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週間相場分析2016年12月19日号


米利上げで続急落

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12/16 15:15現在

海外情勢

 AAOIFI(イスラム金融機関会計監査機構)とWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)は5日、『金及び金取引規制に関するシャリア(イスラム法)基準No.57』(以下、"基準")を発布したと発表。新基準によると、『金投資は適切なザカート(喜捨)を含む金の所有の場合など、関係するあらゆるイスラム法の規定が満たされた場合に認められる』としており、実質的に現物に裏付けされた金融商品や金鉱山への投資を容認した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で13万6380枚、前週比1万5190枚減。取組高は7日時点で39万枚、14日時点で40万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者が売り玉変わらず・買い玉500枚減、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉300枚増。

総合分析

 米国の追加利上げで金は続急落、4300円を割り込んだ。FOMC(米連邦準備制度理事会)は今後、更に数度の利上げを断行する構えで、これもニューヨーク金の下げを助長したようだ。これまで、円安が下支え材料になってきたものの、さすが下支えることは出来なかった。ここは急激な円安進行に伴う反動(=円相場反発)に警戒する必要があろうか。

白金

円高を警戒せずにはいられないが...

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12/16 15:15現在

海外情勢

 欧州ビジネス評議会が発表した11月のロシア自動車販売台数は前年同月比0.6%増の13万2346台。また、ドイツ自動車工業会が発表した1~11月の同国内新車販売台数は同7%増の32万5800台、オーストラリア統計局が発表した11月の同国内新車販売台数は同1.1%減の9万7055台となった。一方、大手調査会社ワーズオートは2017年の米自動車販売台数は約1720万台と、今年(推計)の1740万台からやや減少するとの予想を示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で2万4257枚、前週比89枚増。取組高は7日時点6万8000枚台、14日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者が売り玉800枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉200枚増に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金相場は米国の追加利上げが弱材料となり、ついに900ドルを割り込んだ。金の大幅下落が弱材料となったほか、対ユーロでもドル高になり、売りに加速がついた格好で、2月3日以来の安値水準に落ち込んだ。ユーロ安は白金安を呼び込む要因。東京白金期先は3500円を割り込んだが、当面は急激な円安に対する修正、すなわち円高を警戒せずにはいられない。その半面、ドルの修正安はニューヨーク白金にプラスに作用、東京白金を下支える効果も期待。

原油

産油国減産期待で底固さあり

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12/16 15:15現在

海外情勢

 米政策金利の追加利上げ決定によるドル高を反映してニューヨーク原油は反落したが、OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の協調減産合意が強力なサポート要因であるうえ、米国の景気回復が明らかなことから、個人消費増加⇒ガソリン需要の増加など先高期待は根強い。北半球が冬季の暖房需要期を迎えていることも強材料とされ底固い動きが続こう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは12月6日時点で58万9787枚の買いに対し21万2161枚の売り、差し引き37万7626枚の買い越し(前週28万7881枚の買い越し)と買い越しが急増。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは12月14日時点で11万7742枚の買いに対し12万8344枚の売り、差し引き1万0602枚の売り越し(12月7日現在9944枚の売り越し)と売り越しが増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油相場は産油国の協調減産と米国景気回復を背景に上昇基調を示している。これに連動している東京ドバイ原油価格も堅調な動きながら、内部要因を見ると、東京市場では投機筋が売り越している点がニューヨーク原油市場と異なる。それでも、売り込んだ向きは踏み退きを余儀なくされる可能性が高く、今後も高値波乱が予想される。東京ドバイ原油期先は4万円大台乗せして更に買い進まれる可能性が高い。

コーン

ポジション調整の買いと円安で上昇

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12/16 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は揉合いながらも底固い動きを演じている。米国の記録的大豊作が重石となり、なかなか上放れないが、供給面の弱材料は下げ過程で織り込まれたようだ。9日に米農務省が発表した2016~17年度の米国トウモロコシ需給見通しよると、期末在庫が24億0300万busで、市場予想平均の24億1000万bus(最大値25億8400万bus、最小値23億6400万bus)を下回り、売方であるファンドのショートカバーを誘った。また、トウモロコシは大豆との比価が12月15日現在で2.90前後と割安なことにも支援された。ただし、4年連続の大豊作が相場を圧迫していることは否定出来ず、ここから大きく上昇するには新たな強材料が必要といえよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は9日の2万0650円から続伸して、15日には2万2000円台まで上昇する動きを見せた。背景は売方のポジション調整の買いと、米国の利上げで為替が海外市場で1ドル=118円台の円安になったためだが、円安は一服すると売られる恐れも・・・。

ゴム

修正安の警戒は必要

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12/16 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40トン~82トン。週末現在、原料は76.84バーツ、オファーは1月積253.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比461トン減の5,969トン。入庫量430対し出庫量は891トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は288枚、(後期)39枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で40円以上の急騰、約3年6か月ぶりの高値水準で取引されている。週の高値は291.7円、安値は244.7円。投機的な買いが東京ゴム市場で続いており、荒い値動きとなっている。需給を反映した動きとは言い難く、買われ過ぎの状況と思われる。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は中期的に11月7日の安値176.8円と12月1日の安値224.5円を結んだ上昇トレンドラインに沿って上昇しているが、12月9日の235.7円から今週末の291.7円台までの56円の急騰は、RSI等のテクニカルな指標の水準を見ても「行き過ぎ感」は高く、その「急騰」に対しての修正安が予想される。修正安の目先の目標が「急騰」の半値押し水準263.7円とすれば、12月13日高値260.1円と14日の安値264.8円の窓が意識されるだろう。
 当先は「順鞘4円程度」で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、順鞘幅は徐々に拡大する可能性が高い。

為替

追加利上げとトランプ効果でドル急伸

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12/16 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦市場公開委員会)は政策金利を0.25%(12月15日実施)引き上げ、更に2017年は年3回利上げする計画を明らかにした。利上げが決定したことで、ニューヨーク為替市場は1ドル=118円台までドルが上昇した。米国の経済指標は雇用統計、景況指数とも景気回復を裏付ける良好な内容であることを再認識してのドル買いで、トランプ次期大統領が予定している強力な景気テコ入れ策への期待も反映されている。

国内情勢

 米追加利上げ確認でドル買い・円売りが集中して、15日にはニューヨーク市場で1日3円強(1ドル114円台から117円台)の円安となり、16日には118円台に円安が進行したことから、個人やファンドに至るまでドル買いが急増した。外国人投資家の多くが買い遅れていた日本株を買い進んでいることも円安を促す結果となっており、更にドル高・円安の動きに弾みがつくと見るアナリストが多い。

総合分析

 ドルが買われ過ぎとか、円が売られ過ぎという心理状態が認められない。すでに1ドル=130円を予測するアナリストが増えた。ドルを買う材料に事欠かず、米国経済が"一人勝ち"の状況が明らかになったうえ、トランプ次期大統領が財政出動、減税、規制緩和とドル高の環境が整うとの見方から、ドルの上値警戒で売り先行した投機筋のショートカバー(売り玉の買い戻し)がドル高基調を助長している。1ドル=125円達成に時間はかかるまい。


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