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週間相場分析2016年10月17日号


辛うじて4100円割れを回避したが...

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10/14 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は13日時点で961.57トン。10月5~6日の947.63トンを直近のボトムに、翌7日に958.90トンへと10トン以上急増したあと、12日時点まで横ばいで推移し、さらに増加している。一方、下記"内部要因"にあるように、ニューヨーク金のファンド筋の買い越しは急減したが、取組高に占める割合は45.1%と高水準のままで、11日時点でその割合がどれだけ低下しているか注目される。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で24万5508枚、前週比4万6396枚減。取組高は5日時点で52万枚台、12日時点で49万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者が売り玉1100枚増に対し買い玉800枚減、非当業者が売り玉2800枚減に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 東京金先限は11日に4111円まで続落し、6月24日の4155円を下回った。辛うじて4100円割れは回避していることから、一定の底固さを見せているともいえるが、かといって、4200円台回復にも手間取っていることから、基調が好転したともいい難い。RSI(相対力指数)が下値警戒ラインの30ポイント台に達したことで、目先は修正高場面となろうが、肝心なのは修正高一巡後で、再度、下値探りを余儀なくされた際に、引き続き4100円台を維持出来るかが焦点に。

白金

目先は修正高の可能性あるが...

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10/14 15:15現在

海外情勢

 ロシア進出企業が加盟する欧州ビジネス協会が発表したロシア国内の新車販売台数(小型商用車含む)は9月単月が前年同月比10.9%減の12万5568台、1~9月累計が前年同期比14.4%減の102万0932台。一方、中国汽車工業協会が発表した9月の同国新車販売台数は前年同月比26.1%増の256万4000台と、小型乗用車の減税効果が続き、2013年1月以来、3年8ヵ月ぶりの高い伸びとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で3万3064枚、前週比4193枚減。取組高は5日、12日時点ともに6万9000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者が売り玉400枚増に対し買い玉200枚減、非当業者が売り玉200枚増に対し買い玉800枚増。

総合分析

 東京白金先限は12日に3139円まで続落し、6月24日の3158円を下回った。円相場が1ドル=103~104円台の円安水準にありながらも、それはほとんど影響がなく、ドル高に押されたニューヨーク白金の軟調に連動している格好。6月の安値を下回ったことで、RSI(相対力指数)が下値警戒ラインの30ポイント以下へ沈んで下値警戒のシグナルが点灯、目先的には修正高が予想される。ただ、そこから本格的に基調を好転させる強材料が乏しく、アヤ戻りにとどまりそう。

原油

米国の石油需要増加続くとの見方が台頭

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10/14 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は、EIA(米エネルギー情報局)が発表した10月7日現在の米国内原油在庫の増加を嫌気して下落したあと、ガソリン在庫と中間留分在庫の減少が見直されて買われ小戻す動き。ドル下落も強材料となった。また、OPEC(石油輸出国機構)の協調減産期待も底固さの要因。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における10月4日現在の大口投機玉(ファンド)のポジションは57万1306枚の買いに対し20万8330枚の売り、差し引き36万2976枚の買い越しで、2週連続の増加。東京ドバイ原油市場における10月12日現在の非当業者の売買バランスは11万1393枚の買いに対し11万2740枚の売り、差し引き1347枚の売り越し(10月5日時点は798枚の売り越し)と売り越しが増えている。

総合分析

 米国内原油在庫は10月7日現在で前週比490万バレル増だったが、集散地のオクラホマ州クッシング在庫が同140万バレル減、ガソリン在庫が同190万バレル減、中間留分在庫が同370万バレル減と需要の増加を示しており、今後も需要増加が見込まれるためニューヨーク原油の堅調が予想される。これを映して東京ドバイ原油期先も買われる可能性が高く、3万5000円へ向けて上値狙いの展開となろう。

大豆

豊作期待の売りと輸出需要の買いが交錯

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10/14 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は12日の米農務省生産見通しで、今年の大豆の単収が51.4busと、市場予想平均の51.5busとほぼ同等となったため、ファンドの買いに9.7125ドルまで買われたものの、高値で待ち構えていた農家や商業筋のヘッジ売りに9.4325ドルまで下げた。13日には9月27日の安値9.34ドルに迫る9.3725ドルまで売られたあと、9.5950ドルまで戻している。今年の記録破りの大豊作は大豆の圧迫要因であることに違いないが、シカゴ大豆期近が9月27日の9.34ドルを割り込めなかったことは評価出来よう。2016~17年度の米国大豆の需給見通しで目立ったのは、輸出需要が20億2500万busと9月予想の19億8500万busを4000万busも上回ったことで、当面は大豊作期待の売りと輸出需要の買いが交錯する展開が予想され、シカゴ大豆期近は9.50ドルを中心とした揉合が予想される。

国内市場

 東京一般大豆期先は円安基調のなかで小動きの様相だ。米国大豆の大豊作見通しは織り込まれつつあり、底固い動きになりつつある。シカゴ大豆が揉合に移行しそうな気配にあることも支援材料といえよう。東京一般大豆期先は4万3000円を挟んだ揉合から上放れた格好で、円安に拍車がかかれば一段高もあり得る。

ゴム

5か月ぶりに180円台へ食い込む

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10/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり111トン~223トン。週末現在、原料は54.00バーツ、オファーは11月積173.0セント(円換算約182.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比15トン増の7,809トン。入庫量770トンに対し出庫量は755トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円上昇、5か月ぶりに180円台で取引されている。週の高値は183.0円、安値は172.8円。休場明けの上海ゴム市場が急騰したことを受けて、東京ゴムは連れ高となり、10月11日には高値183.0円を付けた。その後は中国の貿易統計が不調だったことから伸び悩みの展開となっている。10月13日の『タイ国王死去』の報道は今のところ、価格への影響は限定的である模様。
 罫線が175.0円を突発した後に暴騰、一時183.0と週内高値を付け、その後は180.0円を挟んだ強含みの展開となった。14日RSIが70に近づき、買われ過ぎ感を示しているため、調整売りが予想されるが、一目均衡表の転換線である173.0円付近で支えられれば、190.0円台を目指して上昇する可能性が高いであろう。
 当先は「順鞘4円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、順鞘幅は、徐々に拡大する可能性が高い。

為替

中国経済減速懸念でドル下落

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10/14 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場では、9月の中国貿易統計で輸出が元建てで前月比5.6%減、ドル建てで10%減となり、先行き同国経済が減速する懸念が強まるとともに、米利上げ先送りの可能性が高まったとしてドルが売られ、同時に安全通貨としての円が買われて1ドル=103円台後半へドルが下落した。

国内情勢

 東京外為市場は、ニューヨーク為替市場のドル安を反映したほか、米30年債の利回りが下落したこともドル売りが増えた一因。米株安が日本株安を誘発する恐れから、円高へ振れる可能性や安全通貨の円が買われるとの見方もあり、ドルがジリ安となる動き。

総合分析

 邦銀アナリストは米国の追加利上げが遅れる懸念のほか、国内では日銀の追加緩和策への期待を持てないとの見方から、一段の円高となる恐れがあると見る向きが多い。また、アベノミクスへの評価も国会の与野党質疑応答で低下しており、株高・円安政策失敗のイメージが強く、1ドル=105円への円安より、再び1ドル=100円を試すリスクが高いとの声も聞かれる。


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