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週間相場分析2016年05月30日号


下値抵抗を見せるか!?

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5/27 15:15現在

海外情勢

 IMF(国際通貨基金)が発表した最新統計によると、4月の金準備高はロシアが前月比16.2トン増の1476.7トン、中国が同10.9トン増の1808.0トン、カザフスタンが同3.2トン増の231.6トン、トルコが同2.6トン増の481.9トン...と増加した。その一方で、経済危機が深刻化しているベネズエラでは、1月の272.8トンから2月は238.6トン、3月は230.2トン...と減少し続けていることが明らかとなった(※4月については未発表)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で26万6288枚、前週比1390枚増。取組高は18日時点で59万枚台、25日時点で52万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者が売り玉7000枚増に対し買い玉400枚減、非当業者が売り玉9900枚減に対し買い玉2500枚減。

総合分析

 米国の早期追加利上げ観測とドル高が圧迫要因となってニューヨーク金期近が1200ドル台前半へと続落。そこに円相場の反発も加わって、東京金先限は一時、4300円台割れを余儀なくされた。その後は4300円の攻防戦となっているものの、まだ下値を確認出来たとはいい難い。米利上げ観測が引き続き圧迫要因になることが予想され、そうしたなか、4月8日の4266円と同18日の4263円とでつけた"Wボトム"を下回らずに推移出来るかが焦点に。

白金

一時的に台割れを余儀なくされたが...

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5/27 15:15現在

海外情勢

 ジンバブエ白金生産業者協会のチタンド会長は年次総会で、同国の白金年産量は向こう10年で現在の約2倍の90万オンス(≒28トン)超に増え、最大の輸出収入源に成長する可能性があるが、現在操業中の採掘業者がこれを達成するには、新たに28億ドルの投資が必要だと述べた。一方、タイ工業連盟自動車部会がまとめた4月の同国内の自動車生産台数は前年同月比11.5%増の13万8237台で、4月の同国内新車販売台数は同1.7%減の5万4986台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で3万9404枚、前週比1027枚増。取組高は18日時点で6万7000枚台、25日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は、当業者が売り玉1800枚増に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉400枚増に対し・買い玉2500枚増。

総合分析

 ドル高・ユーロ安に押されてニューヨーク白金期近は一時1000ドル大台割れを余儀なくされたが、すぐさま大台を回復。こうした動きを受け、東京白金先限も一時、3500円台を割りながらも、やや下げ渋りの動きが見られる。内外ともに日足チャートは下値切り上げ型の線型を維持しており、世界白金需給のタイト感が下支えとなって、根本的な基調の底固さに変わりないことが窺える。

原油

米国内原油在庫の大幅減で強い

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5/27 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近が50ドル大台を示現した。米国内の原油在庫の大幅減少(5月20日現在、前週比410万バレル減)と、ナイジェリアの武装勢力による石油施設攻撃で供給不安が続いていることが要因だ。中国の原油在庫減少、原油処理の増加など需要面の弱さがないことも原油価格の底固さに結びついている。今後も50ドルを節とする地合の強さを継続。

内部要因

 5月17日時点のニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)は55万4596枚の買いに対し18万5827枚の売り、差し引き36万8769枚の買い越し(前週29万1960枚)と増加。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは26日時点で5万9561枚の買いに対し4万9995枚の売り、差し引き9566枚の買い越し(20日時点で9132枚の買い越し)と増加した。

総合分析

 リビアやナイジェリアの紛争により原油供給不安が続き、米国内原油在庫減少と需要の伸びが米国石油需給のタイト化を裏付けた。中東やアフリカ諸国の供給不安に加えて、中国の需要が伸びているほか、米国内の石油需給が引き締まっているため、当面、基調の強さは変わるまい。東京市場も為替相場とは関係なく、ニューヨーク原油と北海ブレント原油の堅調を映す強基調が続こう。

コーン

輸出需要の好調が支援材料

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5/27 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は26日に409.25セントまで上昇、昨年7月21日以来の高値を示現した。堅調の理由は大豆高がリードするなかで、輸出需要が堅調なことだ。具体的には2015~16年度の週間輸出成約高が過去7週間のうち6週が100万トンを超えるほど。更に、ブラジルのトウモロコシ二毛作地帯の干ばつ被害懸念も相場を押し上げた要因といえる。全米18州平均のトウモロコシの作付進展率は18日現在で86%(前年90%、過去5年平均85%)と順調だが、相場が反応しないのは、ここにきて雨気味の天候が続いていることだ。また、エルニーニョ現象が終息し、ラニーニャ現象が発生するとの見方もあり、天候リスク絡みの思惑先行の展開が続こう。

国内市場

 東京トウモロコシは27日に2万3080円まで一時上昇、2月1日の2万2730円を上抜いた。買いの中心は大衆筋で、東商取のトウモロコシ市場における非当業者のポジション(5月27日)は買いが1万2906枚に対し売りが9895枚と3011枚の買い越しで、買い気の強さを示している。

ゴム

タイ産地は増産期へと移行中

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5/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり33~100トン。週末現在、原料は35.61バーツ、オファーは6月積166.0セント(円換算約191.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比554増の13,178トン。入庫量1,458トンに対し出庫量は904トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は276枚。

展開予想

 東京ゴムは一時155円を割り込んだがその後は反発、週末現在は159円台での推移となっている。週の高値は163.5円、安値は154.3円。週初は上海ゴム市場が一時ストップ安を付けたことに追随し、安値154.3円まで下落した。その後は売られ過ぎ感などから反発し、160円前後で取引されている。原料価格は下げ渋っており、東京ゴムの価格支援の材料となっていると思われる。
 罫線は154.0円に支えられ若干反発しているが、週末現在は一目均衡表の転換線である164.0円付近では上値が重く、反発が抑えられている様子。非当業者の売り玉が先週末から約2,000枚増え、利益確定の買い戻しを考えると、来週の市場は154.0円を下値にして堅調に推移するであろう。レジスタンスは164.0円、次は雲の下限である170.0円近辺。サポートは154.0円だと考えられる。
 当先の鞘は産地での供給逼迫懸念により更に縮小し、現在はほぼ同鞘で推移している。国内在庫は徐々に増加し、タイ産地が増産期へと移行しつつある中、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

6月はイベントラッシュで上下にぶれる

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5/27 15:15現在

海外情勢

 円相場は世界的な株高傾向を背景に1ドル=110円中心で推移していたが、弱い米経済指標を受けて1ドル=109円台後半に上昇した。設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注が0.8%減と3ヵ月連続でマイナスになり、早期利上げ観測が後退したことがドル売りの要因。

国内情勢

 日経平均株価の上昇期待は高まったが、米景気の先行き不透明やサミットの結果待ちによる警戒感の台頭で株価は伸び悩み、そのため円安にブレーキがかかった。ひところより、『低リスク通貨』、『安全通貨』とされる円買い人気は後退気味で、ドル円相場はおおむね109~110円のレンジで推移。

総合分析

 米利上げ観測が強い間はドル高・円安へと振れそうだが、依然として利上げ回避の声は根強く、『ドル高円安に限界あり』とする市場関係者は少なくない。6月に入ると各イベント(ECB理事会、OPEC総会、FOMC、日銀政策決定会合)が続き、ドル円相場は上下に激しく動く可能性がある。


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