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週間相場分析2016年08月15日号


当面は様子見姿勢!?

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8/12 15:15現在

海外情勢

 LMEとWGC、ゴールドマン・サックスグループやモルガン・スタンレーなどの金融機関、及び商社で構成する企業グループは、新たなベンチャー事業"LMEプレシャス"をスタートさせる。LMEによる金取引参入は1985年以来約30年ぶり。発表資料によれば、来年上半期(1~6月)に金と銀の取引を導入し、その後、プラチナとパラジウムも加える予定。LMEは金取引の国際拠点であるロンドンで行われる5兆ドル(約512兆円)規模の店頭市場取引の一部獲得を目指し、金取引に再び参入する。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で29万4183枚、前週比1万5228枚増。取組高は3日時点で58万枚台、10日時点で57万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(4日⇒10日)では、当業者が売り玉2500枚増に対し買い玉3600枚減、非当業者は売り玉1500枚減に対し買い玉4600枚増。

総合分析

 現地時間9月20~21日にFRBはFOMCを、日銀は金融政策決定会合を、それぞれ開催予定で、両国の金融政策の変化(米国は追加利上げの有無、日本は追加緩和の有無)が注目されるところ。当然、それらの結果が判明するまでは思惑が交錯する格好となり、内外の金市場にとっては仕掛けにくい状況。欧米はサマーバカンスシーズン、日本は盆休入りで市場参加者が自ずと限定されることもあって、当面は商いが閑散となり、値動きも緩慢になる公算。

白金

上値の重さもあるが底固さも...

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8/12 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した7月の米新車販売台数は前年同月比0.7%増の152万2144台。高水準を維持したものの、上位3社が軒並み前年割れとなるなど、減速基調が鮮明になってきた。また、営業日数などの季節要因を調整した年換算では1788万台と、節目の1700万台を回復した。一方、ドイツ連邦自動車局が発表した7月の独新車登録台数は前年同月比3.9%減の27万8866台。

内部要因

 中国・全国乗用車市場情報連合会が発表した7月の中国新車販売台数は前年同月比23%増の160万台で5ヵ月連続増加。ディーラー各社が在庫圧縮を図り、販売価格を引き下げたことが寄与した格好。一方、マレーシア自動車協会は今年上半期(1~6月期)の販売不振を受け、通年の新車販売台数を当初予測の65万台から58万台に下方修正した。なお、景気低迷による個人消費の落ち込みが影響し、上期の販売台数は前年同期比14.5%減の27万5459台だった。

総合分析

 ニューヨーク白金、東京白金ともに高止まりの状態が続いている。9月20~21日(現地時間)に控えるFOMCと日銀金融政策決定会合を睨んで金融市場全体が慎重な姿勢にあること、欧米のサマーバカンスと日本の盆休で市場参加者が限定されやすいことなどから、白金相場も様子見ムードで上値重い状況ではあるが、一方で南アフリカ共和国の鉱山スト懸念が下値を支えている。その底固さを評価したいところ。

灯油

国内は先安不安が解消せず

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8/12 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、『生産調整の措置を実施する可能性あり』と発言し、ニューヨーク原油相場が上昇した。IEA(国際エネルギー機関)も今年後半に世界石油需給が均衡すると予想し、供給過剰解消への期待が原油価格上昇要因となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月2日時点で56万2532枚の買いに対し29万5340枚の売り、差し引き26万7192枚の買い越し(前週27万3299枚)と買い越しが減少した。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは10日時点で2020枚の買いに対し1246枚の売り、差し引き774枚の買い越し(4日時点で611枚の買い越し)と買い越しが増えている。

総合分析

 東京バージ灯油は海外原油先安不安が薄れ、逆に上値期待が出てきたことから、短期的には基調が引き締まる可能性を指摘する声が聞かれる。しかし、足元の需給は8月6日現在の全国灯油在庫が前週比6万8725キロリットル増加と製油所稼働率がアップしたほか、販売不振もあり供給過剰傾向は否めず、現物市況が低迷している。このような動きが東京バージ灯油期近限月の圧迫要因となり、期先限月の基調軟化を招いている。当面、海外原油相場連動の展開で小幅な動きに終始しよう。

コーン

反発したあと再び売られる

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8/12 15:15現在

海外市場

 米農務省が現地時間12日に今年の米国におけるトウモロコシの生産予想を発表する。それ以前の業者の事前予想は平均170.6bus(最大175.0bus、最小168.6bus)と、4年連続の豊作が見込まれている。米農務省予想も事前予想と大差ないものとなろう。今後、9月の収穫期に長雨に見舞われたり、早霜があれば単収がダウンする可能性はあるが、これをハヤすには早過ぎる。さて、今後の展開だが、シカゴトウモロコシ期近は8月2日に3.1950ドルを付けて、一時、豊作を織り込んだ格好だが、今後、米農務省は9月、ないしは10月の予想で単収を上方修正すると思われ、更に、新穀の豊作が確認されたことで農家が旧穀を売却することが考えられるからだ。目先は一旦、反発する可能性はあるが、そういった場面は売られよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は5日に1万9160円まで下落した。6月9日の2万3750円から4590円も下げており、下げ過ぎ感も台頭している。米農務省の生産見通しで一旦反発したあと、戻り売りに頭を抑えられよう。

ゴム

海外現物価格の下落が圧力

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8/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり157トン~388トン。週末現在、原料は52.85バーツ、オファーは9月積175.0セント(円換算約187.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比1,156トン減の8,461トン。入庫量501トンに対し出庫量は1,657トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)はなし。

展開予想

 東京ゴム先限は155円前後での保合いが続いている。週の高値は157.6円、安値は151.3円。週初は米雇用統計の結果を受けドル円相場が円安に進行したことから、東京ゴムは堅調に始まった。その後は薄商いの中、伸び悩みの展開となっている。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、引き続き産地の状況には注視が必要となる。
 罫線は一目均衡表の転換線である154.7円を挟んで横ばい、上値重い展開が予想される。日足チャートでは、75日移動平均線が200日移動平均線を下抜け、長期的なベア相場になる恐れが考えられる。サポートである150.0円を下抜けると、直近安値の145.9円まで急落する可能性があるため注意する必要がある。
 当先は依然「逆鞘24円程度」で推移している。国内在庫は若干、減少基調にあるものの、産地の状況は日々、改善されている模様で、収量が回復し、供給不安が解消されれば、逆鞘幅は、徐々に縮小する可能性が高い。

為替

方向性が定まらない

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8/12 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク外為市場は11日にニューヨークダウ工業株30種平均が予想を上回る企業決算内容を好感、原油高もあり史上最高値を更新する堅調場面となり、ドル買い・円売りの動きとなり、1ドル=102円台へとドルが上昇。そのほかの手掛かり材料が乏しく、101円台から102円台の間での往来相場の様相を呈した。

国内情勢

 マイナス金利を再認識し、地銀の経営内容悪化など円安要因が意識されたが、日銀の追加策への期待も希薄で1ドル=101円台後半へと円が買われる場面もあった。夏休みでプレーヤーが少ないこともあり、総じて手掛かり材料難のなかで、方向性が定まらず、神経質な動きとなった。

総合分析

 大型経済対策の即効性への疑問から日本の株高・円安という楽観的な見方は少なく、米株価の堅調によるドル高期待で相対的な円安は見込めるが、国内の景気回復の手掛かりがつかめない。株価への不安心理から株安・円高へ振れる懸念が根強く、 当面は26日に予定されているイエレン米FRB議長の講演内容が注目されている。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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