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週間相場分析2016年07月11日号


資金が金にシフトする動き

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7/8 15:15現在

海外情勢

 米資産運用会社ダブルライン・キャピタルを率いる著名投資家ジェフリー・ガンドラック氏はロイターの電話インタビューに応じ、EU情勢の混乱や世界経済の停滞、中銀の金融政策の有効性をめぐる懸念から、『状況は非常に不安定で危険な予感がする』とし、『金は売却していない』と述べたうえで、金相場が年内に1400ドルに上昇すると予想。一方、HSBCは2016、17年の金相場平均の予想を1275ドル、1310ドルにそれぞれ引き上げた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月28日時点で30万1920枚、前週比9191枚増。取組高は6月29日時点で62万枚台、7月6日時点で65万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(6月30日⇒7月7日)では、当業者が売り玉1万2100枚減に対し買い玉2300枚増、非当業者は売り玉6300枚増に対し買い玉8100枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1300ドル台後半へと続伸して年初来の最高値を更新。これを受けて、円高プレッシャーが強い東京金先限も底固く推移し、4400円台を維持している。こうしたなか、英国のEU離脱問題に加え、中国の景気減速懸念、イタリアの銀行の不良債権問題などを受けて、安全資産・実物資産として金へと資金がシフトしていることから、金相場の地合は引き締まった状態が続く公算が大きい。

白金

金や銀につれて続伸

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7/8 15:15現在

海外情勢

 ドイツ連邦自動車局が発表した6月の同国新車登録台数は前年同月比8.3%増の33万9563台、上半期は前年同期比7.1%増の173万3839台。また、米調査会社オートデータが発表した今年上半期の米新車販売台数は前年同期比1.5%増の864万4920台で、通年で約1747万台だった前年に続き、過去最高を更新する可能性が現実味を帯びてきた。一方、英自動車工業会が発表した6月の同国新車販売台数は前年比0.8%減の25万5766台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月28日時点で2万9817枚、前週比518枚増。取組高は6月29日時点で6万1000枚台、7月6日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(6月30日⇒7月7日)は、当業者が売り玉3900枚減に対し買い玉700枚増、非当業者は売り玉1700枚増に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 安全資産として買われている金の続伸や中国勢の投機的な買いによる銀の急騰を受けて内外の白金も続伸。東京白金先限は3500円台を回復した。日足チャート的には5月12日の3743円から6月24日の3158円までの下げ幅(585円安)に対して半値戻り(293円高の3451円)を大幅に上回ったことで、ひとまず目先の底を確認出来たといえる。目先的には続伸の反動で修正安場面も。

原油

米原油在庫の減少幅少なく失望

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7/8 15:15現在

海外情勢

 先週7日のニューヨーク原油期近は米国内原油在庫が減少したものの、7月1日現在の在庫が前週比220万バレル減にとどまり、大幅減少を予想する向きが多かったため失望売りに下げた。米シェールオイル生産が増加する懸念もあり、米国内石油需要は伸びているものの、供給圧迫感の方が強くなった格好だ。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)は6月28日時点で51万0395枚の買いに対し20万6156枚の売り、差し引き30万4239枚の買い越し(前週31万8595枚の買い越し)と買い越しは減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは7月7日時点で5万2254枚の買いに対し4万2437枚の売り、差し引き9817枚の買い越し(6月30日現在9906枚の買い越し)とわずかながら減少している。

総合分析

 米国内原油在庫の減少と米経済指標の改善で石油需要増加期待が根強い。ただ、OPECの産油量は増加し、欧州経済見通しと中国経済減速懸念で世界石油需給均衡化が遅れるとの弱気な見方もある。それでも、再び原油価格が大幅に下落すると新規油田の開発などエネルギー開発投資が不可能になり、産油国の財政を悪化させる不安から、現在の水準を容認する見方もある。ファンドは買い玉を整理しているうえ、売り玉を積み上げているが、下げると売り玉の利益確定(買い戻し)を優先して下げ渋る場面も。突っ込んだ後に急反発する公算が大きい。

コーン

米農務省予測に注目

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7/8 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は独立記念日明けも天候が順調で豊作を確信した売りに見舞われ続落、1日の清算値3.53ドルから6日の安値3.33ドルまで20セント値位置を下げた。今年のトウモロコシ実作付面積は9414万8000エーカーと事前予想を大きく上回ったうえ、7月の受粉期に入ってからの天候も良好なことから、2016年は史上最高の生産量になるとの見方も出ている。12日には実作付面積をベースにした2016~17年度のトウモロコシ需給予想が米農務省から発表されるが、作付面積増加で生産量が上方修正されそうなうえ、6月1日現在の在庫が事前予想を上回り需要の落ち込みを示したことから弱気な内容になる可能性が高く、シカゴトウモロコシ期近は3ドルに接近する場面が出てきてもおかしくない。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は6月9日の2万3750円から一気に3800円ほどの下げに見舞われた。米国で豊作機運が台頭、国内では円高が大きな弱材料となっており、期先は2万円をどこまで割り込むかが注目される。

ゴム

売られ過ぎで自律反発には警戒したい

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7/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり119~496トン。週末現在、原料は51.31バーツ、オファーは7月積169.7セント(円換算約180.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比481トン減の11,786トン。入庫量805トンに対し出庫量は1,286トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(前期)は45枚。

展開予想

 東京ゴムは週初に160円を上抜けたが、その後10円以上反落し、週末現在は150円を下回って取引されている。週の高値は164.0円、安値は145.9円。上海ゴム市場は週初に急騰、週後半にかけて急反落しており、東京ゴムはこれに追随している。足元では売られ過ぎ感もあるが、輸入採算は下落基調にあり、上値の重い展開が予想される。
 罫線は、週初に200日移動平均の165円付近を試す展開になったものの、失敗に終わったことで20円近い急反落となり、直近の安値である146.7円を下抜けている。下値警戒感が強まっているものの、急反落の自律反発にも注意したい。今後は上値の目途を160円とした戻り売り優勢の展開となると考えられる。
 当先の鞘はタッピングの遅れが予想以上に長期化していることから逆鞘が進行し、逆鞘12円程度で推移している。国内在庫量をみると渡し物が不足しているとは考えにくいため、タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に順鞘化する可能性が高い。

為替

ドル安円高基調続く

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7/8 15:15現在

海外情勢

 英国のEU離脱の影響第2波が到来したが、日本株、欧州株が売られたものの、様子を見る程度でショックは弱い。円ドル相場は1ドル=100円台までドル安・円高となった。英国の不動産下落懸念やイタリア大手銀行の不良債権問題などの問題あり、再びポンド、ユーロが対ドルで下落する場面となった。

国内情勢

 英国経済の先行き不安が続いて円が買われた。それでも1ドル=100円割れのドル安は警戒され、下げると反発する小幅な動きを繰り返した。英国の5月の経済指標が鉱工業指数、製造業生産指数とも市場予測ほど落ち込まず、円・ポンド、円・ユーロの動きも小幅で様子を窺う神経質な動き。

総合分析

 一度、1ドル=99円台を見ているので100円を切る恐れが消えない。英国のEU離脱問題は向こう2年間の猶予があるため、ドイツやフランス、他加盟国と英国の交渉がいつ始まるのか予測出来ず、市場では他の材料を物色している状態だ。国内は参議院選挙でアベノミクスに対する審判が下されるといわれ、アベノミクス破綻と断定されると円高へ振れるとの見方がある。目先、1ドル=99~102円の狭いレンジとなろう。


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