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週間相場分析2016年11月28日号


インドでの金宝飾品購入の不振を警戒

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11/25 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイター傘下の貴金属調査会社GFMSのアナリストが明らかにしたところによると、今年第4四半期(10~12月)のインドの金スクラップ供給量は50~60%減少する見通し。現金不足と金価格下落を受け、消費者による手持ちの金の現金化が難しくなっているため。インドのモディ首相は11月8日夜、偽造紙幣と不正蓄財の根絶を目的とした高額紙幣の1000ルピー札と500ルピー札の無効化を発表、その影響から同国内では現金が不足している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で17万7660枚、前週比3万9578枚減。取組高は16日時点で48万枚台、22日時点で46万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(16日⇒22日)では、当業者が売り玉6700枚減に対し買い玉200枚減、非当業者が売り玉8400枚増に対し買い玉5800枚増。

総合分析

 引き続きドル高に押されてニューヨーク金期近は1200ドル台を割り込み、5月末の安値を下回った。こうしたなか、依然としてドル高地合が続いていること、更には、前述の"海外情勢"で述べたインドでの高額紙幣無効化の影響による同国内での金宝飾品購入の不振から、更に相場が軟化する恐れも否めない。日足チャート的には1100ドル台前半(昨年3月や2014年11月の安値水準)で下げ止まるかどうかが次の焦点に。

白金

米株高は白金需要増加期待に結びつく

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11/25 15:15現在

海外情勢

 米調査会社JDパワーとLMCオートモーティブによると、11月の米自動車販売台数は前年比5%増の139万台となる見通し。一方、欧州自動車工業会が発表した欧州主要18ヵ国の10月の新車販売台数は前年同月比1%減の104万7100台。前年割れは3ヵ月ぶり。また、ブラジル全国自動車工業会によると、10月のブラジル国内の自動車生産台数(乗用車、軽商用車、トラック、バス)は前月比2.3%増、前年同月比15.1%減の17万4150台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で2万4691枚、前週比4928枚減。取組高は16日時点で6万2000枚台、22日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(16日⇒22日)は、当業者が売り玉200枚減に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉7700枚増に対し買い玉8300枚増。

総合分析

 相変わらずドル高がニューヨーク白金相場の上値を抑制。一方で、東京白金相場は円安の影響で浮上しているものの、勢いはやや鈍い印象を受ける。とはいえ、ニューヨークダウ工業株30種平均の史上最高値更新⇒米国の好景気期待の連想が、自動車触媒を始めとした各種産業向けの白金需要の増加期待に結びついて、ニューヨーク白金相場が下げ渋る動きを見せ始めた点を評価、東京白金の下値不安も後退へ。

原油

OPEC減産期待で強い

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11/25 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)が今週30日の総会において協調減産で合意する可能性が高いとされ、ニューヨーク原油価格の堅調が続く。米国内原油在庫の減少は石油需要の増加が背景にあり、供給過剰感は大幅に後退、先高人気が高まっている。米株価の堅調も米景気回復による石油需要増という強材料と評価された。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは11月15日時点で58万1416枚の買いに対し30万5090枚の売り、差し引き27万6326枚の買い越し(前週27万7539枚の買い越し)と買い越しが若干減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは22日時点で11万8270枚の買いに対し12万4553枚の売り、差し引き6283枚の売り越し(16日時点で2220枚の買い越し)と前週からポジションが逆転した。

総合分析

 ニューヨーク原油高が続いている間は東京ドバイ原油期先も先高人気主導の一段高が見込まれる。今後、ニューヨーク原油期近が50ドル大台に返り咲き、テクニカル面ではニューヨーク原油が10月10日の51.60ドルと同19日の51.93ドルとで形成した"Wトップ"を抜くと更に一段高も。東京ドバイ原油期先は円安を背景に上値余地が拡大しており、期先が3万5000円台に買い進まれる場のも時間の問題だ。

大豆

中国の動きと円相場に注目

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11/25 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は23日に10.3575ドルまで上昇した。理由は、EPA(米環境保護局)が2017年の再生可能燃料の消費義務量を総計192億8000万ガロンと5月の数量案188億ガロンから引き上げたことが好感されたためだ。バイオディーゼルの原料となる大豆油は先物市場で強材料となり、シカゴ大豆油は一時ストップ高(2.5セント)を付けた。しかし、それだけではシカゴ大豆期近が10ドルから上放れた説明にはならない。その背景は、トランプ次期大統領が"アメリカ・ファースト"(米国第一主義)を打ち出し、中国からの輸入品に高関税をかけるというもので、中国はそれに対して大豆の輸入停止で対応する構えだという。もちろん、中国が米国産大豆を買わなくなれば米国には打撃になるが、実際、南米産だけでは中国の需要を賄うことが出来ず、トランプ氏が大統領に就任する前に大豆を買い付けようとする動きが出て当然だろう。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ高に円安が加わり、24日に5万0040円へ上昇、ついに大台乗せを果たした。米大統領選前には対ドル円相場で1ドル=101円台だったのが113円台まで円安が急速に進み、加えて、海上運賃も高騰して輸入コストも上昇しており、目先、もう一段高を期待しても良さそうだ。

ゴム

年初来高値を更新しており勢いは止まらないのか?

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11/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50トン~75トン。週末現在、原料は66.10バーツ、オファーは11月積205.0セントで取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月10日現在、前旬比742トン減の6,219トン。入庫量433対し出庫量は1,175トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は38枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で30円以上の暴騰、週末現在は240円前後で推移している。週の高値は241.7円、安値は210.1円。中国の投機筋が上海ゴム市場を買い上がっていることから、東京ゴムはこれに追随して大幅に上昇、年初来高値を更新しているが、買われ過ぎ感は否めない。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線は大幅に続伸、一時241.7円と高値を付け、週末現在は237.0円台での推移となっている。月足チャートでは一目均衡表の雲の下限である233.0円を上抜け、一部が雲の中に入っているが、上方にある75日移動平均線の255.0円付近では上値が重く、233.0円を目指す調整売りが考えられる。233.0円で支えきれない場合、217.0円付近まで反落する可能性がある。
 当先は「順鞘10円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、順鞘幅は、徐々に拡大する可能性が高い。

為替

米株高とドル高が際立つ

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11/25 15:15現在

海外情勢

 引き続き、トランプ次期政権の財政拡大への期待、米金融当局の利上げペース加速の思惑からドルが買われて、1ドル=113円台前半へ。米株価上昇や米10年債利回りの上昇もドル買いを促す要因となった。欧州金融情勢の先行き不安でユーロ下落が懸念され、ドルが買われる場面が散見された。12月追加利上げが確定的とする見方とともに、来年前半の利上げ見通しが根強いドル買いの根拠。

国内情勢

 中曾日銀副総裁は金融緩和策継続を確認、更に、『早期の出口戦略への言及は混乱を招く』とドル高・円安基調維持を優先する姿勢を示し、ドル買い人気再燃で1ドル=113円台のドル高・円安が続く。それでも、ニューヨーク市場の動向待ちで邦銀為替担当者は静観する構えが多い。

総合分析

 米トランプ政権への期待感が高まったままで、ドル高基調が定着した格好だ。米経済指標の好調な内容がドル買い人気に拍車をかける形で、予想外に早いテンポでドル高・円安が進行している。トランプ政権が経済政策を共和党主流派に合わせるようであれば、更にドルが一段高を演じる可能性あり。


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