商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2016年  >  2016年09月12日号

週間相場分析2016年09月12日号


"半値戻しは全値戻し"

gold.jpg

9/9 15:15現在

海外情勢

 ソシエテ・ジェネラルのアナリストらは、『最近の金相場下落が一斉の売りにつながっていないことは、金に対する基本的な投資家心理が安定したままであることを示唆する』、『FRBの金融引き締め計画に一段と遅れが生じる可能性、他の主要な中央銀行の拡張的金融政策やマイナス金利は、引き続き金に好都合な地合を生んでいる』と見ている。世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9月8日時点で950.62トン。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月30日時点で27万6341枚、前週比1万8268枚減。取組高は9月1日時点で55万枚台、9月7日時点で59万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(9月1日⇒8日)では、当業者が売り玉4200枚減に対し買い玉2200枚増、非当業者が売り玉1500枚増に対し買い玉4900枚減。

総合分析

 東京金先限は先週7日に4400円台を回復、7月20日の4523円から8月26日の4250円までの下げ幅(273円安)に対して半値戻し(137円高の4387円)以上、切り返した。『半値戻しは全値戻し』との相場格言があるが、これは、『下げ幅の半分を取り戻す上昇エネルギーがあるだけに、最終的に全値戻しに向かう』という意味を持つと同時に、『半値戻しという一つの区切りで一度、修正を入れる可能性がある』との警戒も示唆。この相場格言に則り、目先は修正安の可能性。

白金

目先は修正安も予想されるが...

platinum.jpg

9/9 15:15現在

海外情勢

 ドイツ連邦自動車局が発表した8月の同国新車登録台数は前年同月比8.3%増の24万5076台。また、豪連邦自動車産業会議所が発表した8月の同国新車販売台数は同4.6%増の9万4909台で、今年1~8月の累計新車販売台数は前年同期比3.0%増の78万4380台。一方、ブラジル全国自動車製造者協会が発表した8月の同国自動車生産台数は前月比6.4%減、同新車販売台数は同1.4%増。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し8月30日時点で4万8612枚、前週比5657枚減。取組高は9月1日時点で7万8000枚台、9月7日時点で7万7000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(9月1日⇒8日)は、当業者が売り玉2000枚増に対し買い玉300枚減、非当業者は売り玉900枚増に対し買い玉3200枚増。

総合分析

 南ア(南アフリカ共和国)の通貨"ランド"の上昇を好感して、ニューヨーク白金期近が1100ドル台へと急伸。これに円安が加わって東京白金先限も続伸、3600円台を回復した。目先的には急伸の反動で修正安も予想されるが、南アの鉱山労使交渉の先行き不透明感や同国の電力供給不安に伴う白金供給減少懸念、世界的な自動車産業好調に伴う白金需要増加観測などのファンダメンタルズがサポート要因となり、基調の底固さは維持される公算大。

灯油

原油在庫の減少で強い

oil.jpg

9/9 15:15現在

海外情勢

 EIA(米エネルギー情報局)発表の9月2日現在の米国内原油在庫が1999年1月以来の大幅な減少を記録した。前週比1450万バレル減少と1000万バレルを超える減少はサプライズとなり、ニューヨーク原油相場は47ドル台へと急上昇した。9月26~28日にアルジェリアで開かれる国際エネルギーフォーラムで主要産油国が増産凍結を協議することになり、これもニューヨーク原油相場を押し上げる要因となっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは8月30日時点で53万8363枚の買いに対し19万7075枚の売り、差し引き34万1288枚の買い越し(前週35万3744枚)と買い越しが減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは9月8日時点で3768枚の買いに対し2306枚の売り、差し引き1462枚の買い越し(9月1日1523枚の買い越し)と減少。

