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週間相場分析2016年11月07日号


米大統領選挙の結果待ち

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11/4 15:15現在

海外情勢

 中国黄金協会が公表した統計によると、今年1~9月の同国の金消費量は前年同期比12.8%減の720.7トン、生産量は同2.6%減の347.8トン。消費の内訳を見ると、金宝飾品の購入は同20.0%減の478トン。また、金投資意欲は引き続き上向いており、延べ棒の需要が同4.1%増、金貨需要は同12.9%増加した。 なお、9月末時点の中国の金準備高は1838.5トン。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは10月25日時点で19万6980枚、前週比1万7362枚増。取組高は10月26日時点で50万枚台、11月2日時点で53万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(10月26日⇒11月2日)では、当業者が売り玉5100枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉4000枚増に対し買い玉100枚増。

総合分析

 11月に入って早々、東京金先限は4300円台を回復した。米大統領選挙の行方が混迷を深めていることを受けて、指標であるニューヨーク金期近が1300ドル台を回復する続伸場面を演じたことから、東京金も追随した格好。米大統領選挙については、ヒラリー氏とトランプ氏の支持率が拮抗しているために、全く行方が読めず、市場では『まさかの"Brexitショック"に続く"トランプショック"の恐れも...』との不安感も強まっている。とにかく米大統領選挙の結果を待ちたいところ。

白金

ようやく3分の1戻りを達成したが...

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11/4 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した9月の同国自動車生産台数は前年同月比0.9%増の15万9726台と、14ヵ月連続で前年実績を上回った。1~9月累計では前年同期比10.5%増の129万2453台。一方、日本自動車工業会が発表した9月の自動車生産台数は前年同月比1.4%増の84万0891台と、2ヵ月連続で増加。また、米調査会社オートデータが発表した10月の米新車販売台数は同4.4%減の139万2786台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し10月25日時点で2万0098枚、前週比1339枚減。取組高は10月25日時点、11月2日時点ともに7万枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリ別(10月26日⇒11月2日)は、当業者が売り玉900枚減に対し買い玉900枚増、非当業者が売り玉2500枚増に対し買い玉1500枚増。

総合分析

 米大統領選挙の先行き不透明感を受けたニューヨーク市場での貴金属全般の続伸を受けて、東京白金も追随高を演じ、先限は3300円台半ばまで水準を切り上げた。これでようやく、7月29日の3850円と8月12日の3855円と形成した"Wトップ"からの下げ幅(約760円安)に対して3分の1戻し(ざっと250円高の3340円)超を演じたことになる。次の目標は半値戻り(約380円高の3470円)となるが、そのカギは米大統領選挙の結果が握る。

原油

米原油在庫の大幅増加を嫌気

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11/4 15:15現在

海外情勢

 10月28日現在の米国内原油在庫が前週比1440万バレル増と大幅に増えたことからニューヨーク原油が下落した。これは週間原油輸入量が日量197万9000バレル増と急増したことを反映したもの。また、原油処理量も同10万4000バレル減と需要の後退が懸念された。このほか、OPEC(石油輸出国機構)の協調減産の行方が不透明なことも嫌気される一因。

内部要因

 10月25日現在のニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは57万1822枚の買いに対し16万8236枚の売り、差し引き40万3586枚の買い越し(前週40万7995枚の買い越し)とわずかな減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは11月2日時点で10万8331枚の買いに対し10万1260枚の売り、差し引き7071枚の売り越し(10月26日現在5844枚の売り越し)と売り越しが増えている。

総合分析

 OPECと非OPEC主要産油国との協調減産体制の行方が不透明なことから減産期待を持てないため、ニューヨーク原油市場では先安懸念が台頭している。また、東京市場では円安による輸入原油価格の上昇が見込まれていたものの、為替市場がドル安・円高基調へと変化したため、コストアップ回避の可能性から原油相場の基調が弱含みとなった。当面、米国内原油在庫の増加による下げ圧力の影響を受けそうだ。東京ドバイ原油は期先が3万円大台をキープ出来るかどうか注目。

