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週間相場分析2016年08月08日号


当面は上値の重い展開!?

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8/5 15:15現在

海外情勢

 オーストラリア3位の産金会社ノーザンスター・リソーシズは今年の産金株と金価格の値上がりが続く可能性が高いとの見方を示した。資金の逃避先としての金の需要が拡大するためと説明。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8月4日時点で973.21トン。7月26日~28日の954.23トンを直近のボトムに同29日の958.09トン⇒8月1日の964.03トン⇒同2日の969.97トンと増加し、3日に微減となったが、4日はまた増加し973.21トンとなった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月26日時点で27万8955枚、前週比6956枚減。取組高は7月27日時点で56万枚台、8月3日時点で58万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(7月28日⇒8月4日)では、当業者が売り玉1万1700枚増に対し買い玉1900枚増、非当業者は売り玉4300枚減に対し買い玉5500枚増。

総合分析

 為替の円高地合やニューヨーク金価格の上昇一服を受けて、東京金先限は4400円台割れへと反落。そうしたなか、ニューヨーク金が当面、調整場面を継続する可能性があること、8月の盆休み接近で徐々に商いが薄くなる公算大であるとから、東京金は引き続き上値の重い展開になる恐れも。もっとも、米国の追加利上げ先送り観測、欧州経済や中国経済に対する先行き不安、地政学的リスクなどから、ニューヨーク金の長期的な先高観は不変で、東京金も底固い基調を維持する公算。

白金

円高地合がプレッシャーだが...

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8/5 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した7月の米新車販売台数は前年同月比0.7%増の152万2144台。高水準を維持したものの、上位3社が軒並み前年割れとなるなど、減速基調が鮮明になってきた。また、営業日数などの季節要因を調整した年換算では1788万台と、節目の1700万台を回復した。一方、ドイツ連邦自動車局が発表した7月の独新車登録台数は前年同月比3.9%減の27万8866台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月26日時点で5万0922枚、前週比3529枚増。取組高は7月27日時点で7万6000枚台、8月3日時点で7万9000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(7月28日⇒8月4日)は、当業者が売り玉900枚減に対し買い玉100枚減、非当業者は売り玉800枚増に対し買い玉100枚増。

総合分析

 為替の円高地合が圧迫要因となり、東京白金先限は3700円台前半へと軟化。ただ、日足チャートが下値切り上げの線形を維持していること、相対力指数が50~70ポイントのレンジ内を推移して、強気の勢力圏を維持していることから、基調は引き締まったままと判断出来よう。加えて、南アフリカ共和国での鉱山スト懸念などからニューヨーク白金相場が確り推移していることも東京白金の底固さをサポートすると推察される。

ガソリン

40ドル割れ回避で底固い

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8/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は世界石油需給の供給過剰感が拭えないため、一時40ドルを割り込んだが、週末にかけては40ドル台に切り返した。米国内の原油や製品在庫の動向に振り回された格好だが、取り敢えず、40ドル割れに抵抗した格好だ。当面、米国の経済指標の内容を確かめながらの神経質な動きを強いられよう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月26日時点で53万9345枚の買いに対し26万6046枚の売り、差し引き27万3299枚の買い越し(前週28万9581枚)と買い越しが減少傾向を辿っている。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは8月4日時点で4471枚の買いに対し4510の売り、差し引き39枚の売り越し(7月28時点は690枚の売り越し)で、売り越しの縮小が目立つ。

総合分析

 東京バージガソリンはニューヨーク原油に連動する展開が続いている。ニューヨーク原油期近が40ドル攻防を演じたあと反発したことで、東京バージガソリンは下値余地が乏しいと見ることも出来る。下放れる不安が弱まっており、突っ込んだところを買うのも一法であろう。

大豆

豊作見通しに逆らえず

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8/5 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は7月14日の11.4350ドルから7月26日の9.8050ドルまで1.63ドル下落した。7月31日時点の全米主要18州の大豆開花進展率は85%、着サヤ進展率は54%と例年を上回るペースで進み、同日現在の作況は"優"と"良"を合わせて72%と前週の71%を上回るなど、極めて順調だ。大豆は8月の天候が重要といわれているが、今後の予報も大豆の生育に悪影響を与えるような内容ではなく、大豊作ムードが早くも漂いだした。現地時間12日に米農務省は今年初めて生産見通しを発表するが、米商品先物会社のFCストーンは大豆の単収を48.8bus、同リン&アソシエイツは同単収を48.6busと、いずれも過去最高単収の2015年の48.0busを上回っており、米農務省がどのような単収を出すのか注目されるところだ。

国内市場

 東京一般大豆期先は7月14日の4万6410円から8月4日の4万1300円まで5000円を上回る下げを演じた。米国で大豆が豊作になるとの見通しと円高が重なれば、期先は一気に4万円大台を割り込む可能性が大きい。

ゴム

海外現物の下落でサヤ修正か

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8/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり171.8トン~273.8トン。週末現在、原料は58.34バーツ、オファーは8月積183.0セント(円換算約194.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比785トン減の9,617トン。入庫量395トンに対し出庫量は1,180トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)はなし。

展開予想

 東京ゴム先限は概ね150~155円のレンジ内の動きとなっている。週の高値は156.7円、安値は150.3円。週初はドル円相場が円高に進行したことから軟調に始まったが、その後は原油高を受けて下げ渋りの展開となっている。現物価格は依然高い水準であるものの、徐々に下落基調となっており、引き続き産地の状況には注視が必要となる。
 罫線は週初に一目均衡表の雲の下限である154.3円を挟んで軟調に推移、週末は完全に雲の中から抜けた後、150.0円に支えられ若干反発しているが、上値重い展開が予想される。75日移動平均線が200日移動平均線を下抜けようとしているため、長期的なベア相場に警戒する必要がある。サポートの150.0円を下抜けると、直近安値の145.9円まで急落する可能性があると考えられる。
 当先の鞘は依然逆鞘だが、先週よりは落ち着きを取り戻し現在は逆鞘24円程度で推移している。国内在庫をみると渡し物は十分にあるため、タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に順鞘化する可能性が高い。

為替

手掛かり一巡で不安定な動き

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8/5 15:15現在

海外情勢

 日銀の岩田副総裁が日本政府の景気対策と日銀追加緩和策の効果をアピールしたことに海外市場の反応は鈍く、米国の追加利上げ見送りも織り込まれた格好で動意に乏しい展開になった。ただし、5日の米雇用統計を控えて模様眺め気分が強かったことも確かで、1ドル=101円台での揉合になった。

国内情勢

 日銀岩田副総裁は、政府の28兆円の経済対策と日銀の連携で更なる景気浮揚策につなげる方針であると強調した。しかし、目新しい内容がなかったことや、ヘリコプターマネーに対する否定的な発言も日本経済の先行き不安に結びつくとされ日経平均株価が下落、総じて円高の動きとなった。

総合分析

 国内は補正予算など、これから経済対策がどのように具体化させるか国会審議に入るため、当面、アベノミクスを巻き返せるかどうかの判定を下しにくい。従って、為替市場ではニューヨークのドル相場の動きを待つ格好で、日本時間帯での取引は盛り上がらない。欧州情勢にも変化がなく、手掛かりを探る不安定な動きが続こう。


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