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週間相場分析2016年09月05日号


半値戻しへ向かうか!?

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9/2 15:15現在

海外情勢

 ブルームバーグが集計したWGCの統計によれば、各国・地域の中央銀行による今年第2四半期(4~6月)の金購入量は前年同期比40%減と2011年以来の低水準となった。購入が減少したのは金価格が上半期(1~6月)としてはここ40年で最大の上昇を示したためで、1990年代にイングランド銀行(英中央銀行)の外貨準備担当マネジャーを務めたジョン・ヌジー氏によれば、『新興国では輸出が落ち込み、現金収入が減少したため、中銀が金の購入を減らしている』という。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月23日時点で29万4609枚、前週比1万0758枚増。取組高は8月24日時点で56万枚台、31日時点で55万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(8月25日⇒9月1日)では、当業者が売り玉4100枚増に対し買い玉1100枚増、非当業者が売り玉400枚増に対し買い玉3500枚増。

総合分析

 東京金先限は再び4300円台を回復した。ただ、日足チャートを見ると、8月26日の4250円と8月29日の4255円で小さな"Wボトム"を付けて反発したものの、まだ上げ幅は小さく、"アヤ戻り"の域を出ていない。仮に8月26日の4250円が目先の安値とするならば、7月20日の4523円からの下げ幅(273円安)に対し、少なくとも半値戻し(137円高)の4387円までの切り返しがあれば、"基調好転"と判断出来そうだが...。

白金

膠着感を見せ始めているが...

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9/2 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した今年7月の同国自動車生産台数は前年同月比7.6%増の12万6566台で、12ヵ月連続で前年実績を上回った。1~7月累計の自動車生産台数は前年同期比12.3%増の102万3723台。一方、タイ工業連盟自動車部会がまとめた今年7月の同国自動車生産台数は前年同月比7.2%減の15万3950台で、1~7月累計では前年同期比4.2%増の114万7330台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し8月23日時点で5万4269枚、前週比68枚減。取組高は8月24日時点で8万1000枚台、8月31日時点で7万8000枚台。東京市場の取組高は4万4000枚台。カテゴリ別(8月25日⇒9月1日)は、当業者が売り玉2700枚増に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉1400枚増に対し買い玉3900枚増。

総合分析

 東京白金先限は3500円を挟んで小幅揉合を継続、膠着感を見せ始めている。ドル高、南ア(南アフリカ共和国)の通貨"ランド"の下落などを受けたニューヨーク白金の軟調が上値を抑える一方、欧米や中国の自動車生産・販売増加に伴う白金の需要増加期待や南アでの鉱山スト懸念などが下支えになっている格好で、今後、この強弱のバランスがどう変化するかが注目される。なお、前回も指摘した通り、東京白金先限の下げは依然として調整安の範囲内にとどまっている。

灯油

冬季需要に備え在庫積み上げ

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9/2 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増加と原油輸入量、産油量の増加懸念が供給過剰のリスクを意識させ、ニューヨーク原油価格の下値不安を増大させた。しかし、その一方では、OPECと非OPEC産油国の非公式会合で"増産凍結"が合意される可能性が指摘され、サウジアラビアとイラクが増産凍結意思を固めたことが市場に影響しており、下値不安は予想外に強まらなかった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月23日時点で55万5022枚の買いに対し20万1278枚の売り、差し引き35万3744枚の買い越し(前週は30万7500枚の買い越し)と買い越しが増加。東京バージ灯油の非当業者売買バランスは1日時点で3538枚の買いに対し2015枚の売り、差し引き1523枚の買い越し(8月25日時点で1422枚)と買い越しが増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油期近は43ドル台に下落したが、これはドル高に過敏に反応した結果で、すでに弱材料の洗礼を受けて下値不安はかなり薄れつつある。国内灯油相場は不需要期ながら現物は安値から反発して安定的な動きを示している。店頭現金価格は2015年6月29日の1545円(18リットル当たり)が最高値で、今年3月14日の1098円が最低値だ。現在はその中間値1323円から170円前後安いところにあるが、これから冬季需要に備えた在庫積み上げ需要を背景に上昇へ向かう。東京バージ灯油先限はニューヨーク原油に連動するが、現物高と円安も支援要因となりそう。

