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週間相場分析2016年08月22日号


一時的に4300円台割れも!?

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8/19 15:15現在

海外情勢

 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が発表した今年第2四半期(4-6月)の世界金需給推計は総供給量1144.6トン(前年同期比10%増)、総需要量1054.5トン(同12%増)で差し引き90.1トンの供給過剰。また、分野別の金需要(※前述の需給とは算出方法が微妙に異なり数値は必ずしも一致しない)は宝飾品が同14%減、産業向けが同3%減、投資向けが同141%増、中央銀行等の購入が同40%減で、需要合計は同15%増だった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で28万6447枚、前週比7736枚減。取組高は10日、17日時点ともに57万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(10日⇒18日)では、当業者は売り玉8100枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉4000枚減に対し買い玉4000枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=99円台へ上昇するなど円高地合が継続しているために、東京金先限の足取りが重くなっている。週間足チャートを見ると、6月24日の4155円から7月20日の4523円までの上げ幅が368円。その半値押しが184円安の4339円、3分の2押しが245円安の4278円だから、一時的には4300円台割れの恐れも。ただ、ニューヨーク金相場の底固い地合と長期先高感から値崩れは想定しにくく、円高地合のなかで台割れ回避なら底固さの再評価も。

白金

まだ売られやすい地合!?

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8/19 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した7月の同国新車販売台数(乗用車+商用車)は31万1538台、前年同月比14%増と13ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、中国汽車工業協会が発表した7月の同国新車販売台数(商用車と輸出含む)は185万2000台、同23%増と5ヵ月連続で前年実績を上回った。また、中国国家統計局が発表した7月の自動車生産台数は前年同月比25.4%増の197万8000台で、1~7月累計は前年同期比8.1%増の1507万8000台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で5万5949枚、前週比2178枚増。取組高は10日時点で8万枚台、17日時点で8万1000枚台。東京市場の取組高は4万1000枚台。カテゴリ別(10日⇒18日)は、当業者が売り玉700枚増に対し買い玉2800枚減、非当業者は売り玉1000枚減に対し買い玉2500枚増。

総合分析

 円相場の上昇に押されて、東京白金先限は3500円台半ばへと軟化。7月の高値と8月の高値とで日足に"Wトップ"を形成したことで、引き続き売られやすい地合にあり、3500円台割れを試す場面もあり得る。ただ、週間足チャートを見ると、6月24日の3158円から7月29日の3850円までの上げ幅(692円高)に対し半値押し(346円安の3504円)から3分の2押し(461円安の3389円)水準は調整安の範囲内と判断したい。

原油

産油国の生産調整期待が高まる

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8/19 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)が協調減産の可能性を探る動きが原油価格の強材料となったほか、米国内石油在庫の減少、北海原油の供給不安なども支援要因となった。ファンドの買い玉の利益確定売りがプレッシャーとなったものの、世界石油需給が均衡へ向かう明るい見通しなどがサポート要因となり、底固い動きをキープ。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月9日時点で56万2028枚の買いに対し30万3778枚の売り、差し引き25万8250枚の買い越し(前週26万7192枚の買い越し)と買い越しは7週連続で減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは18日時点で11万6763枚の買いに対し10万8769枚の売り、差し引き7994枚の買い越し(10日時点で9109枚)と減少している。

総合分析

 世界の石油需給は供給量が減少しにくく、一方の需要は中国経済の減速懸念や欧州経済の先行き見通し悪化などで供給過剰となる恐れから上値が重かった。ところが、OPECが協調減産を検討する余地が出てきたほか、欧州経済の先行き不安は金融市場に織り込まれるなど不安要因が薄れた。このため、投機人気が先高期待へ傾斜、下げ過ぎの反動もあってニューヨーク原油は50ドル奪回のムードが台頭している。東京ドバイ原油期先も3万円大台を固め、上値を狙う展開へ。

大豆

中国の輸入好調に支えられる

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8/19 15:15現在

海外市場

 米農務省が発表した2016年の米国大豆生産見通しはまさに驚きで、単収は48.9busと市場予想の上限となる48.8busを上回った。大豆は8月の開花・着サヤ期の天候に左右されるため、米農務省はむしろ控え目な数字を出すと見られていた。なのに、5月の予想単収46.7busを2.2busも上回っては、ただただ驚くしかなかった。もう一つ驚いたのは、この弱気な生産予想でも、シカゴ大豆期近は10ドル台前半で揉合っていることだ。その背景には中国が活発に米国大豆を輸入していることがある。経済減速が不安視されながらも、2016~17年度の大豆輸入量は世界輸入量(1億3662万トン)の63.6%に当たる8700万トンの見通しで、米農務省から報告された大口成約だけでもここ3週間で400万トンに達している。ブラジル大豆が減産で、仕向地を米国にシフトせざるを得ないなどの理由もある。シカゴ大豆は"天候相場"から需要に左右される"需給相場"に近付いている点も頭に入れておきたい。

国内市場

 為替相場は1ドル=100円を突破する円高基調となったが、東京一般大豆期先は4万3000円台で堅調な展開を見せている。為替は1ドル=99円を上回ってもう簡単に同98円、同97円へと上昇するのは困難で、シカゴ大豆の写真相場が見込まれる。

ゴム

産地の状況改善が数字としていつ出てくるか

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8/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり38トン~347トン。週末現在、原料は53.26バーツ、オファーは9月積176.0セント(円換算約185.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比1,156トン減の8,461トン。入庫量501トンに対し出庫量は1,657トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)はなし。

展開予想

 東京ゴム先限は155~160円でのレンジ内の保合いが続いている。週の高値は160.2円、安値は154.8円。週を通じて原油価格が堅調に推移しており、東京ゴムはこれを受けて底堅い展開となっている。ただしドル円相場が円高に進行していることから上値も抑えられている。現物価格は高止まりしており、引き続き産地の状況には注視が必要となる。
 罫線は25日移動平均線である156.5円を挟んで横ばい、上値重い展開が予想される。75日移動平均線が200日移動平均線を下抜け、長期的なベア相場になる恐れがある。7月8日の安値と8月4日の安値を結んだアップトレンドライに位置する153.0円を下抜けると、150円台をもう一度下回る可能性があるため注意する必要がある。
 当先は依然「逆鞘22円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

1ドル=100円割れを警戒

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8/19 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開で、ニューヨーク連銀ダドリー総裁が9月追加利上げの可能性を示唆。米雇用統計の大幅改善も利上げ観測の台頭を促したが、その後、市場の分析で9月利上げは難しいとされ、地合は一変、1ドル=99円台後半のドル安・円高となった。英国のEU離脱ショック以来のドル安・円高で、ユーロ、ポンドとも対ドルで下落後に反転した格好。

国内情勢

 米金融当局が追加利上げに慎重なことが判明してドルが売られ、円が買われた動きで1ドル=99円台へドルが下落。その後、行き過ぎとの警戒で1ドル=100円台へとドルが戻したものの、再び1ドル=100円を割り込んだ。ニューヨーク市場の地合を引き継いだ動きで、日経平均株価の軟調も円高へ振れる要因とされた。

総合分析

 当初、ドルが上昇したキッカケは7月の米雇用統計の改善だった。非農業部門の雇用者数が25万5000人増と市場予想の18万人増を上回ったことで追加利上げを早めても米景気回復に水を差さないとの見方でドルが買われた。しかし、FOMCが公表した議事録内容を分析した結果、追加利上げ先送りの可能性が高いとされて一転、ドルが下落した。今後も同様の動きを繰り返す可能性があり、1ドル=99円割れも想定しておくべきだ。


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