージガソリンだが、期先は5万5000円に接近する高い水準にあり、アヤ押しの域にとどまっており、国内のガソリン現物需要も恐れていたほど落ち込まず、一定の消費を維持するとの見方や、輸入原油価格の上昇に伴う卸値の引き上げも見込まれ、現物市況は底固い。期先についても原油先高期待が強いだけに地合は引き締まろう。5万5000円台を買い進む場面へ。

大豆

10ドル割れの公算大

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12/22 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は20日に10.04ドル、21日に10.05ドルまで下げ、10ドル大台を割り込む可能性が出てきた。南米アルゼンチンで雨が降り乾燥懸念が後退したのと、年末を控えて買方ファンドの整理売りが出ているからだ。ただし、アルゼンチンの降雨不足が収拾したとはいえず、今後、蒸し返すことも考えられるだけに、今後の天候に注意する必要があろう。中国の米国産大豆輸入は強材料だが、一旦、相場に織り込まれたとの印象が強く、また、今後は農家を中心に年末特有の換金売りが出てくることも気懸り。ただ、中国の輸入は相変わらず活発で、10ドル割れは一時的と判断したい。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ市場が軟調に推移したのと、為替市場で円安が一服したのを受けて、16日の5万3420円から21日の5万1010円から下落した。為替が円安のうちは良いが、動かなくなるとシカゴ市場の動きを映す展開になってしまう。

ゴム

トレンドを維持できるか

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12/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり41トン~152トン。週末現在、原料は74.48バーツ、オファーは1月積240.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比461トン減の5,969トン。入庫量430対し出庫量は891トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は288枚、(後期)39枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円の下落、週末現在は270円前後で取引されている。週の高値は281.6円、安値は263.1円。東京ゴムは買い一服となり、週を通じて下落基調となっている。年末を控えた買い方の手仕舞い売りが影響したと思われる。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 RSIの買われ過ぎ感は一旦修正されたものの、11月7日の安値176.8円と12月1日の安値224.5円を結んだ上昇トレンドラインがサポートとして意識されている。今後は下値の目途を260~264円とし、上昇トレンドラインに沿った基調が継続するか注目される。仮に基調が変わった場合、急落することも考えられるので注意したい。
 当先は「順鞘1円程度」で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、順鞘幅は徐々に拡大する可能性が高い。

為替

利益確定でドル下落

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12/22 15:15現在

海外情勢

 クリスマスを控えて商いが薄れ、手掛かりが乏しいなか、ドルは利益確定売りで下落、1ドル=117円台半ばの水準で小幅な揉合商状が続いた。年明け以降も米利上げが続くと予想されることや、次期大統領のドル高有利の見られる政策期待から、ドルの地合は主要通貨に対し強いまま推移するとの見方が多い。

国内情勢

 ニューヨーク市場でドルの調整安場面となったことを映し、1ドル=117円台半ばから後半の狭いゾーンの動きとなっている。日経平均株価も底固く推移しているため、ドル高・円安基調が続く可能性が高そうだ。新規材料が不足とあって商いは盛り上がらず、不安定な動きに終始。

総合分析

 米追加利上げ実施以降、目玉となる話題もなく、アベノミクスが失敗したとの見方が台頭していることから、行き過ぎた円安への警戒も無視出来ない。海外筋のドル買い・円売りが一服、アジア勢がヘッジの円買いに出ている節もあるので市場も警戒しているものの、当面は無風状態を見込むムードで、1ドル=118円超となるドル高場面があっても一時的だろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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