大豆

ハーベストプレッシャーを意識

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9/2 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は8月23日から8月31日まで7営業日連続で下落、9月1日はトウモロコシと小麦の上昇を受けて反発したものの、地合は依然弱いままだ。シカゴ大豆期近が8月22日の10.4125ドルから9月1日の9.54ドルまで85セント強下げたキッカケは、農業専門誌プロファーマー誌が今年の米国大豆の単収を49.3busと、米農務省予想48.9busを上回る予想を出したからだ。プロファーマー誌の予想で大豊作を確信した売りがシカゴ大豆市場に出たのと、今年は例年以上に収穫時の売り物、いわゆる"ハーベストプレッシャー"が強まると予想した売りが出て、ますます地合は悪くなるばかりだ。下げ過ぎ感から現地時間12日の米農務省報告の前に多少反発する可能性があるが、ハーベストプレッシャーの本番はこれからで、シカゴ大豆期近は9ドルを目指す展開を予想する向きが少なくない。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆が7営業日連続で下落しても4万3000円前後で下げ渋っている。これは1ドル=100円で推移していたドル円相場が1ドル=103円の円安に振れたため。1円の円安なると大豆の輸入コストは450円ほど、3円の円安だと1350円ほど上がる計算で、シカゴ安を円安が相殺した格好だ。

ゴム

戻り売り圧力を跳ね返せるか

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9/2 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり118トン~419トン。週末現在、原料は50.52バーツ、オファーは9月積165.0セント(円換算約179.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比75トン減の8,519トン。入庫量571トンに対し出庫量は646トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)はなし。

展開予想

 東京ゴム先限は週間で5円の上昇、週末現在は155円を超えて取引されている。週の高値は157.2円、安値は150.5円。週を通じてドル円相場が円安に進行しており、東京ゴムはこれを受けて堅調な展開となっている。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、今後は東京ゴムの上値を抑える要因になると考えられる。
 罫線は週初一目均衡表の転換線である153.5円を挟んで横ばいとなったが、週末は雲の下限である156.0円を上抜いてから更に上昇、一時高値の158.9円を付けた。今後は上値目途を8月16日の高値である160.2円にした戻り売りの展開になる可能性は高いが、その辺りは上値が重く、突破できずに反落する場合、再び150.0円まで反落する可能性がある。
 当先は「逆鞘6円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

追加利上げ観測でドル高・円安

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9/2 15:15現在

海外情勢

 ドル・円相場はニューヨーク市場で一時1ドル=104円台まで下落したが、103円台前半に戻る神経質な展開。現地時間2日に発表された米雇用統計の結果待ちで、米金融当局が追加利上げ早期実施に踏み切るかどうかを窺う動きとなった。また、米長期金利が下げ渋っていることもドル高要因となるとされ、ドルが下がると買われる場面があった。

国内情勢

 米国で開かれた国際金融政策フォーラムに黒田日銀総裁も出席、マイナス金利のあとも『緩和措置に打つ手あり』と発言、マイナス金利の深堀りもあり得るとの見方がされており、これは国内株価堅調の要因となった。一方では、米国の利上げは年内1回との見解が多く、すでに市場が織り込んだとの反応から、ここから更にドル高・円安へ振れる動きにはなりにくい。

総合分析

 異次元の緩和策で巨額な公的資金供給、マイナス金利適用と、追加緩和策が見えない状況が続いていたが、『マイナス金利の深堀りなし』との見方が後退、物価上昇率2%のインフレターゲットを1.5%へ引き下げ、その達成期間を延長するなどの小ワザまで取り沙汰されているあたり、日銀が市場介入せずに『打つ手がある』とのイメージを市場参加者に与えている。ニューヨーク主導で1ドル=100~104円のレンジで動く波乱の展開。


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