コーン

為替相場の行方に注意

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11/4 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は大豆急落に連動して、10月20日の高値3.5925ドルから11月2日には3.4425ドルまで売られた。3.5925ドルをなかなか上抜けず、ここが天井との見方が出てきたことや、原油価格の急落も下げの一因だ。農家売りは大豆が先行しており、今後、トウモロコシの売りが本格的に進むとの見方もあり、高値になるとハーベストプレッシャーがかかる可能性がある。注目材料は現地時間9日(水)に米農務省から発表される米国産トウモロコシの生産予想だ。2016年の単収は10月予想の173.4busからやや引き下げになるとの見方が多いが、FCストーン社は175.3busと予想しており、仮に上方修正されるようだと、シカゴトウモロコシ期近は9月30日の3.25ドルに接近する可能性もある。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2万円が上値抵抗線の様相を呈している。10月17日には2万0050円、同31日には2万0150円まで上げたが、今回はクリントン氏のメール問題で為替が円高に転じたことから2万円割れを強いられた。仮に、8日の米大統領選でトランプ氏が勝利するようなことにでもなれば、"トランプショック"による円安で国際商品が全面安を演じることも考えられ、東京トウモロコシもシカゴ安、円高のWショックに見舞われよう。

ゴム

三角フラッグかダブルトップか

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11/4 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり88トン~177トン。週末現在、原料は53.93バーツ、オファーは11月積173.0セント(円換算約189.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比282トン減の7,318トン。入庫量771トンに対し出庫量は1053トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)は74枚。

展開予想

 東京ゴムは180円を挟んだ保合いが続いている。週の高値は183.5円、安値は176.6円。週初は180円を超えて始まったが、原油価格が軟調なことから東京ゴムはこれに追随して上値の重い展開となっている。また米大統領選を控えて株安、円高となっていることも、東京ゴムの弱材料と認識されている模様。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線が反落、9月12日の安値と9月30日の安値を結んだアップトレンドラインに位置する177.0円付近を割れてから更に下落、一時176.6円と週内の安値を付けた。その後は若干反発、178.0円付近で横ばいなっているが、180.0円を上回れなければ、一転して反落する可能性がある。サポートは9月30日から10月17日まで上昇した分の2分の1戻しである173.0円付近だと考えられる。
 当先は「順鞘1円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、順鞘幅は、徐々に拡大する可能性が高い。

為替

トランプ氏有利の報でドル安

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11/4 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク外為市場は米大統領選挙戦でドナルド・トランプ氏が優勢になったことから、ドルが売られ他の主要通貨が買われた。現地時間3日の午後には1ドル=102円94銭~103円04銭の動きとなった。また、10月の米雇用統計では非農業部門民間就業者数が14万7000人増と市場予想の16万5000人増を下回ったこともドル売りに拍車をかけた。

国内情勢

 東京外国為替市場は4日、1ドル=103円台のドル安・円高基調を示したが、これは米大統領選挙の行方に対する不安でドルが売られたニューヨーク市場の動きを映したもの。11月1~2日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で米国の追加利上げ見送りや英ポンド急上昇でドルが売られたことも反映されての動き。このほか、国内景気対策や日銀の対応遅れなどもドル安・円高要因となっている。

総合分析

 市場が直面しているのが米大統領選挙の行方だ。最新の調査ではヒラリー・クリントン氏がリードしているとはいえ、その差が2ポイントを切ったことから、ドナルド・トランプ氏が大統領になる可能性が残り、それがドル売りの根拠で、欧州における金融市場への不安も安全資産としての円買いに結びついている。一時は1ドル=102円台へと沈み込んだドルへの不安が再燃する恐れもあり、反発へ転じてもドルが105円をクリアするには時間がかかるとの見方が少なくない。


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