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週間相場分析2016年07月04日号


基調の底固さは変わらない

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7/1 15:15現在

海外情勢

 香港政府統計局が公表した統計によると、香港から中国本土への5月の金の純輸入量は115.29トンとなり、4月の68.76トンから約68%増えた。昨年12月以来の多さだった。一方、ブルームバーグがアナリストとトレーダー12人を対象に実施した調査の中央値によれば、金相場は年末までに1424ドルに上昇する可能性があると見込まれている。予想通りなら2013年8月以来の高値で、現在の水準より7%余り高い。予想レンジは1375~1600ドル。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月21日時点で29万2729枚、前週比1万2867枚増。取組高は6月22日時点で56万枚台、6月29日時点で62万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(6月23日⇒6月30日)では、当業者が売り玉500枚増に対し買い玉2700枚増、非当業者が売り玉6200枚増に対し買い玉4000枚増。

総合分析

 東京金先限は英国の国民投票の結果判明時の6月24日に大波乱を演じたものの、週明け後早々に落ち着いた値動きへと戻り、4300円前後での揉合相場へ移行している。これは、ニューヨーク金相場や円相場の騰勢が早々に一服して、落ち着きを取り戻していることが影響している。そうしたなか、当面はニューヨーク金相場の修正場面に連動して、東京金はやや上値の重い展開を余儀なくされそう。ただし、安全資産の金買いを背景にした基調の底固さは不変。

白金

Brexitショックの暴落は止まったが...

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7/1 15:15現在

海外情勢

 調査会社JDパワーとLMCオートモーティブは今年の米自動車販売台数について、今年上期の販売台数が年率1710万台、下期は1750万台になるとの見通しを示しつつも、通年では前年比0.3%減となり、過去最高を記録した前年から減少する可能性があるとの見方を示した。一方、トヨタ自動車調べのタイ国内の5月の新車販売台数は前年同月比16%増の6万6035台で、1~5月累計の新車販売台数は前年同期比2%減の30万2581台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月21日時点で2万9299枚、前週比1077枚減。取組高は6月22日時点で6万4000枚台、6月29日時点で6万1000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリ別(6月23日⇒6月30日)は、当業者が売り玉1400枚増に対し買い玉1400枚増、非当業者は売り玉100枚増に対し買い玉100枚増。

総合分析

 いわゆる"Brexit(英国のEU離脱)ショック"による暴落にブレーキがかかったものの、東京白金先限の戻りに勢いは感じられない。これは欧州地域の景気先行き不安⇒欧州地域での自動車触媒向け白金需要減退懸念の連想が上値を抑制する一因になっていると推察される。こうしたなか、日足チャート的には5月12日の3743円から6月24日の3158円までの下げ幅(585円安)に対して半値戻り(293円高の3451円)水準へ切り返せるかどうかが当面の焦点に。

灯油

先高期待で底固い展開

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7/1 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場が反発しているのは、英国のEU離脱による市場の混乱が落ち着いたほか、米国内原油在庫の減少が強材料となったためだ。米国の追加利上げ先送りでドルが下落すると原油が買われ、米株価も堅調という好循環の上昇相場を期待する声が聞かれる。悲観ムード一色だった市場に活気が出ている。

内部要因

 6月21日時点のニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは51万5227枚の買いに対し19万6632枚の売り、差し引き31万8595枚の買い越し(先週31万2585枚)と買い越しが増えている。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは6月30日時点で1899枚の買いに対し969枚の売り、差し引き930枚の買い越し(6月23日時点1089枚買い越し)と買い越しが減少した。

総合分析

 ニューヨーク原油は米国内原油在庫の減少、輸入量と産油量の減少など供給量が大幅に減少する一方で、製品出荷量の増加で米石油需給はタイト化し、これが原油相場上昇の原動力となっている。世界石油需給の過剰感も改善され、原油は高値余地が残されており、ファンドが強気するなど原油先高期待は、そのまま東京灯油期先の買い材料となる。4万5000円台回復後にジリ高へ。

大豆

作付面積は予想を下回る

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7/1 15:15現在

海外市場

 米農務省が現地時間6月30日に発表した2016年の米国大豆の実作付面積は8368万8000エーカーで、市場予想平均8383万4000エーカーを下回った。一方、トウモロコシは9414万8000エーカーと発表され、市場予想平均9289万6000エーカー、農家作付意向面積9360万1000エーカーを上回る意外な数字となった。この結果、10日のシカゴ穀物市場は大豆が急騰、トウモロコシが急落と明暗を分けた。一方、四半期在庫(6月1日)は大豆が8億6992万5000busと事前予想平均の8億2900万busを上回ったものの材料視されなかった。大豆は8月が生育期で一番重要な開花・着サヤ期を迎えるなど天候リスクが存在するだけに、作付意向面積の結果はまたとない好材料で、シカゴ大豆期近は6月10日の12.0850ドルを意識した展開になろう。

国内市場

 東京一般大豆先限は英国のEU離脱に伴う円高ショックで6月27日に4万5300円まで売られた。シカゴ大豆は離脱前の水準に戻ったが、東京は戻りが鈍い。買い人気が強まると反発力を強めよう。

ゴム

タッピングの遅れが期近を押し上げる

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7/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり108~118トン。週末現在、原料は51.46バーツ、オファーは7月積180.3セント(円換算約195.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比481トン減の11,786トン。入庫量805トンに対し出庫量は1,286トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は188枚。

展開予想

 東京ゴム先限は週間で約5円上昇し、週末現在は155円を上回って取引されている。週の高値は157.5円、安値は149.6円。週を通じてドル円相場が行き過ぎた円高から戻り歩調となっており、東京ゴムはこれを受けて堅調に推移している。また輸入採算が高止まりしており、買い支援の材料になっていると思われる。
 罫線は、5月31日及び6月23日の高値を結んだダウントレンドラインを木曜日に上抜けたため、今後は大台の160円、さらには200日移動平均線の位置する165円近辺を目指す展開となりうる。しかし翌週早々に150円台前半に引き緩んだ場合は、ダウントレンドライン上抜けがだましと判断され再度直近安値の140円台後半まで売り込まれる可能性もあるため、慎重な取引が必要となる。
 当先の鞘はタッピングの遅れが予想以上に長期化していることからさらに逆鞘が進行し、逆鞘14円程度で推移している。国内在庫量をみると渡し物が不足しているとは考えにくいため、タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に順鞘化する可能性が高い。

為替

リスク回避の円買いが再燃する可能性

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7/1 15:15現在

海外情勢

 英国のEU離脱を巡る市場の混乱は下火となり、リスク回避の円買いが一服。英ポンドが対ドルで下落したのは英国経済の先行き不安が再燃しているため。米国は欧州経済の混乱で年内追加利上げが困難との見方から、ドル安基調継続との見方が増えている。英国民投票ショックが収まりつつある一方で、先が読めない不安心理で円ドル相場は1ドル=102~103円台の動き。

国内情勢

 国内景気回復への期待が萎み、参議院選開始で与野党対立の構図が先行き不安を増大させるとの見方もある。市場関係者の多くが安倍政権の政策が失敗と見ている一方で、欧州景気の見通し不透明から、円買いの動きが目立っている。一度、離脱ショックで急落したユーロの反動高にも限界ありとの声が聞かれる。

総合分析

 EUと英国の対立が明確になったものの、具体的なターゲットを設定しにくい状況が続く。為替アナリストの一部では円高・ドル安が2017年央まで続くと予測しているが、秋には国内の政治的な方向が定まり、与党が参議院選で勝利すると円安転換のキッカケになるとの見方もある。


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