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週間相場分析2016年06月27日号


次の材料は米国絡み

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6/24 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は23日時点で915.90トン。これは2013年9月9~12日(917.13トン)以来の高水準。一方、CFTC(米商品先物取引委員会)が発表する建玉明細によると、ニューヨーク金市場におけるファンドの買い越しは6月14日時点で27万9862枚と、5月3日の27万1648枚を上回って過去最多記録を更新した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは14日時点で27万9862枚、前週比5万1243枚増。取組高は15日時点で55万枚台、22日時点で56万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)では、当業者が売り玉2200枚増に対し買い玉2600枚減、非当業者は売り玉3700枚減に対し買い玉1000枚増。

総合分析

 英国民投票では "離脱派勝利"となり、ニューヨーク金期近は一時1360ドルまで暴騰。その一方で、東京金期先は円相場の1ドル=99円台への暴騰を受けて4200円台割れへと暴落後、ニューヨーク金上昇を受けて急速に下げ幅を縮小、4300円台を回復する乱高下を演じた。そうしたなか、今後は米追加利上げや大統領選が材料になるが、それらの先行き不透明感は金にプラスに作用する公算。

白金

今後は需給の見直しも!?

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6/24 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した5月の欧州全域(EU+EATA全30ヵ国)の新車販売台数は133万0599台、前年同月比15.5%増と33ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、タイ工業連盟が発表した5月の自動車販売台数は前年同月比15.9%増と、2013年5月以来の大幅増を記録。1~5月の累計販売台数は前年同期比2%減で、現時点で2016年の自動車販売台数見通しは75万~78万台となっている(※昨年は前年比9.3%減の79万9592台)。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で3万0376枚、前週比725枚減。取組高は14日時点で6万5000枚台、23日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)は、当業者が売り玉700枚増に対し買い玉1100枚減、非当業者が売り玉1500枚減に対し買い玉300枚増。

総合分析

 東京白金期先は円相場の暴騰を受けて、先週末に3200円台をも割り込む暴落に見舞われた。下げ過ぎ感から下げ幅を縮小する場面もあったものの、上値は重く、当面は下値模索を余儀なくされそう。ただし、今後は英国の国民投票結果を織り込みつつ、米国の追加利上げや米大統領選の行方へと市場の関心は移ることになり、為替も落ち着きを取り戻すことになろう。また、白金独自の需給要因も改めて見直される公算も考慮すれば、この先の下値余地は思いのほか限定的か。

ガソリン

海外原油相場の急落に追随

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6/24 15:15現在

海外情勢

 米金融大手や石油大手が予想した英国のEU離脱が与える影響についてモルガン・スタンレー、ソシエテ・ジェネラル、スタンダード・チャータードともに原油下落は不可避との見解を示した。それでも、一気に値崩れするとの見解は見られず、市場も慎重な反応のなか、地合が弱くなる動きとなったが、離脱確定後、欧州市場の動きは下落速度を増した。

内部要因

 ニューヨーク原油における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月14日時点で52万3352枚の買いに対し21万0767枚の売り、差し引き31万2585枚。(前週32万5182枚)と買い越しが減少。東京バージガソリンの非当業者の売買バランスは23日時点で4958枚の買いに対し5073枚の売り、差し引き115枚の売り越し(17日時点で200枚の買い越し)と売り越しは減少している。

総合分析

 4月の国内ガソリン販売が前年同月比1.7%減となったのは低燃費車の普及が影響している。5月のガソリン販売は好調だったといわれることをよそに、東京バージガソリン期先が騰勢一服となったのは支援材料が不足しているため。目先、不安定な動きを強いられると見込まれていただけに、下値不安が意外に強くならない点に注目したい。海外原油相場の行方を見守る状況は変わらず。

コーン

ファンドの投げで急落

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6/24 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は21日に25セントのストップ安に見舞われ、23日には3.84ドルまで売られた。原因はトウモロコシにとって重要な生育ステージの受粉期を前に生育に有益な天候になるとの予報が出たためだ。6月19日現在の全米18州平均のトウモロコシの、"優"と"良゛の合計は75%と前週を1%上回り、過去5年平均の71%を4%上回っており、早くも豊作に期待する声が出ている。オプション取引を含めた大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で27万2131枚に膨らんでいたが、これらの投げに21日には19万3631枚と一気に7万8500枚も減少したことが下げ幅を大きくした。7月からトウモロコシは受粉期に入るが、米中西部の土壌水分は豊富で4年連続の豊作を見込む声が増えてきた。なお、今週30日に米農務省から2016年の最終作付面積と四半期在庫が発表されるので、注意深く見守りたい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安と円高のWパンチで、6月9日の2万3750円から24日の2万1100円まで2650円の大暴落を演じた。英国のEU(欧州連合)残留か離脱かを問う流れのなかでの1ドル=100円割れが響いた。

ゴム

ゴム採取の遅れはいつごろ取り戻せるか

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6/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり36~113トン。週末現在、原料は51.05バーツ、オファーは7月積172.0セント(円換算約191.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比205増の12,316トン。入庫量1,290トンに対し出庫量は1,085トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は188枚。

展開予想

 東京ゴムは週末現在150円前後で取引されている。週の高値は158.0円、安値は148.9円。週初は上海ゴム市場が急騰したことに追随して155円を回復して始まった。その後はイギリスの国民投票を控え様子見ムードが強く、保合いの値動きとなったが、週末現在はドル円相場が乱高下していることを受け荒い値動きとなっている。
 罫線は週初窓を開けて大きく上昇、一目均衡表の転換線である152.5円を突破したが、その後は大きく動かず、終値ベースで154.5円を挟んだ横ばいとなった。当面は上値の目途を160.0円とした戻り売り優勢の展開になる可能性が考えられる。下値の目途は146.7円、これを割れると144.0円までの急落も考えられるため、注意が必要となる。
 当先の鞘はタッピングの遅れが予想以上に長期化していることからさらに縮小し、逆鞘6円程度で推移している。タッピングが再開され供給不安が解消されれば、徐々に拡大し順鞘化する可能性が高い。

為替

EUの離脱ショックで円急上昇

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6/24 15:15現在

海外情勢

 英国のEU離脱の決定で、ユーロが対ドルで暴落、ドル円相場も荒い値動きとなった。ニューヨーク市場では英国の開票前に1ドル=106円台であったが、開票が進むと離脱優勢との動きを映して1ドル=98円台までドルが急落する場面があった。残留の可能性を残して102円までドルが戻したが、その後は乱高下の商状となり、離脱が確実となったため、円高ドル安のままで終わった。

国内情勢

 英国の国民投票一色の相場となった。英国がEUから離脱すると日本進出企業がダメージを受けるリスクが注目され、日経平均株価も急落して混乱した。この株価の動きを見て、為替市場は更に混乱が広がり方向が定まらないままドルは急騰急落を続けた。24日昼ごろには離脱確定とされ、再度、円高へ振れる動きとなった。円の高値は1ドル=98円台後半まであった。

総合分析

 リーマン・ショックの衝撃が再現されるとの悲観的な見方がある。予想外、想定外の動きに対し、市場関係者が動揺したため、パニック的な動きとなったが、最終結果を見るまで、ポジションを維持するリスクを警戒する向きは円高リスクのヘッジをするなど、市場関係者のスタンスも大変化を迎えた。離脱ショックで激動した市場だが、まだ地震でいえば余震の怖さを残しており、ドル安・円高進行で1ドル=95円を切って、更にどこまでドルが下げるか注目される。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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