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週間相場分析2016年09月20日号


次回は2016年10月3日号になります。

FOMCに対する反応を注視

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9/16 15:15現在

海外情勢

 UBSウェルスマネジメント・リサーチは、金の3ヵ月間の価格レンジ(オンス当たり)を1275~1425ドルで据え置き、6ヵ月後と12ヵ月後の金の予想価格を1350ドルに引き上げた。また、同社はファンドの高水準の買い越しなどを踏まえると、金相場は短期的には下落しやすいとも予想。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は15日時点で932.22トン。直近のピーク(6日の952.14トン)から減少傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で30万7860枚、前週比3万1519枚増。取組高は7日時点で59万枚台、14日時点で57万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)では、当業者が売り玉4700枚増に対し買い玉1400枚増、非当業者は売り玉1500枚減に対し買い玉1800枚増。

総合分析

 東京金先限は一時、4300円台割れ寸前まで下落。9月に入って早々に急伸したことで利食売りが優勢となったニューヨーク金の下げに連動した格好だ。ただ、日足が示すように、7月の高値から8月の安値までの下げ幅(273円安)に対して半値戻し超を達成したあとの下げであり、あくまでも調整安の範囲内。そうしたなか、まずは、20~21日のFOMCや日銀金融政策決定会合の内容を受けて、内外の金相場がどう反応するのかを注意深く見守りたい。

白金

FOMCの影響に注目

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9/16 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が9日発表した8月の新車販売台数は前年同月比24.2%増の207万1000台。伸び率が20%を超えるのは2ヵ月連続で、小型車への減税制度も追い風になって好調な販売が続いており、1~8月累計は前年同期比11.4%増となった。一方、インド自動車工業会が発表した8月の同国新車販売台数(乗用車と商用車の合計)は前年同月比14%増の31万1718台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で4万5061枚、前週比3551枚減。取組高は7日時点で7万7000枚台、14日時点で7万5000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)は、当業者が売り玉2600枚増に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉800枚増に対し買い玉3700枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金の利食売りによる反落、円相場の反発、金など他の貴金属相場の反落を受けて、東京白金先限も続落場面となり、一時、3400円を割り込んだ。日足チャートは7月29日の3850円と8月12日の3855円とで"Wトップ"を形成後、下値を切り下げる線形になっており、少々、足取りが悪い。そうしたなか、20~21日のFOMCで追加利上げが決定されるかどうかで、今後の流れが変わる可能性があり、その成り行きを注視したい。

原油

産油国の生産調整難航との見方も

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9/16 15:15現在

海外情勢

 原油価格が低迷しているのは、米追加利上げの可能性が高まりドル高で売られたほか、産油国の"増産凍結"の実現が難しいとの見方が背景にある。ファンドも原油先安不安で原油市場から資金を引き揚げるなど、戻ると売られるパターンが続いている。米国内石油製品在庫の増加で石油供給過剰不安が再燃した結果が原油安だ。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは9月6日時点で53万4074枚の買いに対し24万8279枚の売り、差し引き28万5795枚の買い越し(前週34万1288枚の買い越し)と減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは15日時点で11万2316枚の買いに対し11万1826枚の売り、差し引き490枚の買い越し(先週7日1241枚の買い越し)と減少。

総合分析

 OPECと非OPECの主要産油国による非公式会合で"増産凍結"合意の可能性が高いとされ、ニューヨーク原油が買われたが、再び、協調減産の体制を組むことが難しいとの見方が出てきた。この材料は非公式会合の結果待ちとなろう。直面しているのは、ニューヨーク市場におけるドル高で国際商品が売られる動きだ。米追加利上げ観測台頭はドル高⇒商品安の展開を想定しておく必要がある。下値は2万8000円攻防、上値挑戦は3万円大台で、当面は下値調べか。

コーン

安値揉合の様相を呈する

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9/16 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは米国の記録的大豊作の重みに圧迫された展開が続き、安値揉合の様相だ。現地時間12日に米農務省が発表した生産見通しは、単収が174.4busと、8月の175.1busを下回ったものの、事前予想平均の173.4busを上回り、買方の失望売りを誘った。2016~17年度の米トウモロコシ需給見通しは生産量150億9300万bus、総需要144億7500万bus、差し引き6億1800万busの供給過剰で、期末在庫は23億8400万busにまで膨れ上がっている。大型在庫をどう解消するかが今後の課題となろうが、輸出環境はブラジル、アルゼンチン、ウクライナなどが競走相手として立ちはだかっており、あまり期待出来ない現実があり、シカゴトウモロコシ期近は3ドル台前半のレンジで動く公算が大きい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は1万9500円を挟んだ揉合が続いている。米国の大豊作が響いてはいるが、8月29日の1万8920円あたりで一旦は織り込まれた格好だ。また、今週は20~21日に、米国でFOMC、日本で日銀の政策決定会合が予定されており、為替相場の動向に要注意だ。

ゴム

160円が抜き切れるか

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9/16 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100トン~157トン。週末現在、原料は50.77バーツ、オファーは10月積164.0セント(円換算約176.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比75トン減の8,519トン。入庫量571トンに対し出庫量は646トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)は無し。

展開予想

 東京ゴム先限は150~160円のレンジ内の保合いが続いている。週の高値は158.9円、安値は152.6円。週初は軟調な原油価格に連れ安となり、東京ゴムは安値152.6円まで下落したが、その後は持ち直しの展開となった。中国市場が中秋節の連休を控え、ポジション調整の買いが入ったものとみられている。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、引き続き産地の状況には注視が必要となる。
 罫線は週初、一目均衡表の薄い雲に位置する155.0円近辺を下抜けてから下落が加速、一時安値の152.6円を付けたが、上海ゴムの堅調な動きを受けて反発、週末現在は157.0円台での動きとなっている。目先は上値目途を160.0円にした戻り売りの展開になる可能性は高いが、160.0円を抜けると、200日移動平均線の163.0円までトライする可能性もある。サポートは156.0円だと考えられる。
 当先は「逆鞘11円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

日米のイベントがカギ握る

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9/16 15:15現在

海外情勢

 欧州勢はドル買いで参入、米追加利上げの繰り上げ実施の可能性が話題となり、ドルが堅調となる一方で、米追加利上げ観測と同時に日銀の追加緩和策があるとの見方もある。主要国の金融政策に対する思惑、要人の発言などが交錯して方向が見えない状況下で、米金融当局の動きを反映するため、どうしても、マーケットは振り回される格好だ。

国内情勢

 FOMCと同時に日銀の政策決定会合が20日と21日に開かれる。追加緩和を期待するのは海外の市場関係者で、国内では日銀はリスクを取らずに現状維持の方針との声が聞かれた。ヒラリー・クリントン氏の病気が重いとの懸念から、トランプ大統領実現の恐れがあるとの見方が浸透、大統領が代わる前に利上げをする必要があるとの解釈でドルが買われる場面が認められる。

総合分析

 1ドル=100円を試す局面は近い。それが米追加利上げ観測の台頭だ。それでも、大統領選挙絡みの思惑と要人発言に振り回されながらも1ドル=102円台の小幅な動きに抑えられ、ドルの上値が限定的とのムードが漂っている。日銀政策決定会合とFOMCが終わり、状況を見極めたあとに大きな動きが見られそうだ。


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