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週間相場分析2016年08月29日号


4200円台を維持するかどうかが焦点

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8/26 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSは今年10~12月期平均の金価格を1365ドルと予測。米国の大統領選や追加利上げを受け、年末にかけて緩やかな上昇相場を見込んでおり、世界経済の不確実性が高まるなか、安全資産とされる金に投資マネーが流入する傾向はしばらく続く見通し。また、同社は今年の年間平均価格は1279ドルにとどまるが、年後半は上昇基調が強まり、2017年は1350ドル、2018年は1400ドルと予測している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で28万3851枚、前週比2596枚減。取組高は17日時点で57万枚台、24日時点で56万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者が売り玉7300枚増に対し買い玉1800枚増、非当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉4100枚増。

総合分析

 ニューヨーク金の頭重さと為替の円高地合が圧迫要因となり、東京金先限は4300円台割れへと続落。6月24日の4155円から7月20日の4523円までの上げ幅(368円高)に対して3分の2押し(245円安の4278円)強へと水準を下げた。こうなると、チャート的には6月3日の4211円を下回って4200円台を割り込むのか、それとも4200円台を維持するのかが当面の焦点に。もっとも、GFMSが示すように金相場の長期的な先高観は不変。

白金

まだ調整安の範囲内

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8/26 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSは白金価格見通しについて、2016年平均が1057ドル、2017年平均が1235ドル、2018年平均が1350ドルと長期上昇を予想。同社のローナ・オコーネル氏は、『独フォルクス・ワーゲンの排ガス不正の影響で、欧州では今後、自動車触媒への白金使用量は増えてくる』と予測している。世界の白金需要の4割強がディーゼル車などの排ガスの触媒に使われていることから、自動車の排ガス規制問題は白金相場を左右する。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で5万4337枚、前週比1612枚減。取組高は17日、24日時点ともに8万1000枚台。東京市場の取組高は4万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)は、当業者が売り玉700枚増に対し買い玉2100枚減、非当業者が売り玉1500枚減に対し買い玉1300枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金の下落と為替の円高地合が影響して引き続き東京白金先限は軟化、3500円台割れを余儀なくされた。ただ、以前にも指摘したように、週間足チャートを見ると、6月24日の3158円から7月29日の3850円までの上げ幅(692円高)に対し半値押し(346円安の3504円)から3分の2押し(461円安の3389円)水準は調整安の範囲内といえ、東京白金先限の足取りが崩れたと判断するのは早計といえそうだ。

ガソリン

産油国の増産凍結期待で底固い

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8/26 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格が40ドル台後半の水準を維持する底固さの背景には、OPEC(石油輸出国機構)がアルジェリアで開かれる国際エネルギー・フォーラムにおける非公式会合で、主要産油国の増産凍結という協調減産が可能かどうかということがある。米国内の原油在庫の増加圧迫は何度も経験しているので下値は深くないとの見方が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月16日時点で57万0209枚の買いに対し26万2709枚の売り、差し引き30万7500枚の買い越し(前週25万8250枚の買い越し)と増加。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは25日時点で3899枚の買いに対し3643枚の売り、差し引き256枚の買い越し(18日時点で264枚の買い越し)と買い意欲後退の動きが認められる。

総合分析

 海外原油相場が強い理由はOPECが増産凍結で合意する可能性があることだ。また、欧米の株価が堅調で景気見通しに明るさがある点も無視出来ない。東京バージガソリンは輸入原油価格の上昇で原油処理コストが上昇、異常な暑さで電力事情が変化したことで価格上昇余地が増大している。ガソリンの卸値も引き上げられ、現物市況も底固く緩やかな上昇展開が見込めよう。期先4万円大台を固める動きに。

コーン

供給面の弱材料出尽し

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8/26 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は25日に3.2225ドルまで売られた。背景は農業専門誌プロファーマーのクロップツアーで、主産地イリノイ州のトウモロコシの単収見通しが193.50busと前年の171.64busを上回り、アイオワ州西部の単収も187.55busと前年の181.58busを上回るなど、米農務省の単収見通し(175.1bus)が追認された格好になったからだ。大豆も高単収見通しが示され、25日にシカゴ大豆期近は前日比30セント以上の下げを演じたが、トウモロコシ期近の下げは4~5セントにとどまり、大豊作はかなり織り込まれたと見ることも出来よう。3ドル割れを唱える向きもあるが、相場が安くなったことで輸出需要が喚起されるとの見方もあり、また、大豆との割安感から、トウモロコシは下げ渋りの展開を予想したい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ軟調と円高基調を受けて、一代の安値圏での展開を強いられている。それでも、プロファーマー誌のクロップツアーで供給面の弱材料出尽しの姿となっており、新たに売れる環境ではなさそうだ。

ゴム

産地のタッピング改善で上値は重いか

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8/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり99トン~328トン。週末現在、原料は50.51バーツ、オファーは9月積166.3セント(円換算約176.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比75トン減の8,519トン。入庫量571トンに対し出庫量は646トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは一時150円を割れ、約1か月半ぶりの安値水準で取引されている。週の高値は158.2円、安値は148.6円。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、東京ゴムはこれを受けて軟調な展開となっている。ただし8月25日に『ゴム生産3カ国会議で輸出制限の延長を合意』と伝わったことから下げ止まった様相となっている。
 罫線は週初一目均衡表の雲の下限である155.0円を抜けてから急落、一時148.6円と週内安値を付けた。7月8日の安値と8月4日の安値を結んだアップトレンドライに位置する153.0円を下抜けた時点で上昇トレンドが崩れ、今後は上値重い展開が予想される。サポートである145.9円を下抜けるとダブルトップが形成されるため、140円台への急落に警戒する必要がある。
 当先は「逆鞘4円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

ドルの軟弱地合が続く

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8/26 15:15現在

海外情勢

 市場関係者は追加利上げに慎重な姿勢を貫くとの見方は多いものの、米国経済の楽観的な見通しを背景に9月の利上げもあり得るとの声もある。堅調な米経済の指標を受けて円安へ振れる場面もあった。1ドル=100円台半ばの狭い変動レンジ。

国内情勢

 目立った材料なく動意薄の商状が続いた。日経平均株価がプラスへ振れても為替は円安を窺うような動きにならない。麻生財務相の『企業マインドはまちまち』とする景気不透明のイメージからアベノミクス失敗の懸念が根強いことも一因で、手掛かり材料待ちの格好。

総合分析

 ドイツの4~6月期のGDPがプラス0.4%になったことは予想の範囲内で特別な金融リスクも見当たらない。米国市場の追加利上げ動向一本に絞られた格好だ。テクニカル面では1ドル=100円をブレイクする可能性は低いとされるが、ドルの弱材料があるかどうかを見極める必要がある。26日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長発言の影響がどう出るかに注目したい。


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