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週間相場分析2016年06月06日号


改めて下値を固める必要

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6/3 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月2日時点で870.74トンと5月24~31日の868.66トンから増加に転じた。一方、"内部要因"を見ると、5月24日時点のニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは前週比でざっと6万枚も急減したが、1週間での減少枚数としては、買い越しに転じた2002年1月8日以降(※同年8月13日に476枚の売り越しになったことはあった)で過去最多。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド筋)の買い越しは5月24日時点で20万6632枚、前週比5万9656枚減。取組高は5月25日時点で52万枚台、6月1日時点で48万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(5月26日⇒6月2日)では、当業者は売り玉8700枚増に対し買い玉2800枚減、非当業者は売り玉4400枚減に対し買い玉7200枚増。

総合分析

 東京金先限は4200円台そこそこまで売られ、日足チャートに形成していた"Wボトム"(4月8日の4266円、4月18日の4263円)を下回った。こうなると、チャート的には改めて下値を固める必要があり、当面は下値模索の公算。ましてや、金融市場全体が米国の追加利上げ観測に対して神経質になっており、6月14~15日のFOMCに向けて引き続きドル高警戒⇒ニューヨーク金期近の軟調懸念があるから尚更といえる。まずは4200円を下回ると、更に足取りが悪化する。

白金

金に比べた底固さを見直す

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6/3 15:15現在

海外情勢

 日本自動車工業会が発表した4月の国内自動車生産台数は前年同月比9.7%減の64万3901台と2ヵ月ぶりに減少。一方、英国自動車工業会が発表した4月の同国自動車生産台数は同16.4%増の14万9334台と9ヵ月連続で前年実績を上回った。また、米調査会社オートデータが発表した5月の同国新車販売台数は同6.0%減の153万6276台。前年より2営業日少ないために4ヵ月ぶりのマイナスとなったが、季節調整後年換算は1745万台と高水準を維持。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋買い越しは5月24日時点で3万6496枚、前週比2908枚減。取組高は5月25日時点で6万3000枚台、6月1日時点で6万1000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリ別(5月26日⇒6月2日)は、当業者が売り玉800枚増に対し買い玉1900枚減、非当業者は売り玉700枚減に対し買い玉2000枚増。

総合分析

 さすがに金が大きく売られたことで、白金も連鎖安に見舞われ、東京白金先限は3400円台を割り込んだ。ただ、東京金先限が4月の安値を下回って下値が定まっていないのに対して、東京白金先限はそこまで崩れておらず、週間足チャートは今年1月の安値を起点にした"上値切り上げ・下値切り上げ"の線形を維持している。このまま4月の安値水準へと崩れなければ、金に比べた底固さが見直されて再度買われる可能性もあるかを維持しており、世界白金需給のタイト感が下支えとなって、根本的な基調の底固さに変わりないことが窺える。

ガソリン

底固いが上値警戒も強い

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6/3 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近はOPEC総会で増産凍結が見送られたものの、現状維持との評価となり6月2日は49.47ドルまで戻し、増産凍結の合意なくしても失望売りは出なかった。米国ではドライブシーズンに入り、ガソリン需要が伸びており、世界石油需給は均衡しているとの見方が根強く、底固さを見せている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における5月24日現在の大口投機玉(ファンド)のポジションは52万8230枚の買いに対し18万0088枚の売り、差し引き34万8142枚の買い越し(前週36万8769枚)と減少。東京バージガソリンにおける非当業者の売買バランスは6月2日時点で5365枚の買いに対し、5150枚の売り、差し引き215枚の買い越し(5月26日は473枚の買い越し)と減少している。

総合分析

 4月の国内ガソリン販売が前年同月比1.7%減となったのは低燃費車の普及が影響している。5月のガソリン販売は好調だったといわれることをよそに、東京バージガソリン期先が騰勢一服となったのは支援材料が不足しているため。目先、不安定な動きを強いられると見込まれていただけに、下値不安が意外に強くならない点に注目したい。海外原油相場の行方を見守る状況は変わらず。

大豆

高値を警戒する時期に

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6/3 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は2日、11ドルを大きく超える11.46ドルまで高騰した。大豆粕主導の相場で、そのシカゴ大豆粕期近は5月27日に419.8ドルと2014年9月以来の高値をつけたが、上げ過ぎ感から400ドルを割り込んだものの、2日に419ドルまで戻す力強さを見せた。アルゼンチンの大豆は減産になったが、単に数量的な問題ではなく、『アルゼンチンで船積みされた大豆の品質が非常に悪く、タンパク質などの数値が輸出基準を下回るような非常に悪い数字が出た』といった懸念を抱えている。これを口実に、ファンドは大豆を積極的に買っているわけだが、まさかの11ドル半ばまでの上昇で行き過ぎ感が漂い出した。どこで利食売りが出るか気になるところだが、10日の米農務省の需給予想辺りにファンドの利食売りが出そうだ。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ大豆急騰も円高が重石になって上げ渋りを見せている。シカゴ大豆は高値警戒の領域で、ファンドの利食売りで下げた場面に円高が重なると、東京市場の下げ幅は大きくなろう。

ゴム

160円を挟んだレンジからどちらに抜けるか

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6/3 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり15~60トン。週末現在、原料は35.58バーツ、オファーは6月積160.3セント(円換算約184.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比554増の13,178トン。入庫量1,458トンに対し出庫量は904トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は276枚。

展開予想

 東京ゴムは一時165円を超えたがその後反落、週末現在は160円を下回って取引されている。週の高値は165.8円、安値は156.0円。週初はドル円相場が一時110円40銭前後と円安に進行したことを受けて、東京ゴムは高値165.8円を付けた。その後は6月1日に発表となった中国の財新製造業PMIが不調な結果に終わったことから中国の商品市場が総じて弱含みに推移し、東京ゴムもこれに追随して急落した。
 罫線は週初続伸、一目均衡表の転換線である164.0円を突破したが上値が重く、一転して反落し、5月24日の安値と6月2日の安値を結んだレジスタンスラインに支えられて推移している。5月31日高値の165.8円を突破するとダブルボトムが形成、雲の下限である173.8円を試して行く可能性がある。サポートは154.3円と考えられる。
 当先の鞘は産地での供給逼迫懸念により縮小状態を維持し、順鞘2円程度で推移している。国内在庫は徐々に増加し、タイ産地が増産期へと移行しつつある中、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

再度、安全通貨の円買いへ

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6/3 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)の理事会待ちだったが、予想通り金利は据え置かれ、為替市場への影響は軽微だった。14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で米国が利上げを断行するとの見方が強いが、これも徐々に織り込まれつつあるようだ。このような状況下、日本の増税先送りが決定され、2日のニューヨーク市場では、円は一時、1ドル=108円50銭まで買われた。

国内情勢

 日銀審議委員の1人が『マイナス金利は緩和効果なく、むしろ引き締め』と発言したことによるリスク回避の円買い、米系ファンドの『株売り・円買い』の仕掛けがドル安・円高基調に結びついた。米追加利上げ観測は織り込まれ、材料としての新鮮味に欠けるとの見方が多い。

総合分析

 消費税の再延期はアベノミクス失敗を意味する円高要因と見る向きが少なくない。米利上げ観測はドル高・円安要因だが、追加利上げの確証が掴めないだけに、ドル高・円安へ向かうと断定しがたい。むしろ、財政措置が難しくなる分、ドル安・円高の可能性が高まると見れば、1ドル=106円が意識されて不思議ない。


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