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週間相場分析2016年12月12日号


1100ドル台半ばが支持線になるか!?

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12/9 15:15現在

海外情勢

 ブルームバーグが集計したデータによれば、金相場が10ヵ月ぶりの安値に下落するなか、貴金属に裏付けされたETF(上場投資信託)からは過去1ヵ月間に62億4000万ドルが純流出。その一方で、株式相場に連動するETFには758億1000万ドルが流入した。米大統領選挙頃から資金が流出。株式とドル相場が上昇するなか、米金融当局による追加利上げへの期待から米国債の利回りも上昇。保有していても配当が支払われない金の魅力は低下していると指摘している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11月29日時点で15万1570枚、前週比1万5515枚減。取組高は11月30日時点で40万枚台、12月7日時点で39万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(11月30日⇒12月7日)では、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉900枚減、非当業者は売り玉800枚減・買い玉200枚増。

総合分析

 ニューヨーク金の取組高は39万枚台へと更に減少、依然として市場からの資金流出が続いている。ただ、そうしたなかでも、ニューヨーク金期近は1100ドル台半ばで下げ渋る動きを見せており、下値を固めつつある印象を受ける。こうなると、FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けてのニューヨーク金の反応が注目されるところで、仮に追加利上げが決定され、それでも下げ渋るようならば1100ドル台半ばが強い下値支持線になっていると判断出来よう。FOMC後の反応に要注目。

白金

三段上げを目指す姿になるか!?

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12/9 15:15現在

海外情勢

 英国の自動車関連メーカーで構成する業界団体、SMMTによると11月の同国内自動車販売台数は前年比2.9%増の18万4101台。一方、中国紙・上海証券報によると、中国政府は今月末に期限を迎える小型乗用車(排気量1600cc以下)の自動車取得税の減税措置を2017年も延長する模様。なお、減税効果で、今年1~10月の小型乗用車の国内販売台数は前年同期比22.8%増の1374万8000台となり、乗用車全体に占める割合は72%に拡大した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11月29日時点で2万4168枚、前週比641枚減。取組高は11月30日時点、12月7日時点ともに6万8000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリ別(11月30日⇒12月7日)は、当業者が売り玉700枚減に対し買い玉300枚増、非当業者が売り玉200枚減に対し買い玉1200枚減。

総合分析

 ドル高地合のなか、ニューヨーク白金期近は引き続き900ドル台割れを回避して底固い動きを継続。そこに為替の円安地合が加わり、東京白金先限はジワジワ水準をアップしている。東京白金先限日足チャートを見ると、10月24日の3091円⇒11月9日の3412円で一段上げを完了して、11月15日の3206円から二段上げへ向かっており、仮に12月7日の3467円で上げ一服ならば二段上げを完了、修正安後に三段上げを目指す姿になるが...。

灯油

上値警戒で調整安ながら底固い

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12/9 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)の協調減産に加えて非OPEC産油国が減産に協力する姿勢を見せていることが原油価格の強材料となっている。一方では、ニューヨーク原油期近が50ドル台へ上昇すると米シェールオイルが増産するとの見方が台頭、戻りを売られる場面となったが、そのまま下げ続ける動きとはならない。50ドル割れでは下げ過ぎ警戒ムードが認められ、強気勢は60ドル目標で買い進んでいる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは11月29日時点で55万1697枚の買いに対し26万3816枚の売り、差し引き28万7881枚の買い越し(前週27万6320枚の買い越し)と増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは12月7日時点で4982枚の買いに対し、3957枚の売り、差し引き1025枚の買い越し(11月30日は1014枚の買い越し)と小幅な増加となった。

総合分析

 OPECと非OPEC産油国の協調減産を背景にニューヨーク原油価格が一段高を演じ、50ドル大台乗せしたあとも底固い動きを示している。原油価格上昇に伴う米シェールオイル増産懸念はあるものの、すでに織り込み済みで原油先高ムードは拭えない。東京バージ灯油は冬季暖房需要による現物堅調と原油価格上昇による卸値引き上げ、更に海外原油高を映し先高期待が強い。目標値4万8000円。

大豆

新規材料難で揉合局面

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12/9 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は10.50ドルを超える場面もあったが、8日には10.2350ドルまで下落、地合の弱さを感じさせた。連日の大口成約の報に関わらず、中国の買い付けの行方に不透明感が漂い出している。中国は11月に過去最高の996万トンの大豆を輸入してきたが、トランプ次期大統領は中国製品に対して高率関税をかけるとし、中国は報復措置として米国産大豆の輸入停止を検討するのではと伝えられている。中国はすでにブラジルから旧穀大豆を輸入、春になれば積極的にブラジル産新穀大豆を輸入すると見られ、先行き米国の輸出需要に悪影響を出てくる可能性もある。目下、シカゴ大豆期近は決め手材料難で来年1月の最終生産発表まで10~10.50ドルのレンジで揉合う公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先は円相場が1ドル=113円台後半~114円台前半の小動きのなか、整理商いが進行、弱含み商状で推移している。為替相場が膠着状態に入っているなかで、買方の整理売りが出ており、目先は軟調地合が継続しよう。

ゴム

産地の地震・洪水が懸念となるか

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12/9 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり101トン~131トン。週末現在、原料は68.14バーツ、オファーは12月積213.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比211トン増の6,430トン。入庫量1,036対し出庫量は825トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は288枚。

展開予想

 東京ゴムは約1年6カ月ぶりの高値水準で推移している。週の高値は246.4円、安値は231.8円。タイ南部で洪水、またインドネシア・スマトラ島で地震が発生し、自然災害による供給不安から東京ゴムは堅調な展開となっている。ただし現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は週中に概ね11月2日と12月1日の安値を結んだアップトレンドラインをサポートとして徐々に上昇となっている。ただし直近高値の245.6円付近が抵抗として重く、一時突破して246.4円と高値を付けたが、すぐ反落し、241.0円付近まで戻っている。下値の目途は直近安値の224.5円だが、引き続き方向感の出にくい展開が予想される。
 当先は「順鞘8円程度」で推移している。国内在庫は減少基調にあるものの、東京ゴムの高値が現物を呼ぶことで供給不安が解消すれば、順鞘幅は徐々に拡大する可能性が高い。

為替

ドル高円安の流れ変わらず

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12/9 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)の資産購入減額でユーロ高となる場面もあったが、トランプ効果によるドル高基調が続くなか、短期間に大幅な上昇を演じたドルの強さを警戒する市場心理もあり、米株価堅調が続くとの見方は多くドルの底固さは明らか。1ドル=113円台前半ともなればドルが再び買われる動きとなり、米長期債の利回り上昇で1ドル=114円台のドル高へ。

国内情勢

 日経平均株価が3日続伸して年初来の高値を付けるなど、円安見直しの動きもあったが、113円台後半から114円台前半の動き。。ニューヨーク市場における株高、長期金利上昇、ドル高との見方を背景に日経平均株価の堅調、為替の円安期待感が強まっている。

総合分析

 ニューヨーク市場主導によるドル高・円安基調が続く可能性が高い。米利上げとトランプ氏の次期政権での財政策や規制緩和などドル高要因を先取りした市場ムードは変わるまい。年明け後、1月20日の大統領就任式まで先行き見通しは不透明で、ドル高政策期待が先行する展開が続けば更にドルが上昇し、1ドル=120円超へと浮上する可能性も無いとはいえない。


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