総合分析

 ニューヨーク原油期近は9月1日の43ドルが目先の底値となりそうだ。40ドル台割れした8月3日の39.19ドルまでの下げで産油国は危機感を強くして原油価格安定を望むには、『協調減産が必要』と考える産油国が増えた。しかも、米国内原油在庫が予想外の大幅減少となったことも強材料だ。原油在庫の減少はハリケーンの『ハーマイン』襲来による供給ストップともいわれているので、その成行きが注目される。それでも、東京バージ灯油はニューヨーク原油の写真相場が続いているので、原油高は最大の灯油の強材料。

コーン

週明けの生産予想に注目

grain.jpg

9/9 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は9月1日の3.01ドルから8日には3.27ドルまで戻す展開。これは下げ過ぎ感と8月の米雇用統計を受けたドル安が支援材料になったと見られる。今週の注目材料は週明け早々(現地時間12日)に米農務省が発表する2016年の米トウモロコシ生産予想だ。同省は8月に単収を175.1busとし、事前予想の上限を上回る予想となったが、あまりに単収が高過ぎるとして、『9月は下方修正される可能性が高い』との見方も出ているようだ。アナリストの事前予想は173.4busで8月予想の175.1busを下回ったが、その一方で、FCストーンは米中西部での実地調査を踏まえて、単収を175.6busと予想しており、上方修正される目が残っている。仮に、トウモロコシの単収が下方修正されても供給過剰感は大きく、今後はハーベストプレッシャーを意識した展開になりそうだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は5日に1万9910円まで反発したが、米国の大豊作や為替が円高に戻ったことから7日には1万9280円まで売られた。米農務省の生産予想次第だが、為替の値動きに左右されるケースが多く、現在のレンジで揉合う公算が大きい。

ゴム

160円を抜く事が出来るのか

20rubber.jpg

9/9 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70トン~365トン。週末現在、原料は50.82バーツ、オファーは9月積164.7セント(円換算約177.9円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比75トン減の8,519トン。入庫量571トンに対し出庫量は646トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)は59枚(再検)。

展開予想

 東京ゴムは155~160円のレンジ内の保合いが続いている。週の高値は160.0円、安値は154.4円。週初はドル円相場が米雇用統計の結果を受けて、円安に進行したことから、東京ゴムは高値160.0円を付けた。その後は伸び悩んだが、原油価格が堅調なことから下値も限定的となっている。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、引き続き産地の状況には注視が必要となる。
 罫線は週中に一旦反落したが、8月25日と9月1日の安値を結んだアップトレンドラインに支えられ、154.4円と週内安値を付けた後反発となった。目先は上値目途を160.0円にした戻り売りの展開になる可能性は高いが、160.0円をいざ抜けると、200日移動平均線の163.0円近辺をトライする可能性もある。サポートは155.0円だと考えられる。
 当先は「逆鞘10円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

米長期金利の上昇でドル高場面

20usdjpy.jpg

9/9 15:15現在

海外情勢

 米追加利上げ先送りの確率が高まり、ドル安基調を示したのも束の間、ECB(欧州中央銀行)が定例理事会で金利据え置きを決定したことから、失望感でドイツ国債が売られ、利回りが上昇、これが米国債へも飛び火して米長期金利が上昇した。このためドル高荷転じ、対円ドル相場は一時、1ドル=102円60銭まで下落した。

国内情勢

 7月の経常黒字が明らかになり25カ月連続の黒字となったため、円高要因に。中曽日銀副総裁の講演内容で追加緩和策の可能性が示されるも、現実的措置を期待できないとの市場関係者の評価。欧州中央銀行の金利据え置きでドルが堅調となり、1ドル=102円台へとドル高円安基調となった。

総合分析

 欧州中央銀行の金利据え置きに対する失望感から米長期金利が上昇してドル高場面となったが、日米欧の金融情勢に変化はない。追加利上げ先送りの可能性が高くなり、ドル安円高へ振れる公算が大きいだけに、国内もマイナス金利の深堀り論や市場介入の話題は消えないものの、効果を期待できるような策はないと見るのが金融機関の見解。デフレ脱却のメドがついていないことから、先行き不安が増大する恐れがあり、1ドル=100円突破を覚悟する必要がある


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp