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週間相場分析2016年06月13日号


上値が重い一方で底固さも!?

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6/10 15:15現在

海外情勢

 中国人民銀行が発表した5月末時点の金準備高は5814万オンスと4月末時点から変わらなかった。一方、ABNアムロのアナリスト、ジョーゼット・べーレ氏は、中国、インドや米国といった金の宝飾需要大国で金需要の改善が見込まれると指摘。『米国では貯蓄率が非常に高水準にある。今後、消費者の支出増と貯蓄減を受けて、緩やかに貯蓄率は低下すると見られる。こうした資金の一部が金宝飾の購買につながる可能性がある』との分析を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月31日時点で19万7135枚、前週比9497枚減。取組高は6月1日時点で48万枚台、6月8日時点で50万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(6月2日⇒9日)では、当業者が売り玉2800枚増に対し買い玉1600枚減、非当業者が売り玉1200枚増に対し買い玉5700枚増。

総合分析

 東京金先限は3日の4211円から反発、一時は4300円台を回復したものの、再び台割れするといった具合で、今ひとつ足取りが冴えない。これは1ドル=106円台へと円高・ドル安が進行したため。輸入採算上、円相場が1円の円高に振れると、東京金の輸入コストがざっと40円下落するだけに、東京金の上値が重いのも仕方あるまい。その一方で、米国の追加利上げ観測の後退を受けてニューヨーク金の基調が引き締まっていることから、東京金に底固さも窺える。

白金

根本的な基調の引き締まりは変わらず

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6/10 15:15現在

海外情勢

 中国乗用車協会が発表した5月の同国自動車販売台数は前年比11.4%増、1~5月累計は前年比7.7%増。一方、欧州自動車工業会は今年の欧州市場における新車販売伸び率の見通しを1月発表の2%から5%へ上方修正した。また、ブラジル自動車工業会は今年の自動車生産台数の見通しを前年比5.5%減とするとともに、新車販売台数の見通しを従来の7.5%減から19%減に引き下げた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月31日時点で3万2260枚、前週比4236枚減。取組高は6月1日時点で6万1000枚台、6月8日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリ別(5月31日⇒6月9日)は、当業者が売り玉200枚減に対し買い玉2600枚減、非当業者が売り玉400枚減に対し買い玉2100枚増。

総合分析

 東京白金先限は一時3500円台を回復したが、すぐさま台割れ。それ以前の下げ幅(5月12日の3743円⇒6月3日の3338円の405円安)に対して3分の1戻り強にとどまって反落しており、上値の重さがやや気懸りなところ。ただ、ニューヨーク白金期近が1000ドル大台を回復したことや、東京白金先限日足チャートが1月の安値を起点に上値切り上げ・下値切り上げ型の線形を維持していることから、根本的な基調の引き締まりは変わらないといえそう。

灯油

短期間の上昇で上値警戒

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6/10 15:15現在

海外情勢

 ナイジェリアの武装勢力による石油施設への攻撃が続いている。油田、精製設備、パイプラインに至るまで幅広い攻撃で原油採掘、輸送、港湾作業ともストップしている。米シェールオイルの減産が止まり、生産回復の動きを指摘する向きはあるが、シェールオイル生産体制の復活が上値抑制要因になるとの指摘に対し、市場の反応は鈍い。実際に市場は押目を狙って買う動きが目立っている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは、5月31日時点で52万2661枚の買いに対し17万5659枚の売り、差し引き34万7002枚の買い越し(前週34万8142枚)とわずかに減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは、9日時点で1898枚の買いに対し743枚の売り、差し引き1155枚の買い越し(2日時点で1226枚の買い越し)。

総合分析

 北海ブレント、ニューヨーク原油ともに安値から大幅に切り返したが、50ドルに対する割高感を指摘する声は少ない。これは100ドルから大幅に下げた相場が反発へ転じた動きで、100ドルと比較するとまだ半値水準に過ぎないからだ。当面、原油堅調を見込み、灯油先限に割安感がある間は投資家の買い気は衰えまい。4万7000円クリアは時間の問題。

コーン

天候とファンドの動きに注意

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6/10 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は8日に4.3925ドルまで上昇。5月9日の3.67ドルから1ヵ月で70セント以上も上げたことになる。ここまで上昇した背景は、ブラジルのトウモロコシ二期作地帯が干ばつに見舞われて減産となり、消費国は米国産トウモロコシに食指を伸ばしたことに加えて、米中西部で高温乾燥を示唆する天気予報が伝えられたからだ。また、短期間でシカゴトウモロコシが70セント以上も上昇したのはファンドの存在がある。シカゴトウモロコシ市場のオプション取引を含めたファンドの買い越しは、5月10日時点で2万3092枚だったのが24日時点で7万4560枚に増え、31日時点では14万4545枚まで急増している。米穀倉地帯の乾燥懸念はファンドにとって格好の材料となったわけで、今後も天候とファンドの動きを注意深く見守る必要があろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は、シカゴトウモロコシの強調に連動して9日に2万3750円まで上昇した。懸念材料は円高だが、シカゴトウモロコシがドル安で高値を付ければ、東京トウモロコシも円高に左右されずに上昇ピッチを早める可能性もある。

ゴム

来週は売られすぎ感からの買い戻し場面か

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6/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり17~63トン。週末現在、原料は35.17バーツ、オファーは6月積160.3セント(円換算約181.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比205増の12,316トン。入庫量1,290トンに対し出庫量は1,085トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は90枚。

展開予想

 東東京ゴムは週間で約10円の下落、週末現在は150円を下回って取引されている。週の高値は162.8円、安値は148.4円。週初は160円を上回る場面もあったが、6月9日、10日と中国が休場の中、商いが薄い状況に売りが集中し、下値を切り下げる展開となっている。週末現在は150円を下回っているが、原料価格は高止まりしており、売られ過ぎ感は否定できない。
 罫線は5月23日の安値と6月6日の安値を結んだサポートラインである155.0円付近を下回ってから加速的に下落。14日RSI指標が30を下回り、売られすぎに警戒する必要がある。目先は155.0円を上値目途とした買い戻しの展開になる可能性が高い。サポートは144.0円だと考えられる。
 当先の鞘はテクニカル要因の売りが先限に集中したためさらに縮小し、逆鞘2円程度で推移している。タイ産地が増産期へと移行しつつある中、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

ドルの基調の弱さは変わらず

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6/10 15:15現在

海外情勢

 9日のニューヨーク市場で円高が加速し、5月4日ぶりの高値106円24銭に上昇した。その後、ドルは買い戻されて、1ドル=107円台となったが、世界的な株安の流れを受けて、安全資産とされる円に資金が流入する流れに変わりはない。米雇用統計が予想外に悪かった影響が出ており、リスク回避の円高が進行するとの観測が広がっている。

国内情勢

 日本株安⇒円高という構図での動き。英国のEU離脱を問う国民投票を巡って欧州経済への先行き不安が安全通貨の円買いを誘っている。アベノミクスが失敗したとの海外の評価も円高要因だ。米系ファンドの動きが緩慢なこともあって方向が定まらず、様子を窺う向きが多かった。

総合分析

 米国の追加利上げは7月実施の可能性が残されているものの、少数派となった。FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長の発言内容は、『6月は利上げなし、7月は条件次第で可能性が残る』というものだったが、利上げするにしても秋以降になるとの見方が有力。6月23日のEU離脱の有無を問う英国の国民投票が終わるとイベントも一巡、為替相場の方向が見えてくる。当面、リスク回避の円買いが予想され、1ドル=105円突破の目が出てきた。


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