商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2016年  >  2016年10月24日号

週間相場分析2016年10月24日号


下値不安が残る!?

gold.jpg

10/21 15:15現在

海外情勢

 WGC(ワールドゴールドカウンシル)の中国担当マネジングディレクター、ロナルド・ワン氏によると、中国の金需要は今年、来年ともに、前年と同水準の900~1000トン程度を維持する見通し(※2015年は984.5トンだった)。一方、シンガポールで開かれたロンドン貴金属市場協会の会議に出席したアナリストやバンカー、トレーダー、精錬業者11人を対象にロイター通信が実施した調査によると、金価格の予想中央値は、今年末が1275ドル、2017年の平均が1305ドルとなった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で19万5219枚、前週比5万289枚減。取組高は12日時点で49万枚台、19日時点で50万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者が売り玉800枚減に対し買い玉700枚減、非当業者が売り玉600枚減に対し買い玉700枚減。

総合分析

 東京金先限は11日の4111円からジワジワと浮上、4200円台を回復した。ただ、アヤ戻りに過ぎず、修正高一巡後の動向が肝心なところ。目下のところ、ニューヨーク金相場が1200ドル台後半へ切り返したことや為替の円安地合は支援材料といえるが、とはいえ、11月8日の米大統領選や12月13~14日のFOMCに向けてそれらの材料にも変化が出る恐れもあり、依然として東京金は下値不安が残りそう。

白金

アヤ戻りも満たない小幅な戻り

platinum.jpg

10/21 15:15現在

海外情勢

 ドイツ連邦陸運局(KBA)が発表した9月の同国内新車登録台数は前年同月比9.4%増の29万8002台。一方、オーストラリア自動車産業会議所が発表した9月の同国内新車販売台数は、季節調整済みで前年同月比1.3%増の10万2696台。また、タイ工業連盟が発表した9月の同国内自動車販売台数前年同月比2.7%増の6万3516台。農産物価格の上昇や新モデルの発売、観光業の拡大が支援した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で2万6278枚、前週比6786枚減。取組高は12日時点が6万9000枚、19日時点が7万枚。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は、当業者が売り玉800枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉1000枚増に対し買い玉1800枚増。

総合分析

 東京白金先限はひとまず14日の3100円ちょうどで下げ止まって反発。しかし、7月29日の3850円と8月12日の3855円とで形成した"Wトップ"からの下げ幅はざっと750円で、その3分の1戻しが250円高の3350円であることからすると、3200円にも届かない反発は"アヤ戻り"にも満たない小幅高であり、下値を確認出来たとはいい難い状況。これはニューヨーク白金相場も同様の状況で、内外ともに当面、下値探りの継続を余儀なくされそう。

ガソリン

下値不安が薄れる

oil.jpg

10/21 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は50ドル台を維持。これは米国内原油在庫の予想外な大幅減少に加え、OPEC(石油輸出国機構)の協調減産方針の決定もニューヨーク原油価格堅調の要因。米景気指標の内容は悪くなく、米国の経済成長は安定しているとの見方や、米国内石油需要の増勢もあり、先行きの需給改善期待が原油価格の上昇要因となりつつある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは10月11日時点で59万7569枚の買いに対し18万3918枚の売り、差し引き41万3650枚の買い越しと前週の382976枚から増加、2014年2月18日以来の高水準の買い越しとなった。東京バージガソリン市場におけり非当業者の売買バランスは20日時点で5358枚の買いに対し6180枚の売り、差し引き822枚の売り越し(3日は766枚の売り越し)と売り越しが増加した。

総合分析

 海外原油高による輸入原油価格堅調でガソリン精製コストも上昇する。更に為替の円安もコストアップ要因として見逃せない。ただ、相場展開としては緩やかに下値を切り上げるジリ高商状が続くと見るべきだ。東京バージガソリンは材料一巡もあり仕掛けにくい状況だが、期先は下値固めが進んでおり、押目買いチャンスは続こう。期先は4万8000円目標の展開へ。

コーン

2万円を超えるには材料不足

grain.jpg

10/21 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は14日に7月18日以来となる3.50ドルを突破した。その後も3.50ドルを維持しているが、大豆のように輸出需要の追い風はない。敢えていえば、原油高が支援材料だ。米エネルギー局が発表したウィークリーレポートによると、週間エタノール生産量(10月8~14日)は前週比3.7%増の日量99万8000バレルと3週間ぶりに増加し、100万バレル大台に迫り、10月14日時点のエタノール在庫は前週比1.8%減の1900万0400バレルとなった。原油価格が上昇すればトウモロコシのエタノール用需要が増えることは容易に想像出来、トウモロコシを支える要因になることは否定出来ない。それでも米国産トウモロコシは4年連続の大豊作が重石で、今後もシカゴトウモロコシ期近が3.50ドルを維持し続けるかは疑問だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴトウモロコシの3.50ドル超えを好感した買いに、17日には2万0500円まで買われた。しかし、2万円超えでは利食売りが誘われて再び2万円割れ。2万円を超えて更なる高値を目指すには新たな材料が必要だ。

ゴム

再度上値を追う事が出来るか?

20rubber.jpg

10/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり88トン~95トン。週末現在、原料は53.74バーツ、オファーは11月積170.0セント(円換算約186.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比225トン増の8,034トン。入庫量1,058トンに対し出庫量は833トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)は74枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円下落、週末現在は175円前後で取引されている。週の高値は184.6円、安値は174.0円。週初は堅調に始まったが、10月19日には上海ゴム市場が急落したことに連れ安となり、一日で約7円の下落となった。特段の要因は無く、買われ過ぎ感への反動であったと思われる。現物価格と先物価格の値差は近づいており、今後は東京ゴムの高値が現物を呼ぶ展開も考えられる。
 罫線が週初に高値の184.6円を付けたが、185.0円付近でプレッシャーを掛け、続伸できず一転して174円台まで反落となった。10月3日から10月17日まで上昇した分の半分である173.0円付近で支えられれば、もう一度184.0円台へのトライが可能だと考えられる。しかし反落する場合、一目均衡表の基準値である168.5円まで下落することもあるであろう。
 当先は「順鞘4円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、順鞘幅は、徐々に拡大する可能性が高い。

為替

大統領選挙が絡み不安定な動き

20usdjpy.jpg

10/21 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が金融緩和策維持を表明したことを受け、ユーロ安ドル高となり、ニューヨーク市場でドル・円相場も1ドル=103円55銭~104円10銭のレンジでドル強含み。米大統領候補者二人の3回目のテレビ討論の結果はヒラリー・クリントン候補が有利との判定からドルが買われた。

国内情勢

 欧州の金融緩和策についてECBドラギ総裁は、『幅広い政策手段の発動余地を残す』と追加緩和策を仄めかす発言をしたが、量的緩和策の期限延長に触れなかったことが、先行きドルの不安要因となる恐れを指摘する向きもある。神経質な小幅な動きで104円を挟んだドルの底固さを示す動き。

総合分析

 懸案となっていた欧州金融緩和策の行方はドラギ発言が微妙なニュアンスを示し、金融緩和策の期間短縮ともなれば、ユーロが対ドルで上昇、ドル下落で相対的な円高も想定出来る。なお、米大統領選挙の影響は11月まで続くとの見方が多い。ヒラリー・クリントン氏優勢が継続するとドル高・円安の構図が維持されそうだ。邦銀アナリストは1ドル=105円への円安を示唆している。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp