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週間相場分析2016年07月19日号


修正安後の展開に注目

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7/15 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク金の取組高は7月11日に65万7776枚まで増加し、上場来の最多枚数を更新した。また、ニューヨーク金市場におけるファンドの買い越しは7月5日時点で31万5963枚と、こちらも上場来の最多枚数を更新。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は7月12日、13日の両日ともに965.22トンで14日は962.85トン、11日の981.26トンから18.41トン減少した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5日時点で31万5963枚、前週比1万4043枚増。取組高は6日時点で65万枚台、13日時点で62万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者が売り玉1万2900枚減に対し買い玉1600枚減、非当業者が売り玉6300枚増に対し買い玉5000枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=106円台へと反落したことを受けて、東京金先限は4500円台に上昇した。相対力指数が70ポイントに急接近して高値警戒感が出始めていることから、目先的には修正安の可能性もあるが、問題はその後の展開で、3月7日に年初来の最高値(4622円)を記録して以降、何度も4500円手前で上値を抑えられてきていることから、修正安後にその4500円の上値抵抗線を抜くことが出来るかどうかが当面の焦点になろう。

白金

上昇一服なら"三尊天井"形成

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7/15 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会によると今年1~6月の中国自動車販売台数は前年同期比8.1%増で、同協会は堅調な伸びが持続すると見込んでいる。なお、6月単月の販売台数は前年同月比14.6%増で、増加率は前月の9.8%を上回り、2015年12月以来の高い伸びを記録した。一方、インド自動車工業会によると、インド国内の6月の新車販売台数は27万9486台、前年同月比3%増と12ヵ月連続で前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5日時点で3万6369枚、前週比6552枚増。取組高は6日時点で6万3000枚台、13日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は4万5000枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者が売り玉4000枚減に対し買い玉1600枚増、非当業者が売り玉1600枚増に対し買い玉4000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金の1100ドル前後への続伸と円相場の反落を受けて、東京白金先限は13日に3666円まで続伸した。仮に、この水準で上昇一服となれば、日足チャート的には3月8日の3677円、5月12日の3743円と併せて"三尊天井"を形成する格好となり、一旦、本格的に修正安場面へ移行する可能性も。ちなみに、6月24日の3158円から7月13日の3666円まで508円高で、その半値押しは254円安の3412円。

ガソリン

強弱材料が交錯して上下波乱

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7/15 15:15現在

海外情勢

 米国内石油在庫の増加で米国の石油需要が鈍化しているとの見方で売られた原油相場だが、ヘッジファンドも下値が固まるまで動きにくいとの分析も。欧州経済の先行き不安と中国経済の減速による石油需要後退懸念が原油相場の弱材料となっている。オイルリグ数も増加傾向にあり、米シェールオイル増産懸念も心理的な圧迫要因。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月5日時点で51万9441枚の買いに対し21万9769枚の売り、差し引き29万9672枚の買い越し(前週30万4239枚の買い越し)と買い越しが減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは14日時点で4888枚の売りに対し4246枚の買い、差し引き642枚の売り越し(前週7日は894枚の売り越し)と売り越しが減少した。

総合分析

 ニューヨーク原油に連動する展開が続き、今後も為替相場より海外原油動向を敏感に反映する可能性が高い。当面、原油は下値探りを続けるとの見方もあり、ガソリンは下値を固めても、そこから反転して大幅な上昇相場へ移行するだけの強材料が見当たらない。内部要因にも変化があり、底固い地合を維持しようが...。

大豆

天候に振り回される

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7/15 15:15現在

海外市場

 12日に発表された2016~17年度の米国大豆需給予想は生産量38億8000万bus、消費量39億7000万bus、期末在庫は2億9000万busで、市場の事前予想の範囲に収まった。実作付面積が8370万エーカーに増えたことで、生産量は6月予想から8000万bus増えたが、繰越在庫の下方修正と輸出及び圧搾需要の上方修正により、期末在庫は2億9000万busと6月の2億6000万busから3000万bus上方修正されただけだ。今のシカゴ大豆市場は需給予想よりも天候がポイントで、乾燥懸念が後退したとの報に8日に10.5350ドルまで下げたと思ったら、その後、『7月下旬から米国中央部に高気圧の尾根が張り出し、38度前後の高温に見舞われる』との予報に反応して13日に11.40ドル台まで切り返したが、14日には一転して、『米中西部の降水確率が増し、気温上昇も短期に終わる』との予報に11.1150ドルまで反落した。このように、シカゴ大豆は気象情報に惑わされており、少なくとも8月前半までは大豆相場の主役は天候となろう。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆高と円安が強材料となって、14日に4万6410円まで反騰した。8日の安値4万2900円から約3500円切り返したわけだが、シカゴ大豆は乱高下模様で、東京市場も同様の動きを見せよう。

ゴム

タッピングの再開が見えないが在庫は問題無いか

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7/15 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり66~238トン。週末現在、原料は52.96バーツ、オファーは8月積172.0セント(円換算約190.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月20日現在、前旬比201トン減の11,585トン。入庫量466トンに対し出庫量は667トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(前期)は45枚。

展開予想

 東京ゴムは週初に下落、145.9円と7年ぶりの安値を付けた後に一転して反発、161.7円まで値を伸び、週末現在は159円台後半での推移となっている。週中は上海ゴムが鉄鉱石などの暴騰に影響され堅調に推移、東京ゴムはこれに追随している。中国で週末に流れた、ある種のゴムの輸入関税が引き上げられるとの噂により、相場が一時暴騰してまた冷静に戻った。このニュースが引き続き注目される。
 罫線は週中に36日移動平均線である155.0円を上抜いてから更に伸び、週内高値の161.7円を付けた。チャートの上方にある一目均衡表の雲が非常に厚く、今後は雲の下限である162.0円を上値目途とした戻り売り展開になる可能性が高いであろう。サポートは155.0円、抜けると再び150.0円台へ落ちる恐れがある。
 当先の鞘はタッピングの遅れが予想以上に長期化していることから逆鞘が維持され、現在は逆鞘13円程度で推移している。国内在庫量をみると渡し物が不足しているとは考えにくいため、タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に順鞘化する可能性が高い。

為替

目先は円高ドル安へ

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7/15 15:15現在

海外情勢

 英国の新首相就任でポンドやユーロへの不安が薄れ、日銀の追加緩和策への期待などからドル高・円安となった。日本の本田悦郎前内閣参与とバーナンキ前FRB議長氏が永久国債について話をしたことなども円安要因となった。ヘッジファンドのドル買いが進みドル高・円安基調へ。

国内情勢

 東京市場では14日に1ドル=106円台と6月24日以来、3週間ぶりのドル高・円安となった。政府の景気対策や金融政策への思惑から円が売られ、日経平均株価の堅調期待も円安に結びついた。アナリストの一部は106円台後半でも、なおドルの上昇余地があるとの見方を示した。

総合分析

 ポンド安、ユーロ安の進行で円高となり、その後、英新首相が決まると同国のEU離脱への不安が一気に薄れ、ポンドやユーロが反発へ転じた。しかし、スペインやポルトガルの債務負担増やイタリアの銀行が破綻する恐れは解消されていない。このため、先行き極端な円高となる可能性が残っており、先行き1ドル=100円台割れもあり得る。


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