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週間相場分析2016年10月31日号


取組高減少で上昇力不足に

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10/21 15:15現在

海外情勢

 テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループは米金融当局による利上げが漸進的に進み、ドルの上値が重い状態が続くため、金相場は来年上昇するとの見通しを示した。一方、英王立造幣局によると、同国内での100グラムの金塊の販売量は6月23日の国民投票後の2週間で7倍に増加し、『10月の販売量は前月から比べると倍以上に、6月との比較では50%増える見込み』(同局金塊担当のクリス・ハワード氏)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは18日時点で17万9618枚、前週比1万5601枚減。取組高は19日時点、26日時点ともに50万枚台、東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者が売り玉4300枚減に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉4600枚減に対し買い玉9600枚減。

総合分析

 東京金先限は再び4200円台割れに見舞われるかと思われたが、辛うじて台割れを回避して推移。4250円で足踏みしたが、円安とともに一段高となった。指標であるニューヨーク金期近が安値から切り返したとはいえ、依然としてアヤ戻りにとどまっていることや、円相場が1ドル=105円台に乗せたものの、小幅揉合に終始していることから、東京金も方向感が定まりにくい状況。その結果、取組高の減少が示すように資金が流出、ますます値動きが乏しくなるという悪循環が当面、続きそうな様相だ。

白金

材料難でアヤ戻りにとどまる

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10/21 15:15現在

海外情勢

 自動車業界関連の大手調査会社ワーズオートによると、10月の米自動車販売台数は前年同月比6.2%減の135万7000台になる見通し。これは季節調整済み年率換算で1780万台となり、前年同月の1805万台を下回る。一方、英業界団体の自動車製造・貿易者協会によると、9月の同国内自動車生産台数は前年同月比0.9%増の15万9726台で、1~9月累計では前年同期比10.5%増の130万台となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し18日時点で2万1437枚、前週比4841枚減。取組高は19日時点、26日時点ともに7万枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は、当業者が売り玉3400枚増に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉2300枚増。

総合分析

 東京白金先限は一時3091円まで下落した後、すぐさま切り返して、26日には3254円まで反発。ただし、7月29日の3850円と8月12日の3855円と形成した"Wトップ"からの下げ幅(約760円安)に対して3分の1戻し(ざっと250円高の3340円)にも及ばず、依然としてアヤ戻りの域を出ていない。少なくとも"修正高"というには3分の1戻り以上、"基調回復"というには半値戻り(約380円高の3470円)以上が欲しいが、材料難で難しい状況。

灯油

米国内石油在庫の減少で原油上昇

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10/21 15:15現在

海外情勢

 米国内石油在庫が軒並み減少(10月21日現在、原油が前週比50万バレル減、ガソリンが同200万バレル減、中間留分が同330万バレル減)したことを映してニューヨーク原油期近が一段高を演じた。また、サウジアラビアが中心となり、OPEC(石油輸出国機構)加盟国の減産配分を進めていることも原油価格の追い風となっている。このため、ニューヨーク原油期近はバレル当たり50ドル中心の底固い動きを示している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは10月18日時点で57万8530枚の買いに対し17万0535枚の売り、差し引き40万7995枚の買い越し(前週41万3650枚)と減少へ転じた。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは10月26日時点で5256枚の買いに対し3438枚の売り、差し引き1818枚の買い越し(10月19日は1824枚の買い越し)とわずかに減少した。

総合分析

 ニューヨーク原油価格はサウジアラビアがリードするOPEC及びロシアとの協調減産体制への調整が進んでいることから、原油の先高期待が強い。米国内の石油需給改善も買い材料だ。海外原油価格の堅調推移を背景に東京バージ灯油期先も押目を買われる底固い動きが続く可能性が高い。冬季需要期入りを控えて買い人気が高まるとの見方から、『期先の4万5000円挑戦もあり得る』との見方が台頭してきた。

大豆

高値警戒感が浮上する

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10/21 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は10月26日に10ドル台を回復、翌27日には10.20ドル台まで上伸した。背景は中国を中心に米国産大豆の輸出需要が伸びていることだ。具体的には、今年度(9月1日~10月20日)の米国産大豆の輸出成約高累計は3376万4000トンで前年度の2714万6500トンを24.4%上回る好調さで、これが大豆価格を支えている。そもそも、この上昇はハーベストラリー(収穫後の相場上昇)の一環ということも出来、"予想された上昇"で、11月の米農務省予想で大豆の単収が上方修正された場合は農家や商業筋の売りに頭を抑えられかねない。また、シカゴ大豆が10ドルを超えたことで、消費国の買い付け意欲を削ぎかねず、シカゴ大豆期近は再び10ドル台を割り込む公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆高と円安基調が追い風となって4万6000円台後半まで上昇した。日足チャート上では7月14日の高値4万6410円を上抜いており、為替の円安基調が続くと一段高もあろうが、シカゴ大豆市場では高値警戒感が浮上しそうで買いにくい局面だ。

ゴム

下値切り上げから直近高値に再度トライか

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10/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり71トン~346トン。週末現在、原料は54.85バーツ、オファーは11月積171.5セント(円換算約189.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月10日現在、前旬比434トン減の7,600トン。入庫量376トンに対し出庫量は810トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)は74枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円上昇、週末現在は183円前後で取引されている。週の高値は184.3円、安値は174.8円。上海ゴムが堅調な値動きとなっていることから、東京ゴムは週を通じて強含みに推移、10月25日には180円を回復している。また円安に進行していることも東京ゴムの下支え要因となっていると思われる。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線が上昇、184.3円まで伸びたが、直近高値の184.6円を上回れず反落となった。目先は9月12日の安値と9月30日の安値を結んだアップトレンドラインに位置する177.0円付近を目指した戻り売り優勢の展開が考えられる。この辺りで支えられれば、もう一度184.6円をトライする可能性がある。
 当先は「順鞘3円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、順鞘幅は、徐々に拡大する可能性が高い。

為替

米利上げや経済指標改善でドル買い進む

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10/21 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場は年内米利上げ観測を背景とし、9月の米中古住宅販売仮契約指数の改善や週間新規失業保険申請件数の減少でドルが買われるなか、1ドル=105円台のドル高・円安場面となった。米長期金利の上昇が示す通り、ドル高予想が支配的になりつつある。今後、FOMC(米連邦公開市場委員会)や米大統領選挙の投票を控えて積極的な債券買いが入りにくいとの見方もあり、105円台前半の水準で揉合商状を示す。

国内情勢

 米国の年内利上げを前提とするドル買いが進み、ドル高・円安商状となった。日銀黒田総裁は、『すぐに長短金利の操作目標を変える予定なし』、『国際保有を減らす状況に陥る懸念は希薄』と発言しながらも追加緩和策には言及せず、日本の金融政策は現状維持とのニュアンスから円の更なる下落を期待する声は聞かれない。1ドル=106円へ向かうとの見方は少数派で、模様眺めの地合が続いている。

総合分析

 アナリストの声を聞くと、『テクニカルでも円安進行を期待しにくい。ドル強調の原因はニューヨークダウ上昇、原油高でドル買い人気が根強い』としており、米国の利上げが織り込まれれば、次はドル買い分の利益確定売りを懸念する見方もあるだけに、一度、ドルが下落する場面を想定する必要があろう。年内に1ドル=107円挑戦との声は聞こえてこない。


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