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週間相場分析2016年07月25日号


短期的には上値の重い展開も

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7/22 15:15現在

海外情勢

 シンガポールのDBSグループ・ホールディングスは、金価格が本格的な強気相場に入っており、1オンス=1500ドルを上回る水準まで上昇する可能性があると予想。『低金利で需要が増加するとともに米大統領選挙が近付くため』と説明している。また、豪産金会社ノーザンスター・リソーシズは、金にとって米大統領選挙が次なる大きな材料になると指摘、金価格の上昇が続くとの見通しを示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で29万7463枚、前週比1万8500枚減。取組高は13日時点で62万枚台、20日時点で61万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者が売り玉3500枚減に対し買い玉2900枚増、非当業者が売り玉4100枚増に対し買い玉2300枚減。

総合分析

 東京金先限は円安を背景に続伸、20日の4523円まで上昇したが、そこで上昇一服、ニューヨーク金の軟化に追随して再度4500円台を下回った。短期的には6月後半以降の上放れに対する反動や、月末に向けたファンドの買い玉整理でニューヨーク金が修正安相場を継続、東京金も上値の重い展開を余儀なくされる可能性も。ただし、為替の円安地合が下支えになる公算。円相場の行方を左右する26~27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)や、28~29日の日銀金融政策決定会合は要注目。

白金

当面は揉合を続ける公算

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7/22 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した6月の欧州全域(EU+EATA全30ヵ国)の新車販売台数は150万7303台、前年同月比6.5%増と、34ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、半導体製造装置の業界団体であるSEMIが発表した2017年までの半導体製造装置の世界市場予測によると、今年はスマートフォン向け投資の一服で前年比1.1%増にとどまる一方、2017年は復調して同11.2%増になると見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で4万2403枚、前週比6034枚増。取組高は13日時点で7万2000枚台、20日時点で7万5000枚台。東京市場の取組高は4万2000枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)は、当業者が売り玉3400枚減に対し買い玉1400枚増、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉4200枚減。

総合分析

 東京白金先限は7月15日の3730円で上昇一服、3600円台で揉合っている。このまま15日の高値を上回れないようであれば、日足チャートは5月12日の3743円と併せて"Wトップ"気味の姿となり、その頭重さが嫌気されて、一旦、失望売りが出る恐れも。ただ、その一方で、米株価堅調⇒景気の先行きの明るさ⇒白金の産業向け需要堅調見通しにあり、ニューヨーク白金が底固いことや為替の円安地合が下支えとなる公算大で、当面は揉合を継続する可能性も。

灯油

海外原油反発で卸値引き上げも

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7/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場は米国内原油在庫の9週連続減少が強気勢に評価された。懸念されていた中東からの原油供給量の増加は想定内の状態にとどまり、米国内の石油需要が伸びていることが原油相場の下支え要因となった。また、シェールオイルの減産が続いていることも追い風との見方が台頭、ファンドの玉整理が進み、底固さに結びついている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月12日時点で51万6217枚の買いに対し22万1022枚の売り、差し引き29万4795枚の買い越し(前週29万9672枚)と3週連続減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは21日時点で1964枚の買いに対し1137枚の売り、差し引き827枚の買い越し(7月14日時点で819枚の買い越し)と増加した。

総合分析

 円安で灯油現物が堅調となり、海外原油相場が安値から反発したことで東京バージ灯油期先は堅調に推移している。現物市場では生産調整、あるいは元売りが市中調達を行い、これが実質的なテコ入れ策になって不需要期のハンデをハネ返し、荷もたれ現象の後退もあり地合は確りするとの見方が多い。海外原油相場の先高期待で期先は4万3000円をクリアした後、4万5000円へ。

コーン

大豊作を織り込む動き

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7/22 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は6月15日の4.39ドルから7月6日の3.33ドルまで1ドル強急落し、そこから7月14日の3.7450ドルまで反発した。しかし、21日には7月6日の安値を下回る3.3275ドルまで下落するなど、再び底値探りの展開が見込まれる。それは7月17日現在の米主要18州のトウモロコシ作況が、"優"と"良"を合わせて76%と極めて高い数字を示しており、4年連続の大豊作の様相を呈しているからだ。8月にかけては、トウモロコシ畑に入って実測調査をするクロップツアーも予定されており、ここで高単収が示されると、強気ファンドはまさにお手上げ状態になる可能性が高い。当面、シカゴトウモロコシ期近は3ドル近くまで下げる公算が大きいと見るべきだろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ高と円台の円安が奏功し7月15日に2万1720円まで上昇した。しかし、シカゴトウモロコシが下落に転じると22日に2万0400円まで下落、米国の大豊作を先取りする動きに再度2万円を割り込みそうだ。

ゴム

タッピング遅れが期近を押し上げる

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7/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり121.7トン。週末現在、原料は59.85バーツ、オファーは8月積195.7セント(円換算約216.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比1,183トン減の10,402トン。入庫量198トンに対し出庫量は1,381トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは160円を回復している。週の高値は164.6円、安値は157.0円。現物価格が大幅に上昇したことを受けて、東京ゴムは堅調な展開となっている。7月21日には高値164.6円を付けたが、週末現在は162円前後で取引されている。産地タイでは原料がタイトな状況が続いており、改善の時期がいつになるのか、注視が必要となる。
 罫線は一目均衡表雲の下限である160.0円付近を抜けてから更に上昇、一時164.5円と2ヶ月ぶりの高値まで上昇したが、200日移動平均線の位置にある165.0円付近が重く、続伸できず反落となった。当面は上値の目途を165円台とした戻り売り優勢の展開になる可能性がある。サポートは160.0円だと考えられる。
 当先の鞘はタッピングの遅れが予想以上に長期化していることから逆鞘が拡大し、現在は逆鞘17円程度で推移している。国内在庫量をみると渡し物が不足しているとは考えにくいため、タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に順鞘化する可能性が高い。

為替

日本、欧州の金融政策巡り波乱

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7/22 15:15現在

海外情勢

 英国がEU離脱を決めて以降、最初のECB(欧州中央銀行)理事会が開催された。ECBは予想通り、英国のEU離脱の影響を見極めながら、従来の金融政策を維持することを決定。一方、ドル円相場の動きだが、1ドル=107円台の円安・ドル高から105円台後半の円高・ドル安へと振幅の大きな動きとなった。これは、日銀の黒田総裁が、『中銀が国債を直接引き受ける"ヘリコプターマネー"は不要、導入の可能性無し』との発言に反応したものだ。

国内情勢

 円ドル相場は日銀総裁が、『金融政策は政府から独立しているとの趣旨や、新たに資金供給を考えていない』などの内容発言を巡る動きで上下に大きくブレる動きとなった。また、英国のEU離脱に伴うEUとの協議で英国側の対応が遅れていることで、問題先送りの不安心理でポンド、ユーロ安の動きも認められた。

総合分析

 欧州の追加緩和策が9月に実施される可能性や、日本でも日銀の追加緩和策の行方を巡り、両極端な観測がある。具体的には、『1ドル=108円目標』、逆に、『100円割れ99円説』などが飛び交っており、今週28~29日に開催される日銀の金融政策決定会合の行方が注目される。なお、26~27日はFOMCが開かれるが、追加利上げの先送りは確定的で市場の関心は薄い。


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