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週間相場分析2016年05月23日号


内外ともに底堅い姿

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5/20 15:15現在

海外情勢

 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が発表した今年第1四半期(1~3月)の世界金需給推計は供給量が1134.9トン(前年同期比5%増)、需要量が1286.5トン(同19%増)。分野別金需要(※前述の需給推計と算出方法が微妙に異なるため数値は必ずしも一致しない)は、宝飾品が481.9トン(前年同期比19%減)、産業向けが80.9トン(同3%減)、投資が617.6トン(同122%増)。なかでも金ETFへの資金流入が顕著だった(363.7トンと、前年同期の25.6トンから急増)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10日時点で26万4898枚、前週比6750枚減。取組高は11日時点で58万枚台、18日時点で59万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者が売り玉200枚増に対し買い玉900枚増、非当業者が売り玉600枚増に対し買い玉100枚減。

総合分析

 米国の早期追加利上げ観測の台頭でドル高・ユーロ安が進行、ニューヨーク金は下落を余儀なくされた。ただ、下げたとはいっても修正安の域を出ず、日足チャートは底固い線型のまま。東京金先限も同様に日足チャートは底固い姿で、内外ともに基調の引き締まりが感じられる。今後、6月14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて、引き続き米利上げ観測に揺さぶられる場面があろうが、そこで徐々に追加利上げを織り込んで、更に底固さを見せるか注目。

白金

需給タイト化見通しが支援

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5/20 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が日発表した4月のEU(欧州連合)域内の新車(乗用車)販売台数は前年同月比9.1%増の127万3733台と、2年8ヵ月連続で増加した。また、中国自動車工業協会が発表した今年1~4月の同国自動車生産、販売はそれぞれ876万台(前年同期比5.7%増)、865万台(同6.1%増)。一方、欧州ビジネス協議会が発表したロシアの4月の自動車販売台数は前年同月比8.5%減の12万1272台で、10年ぶりの低水準となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10日時点で3万8377枚、前週比1499枚増。取組高は11日時点で6万5000枚台、17日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は、当業者は売り玉1400枚増・買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉500枚増に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 JM(ジョンソン・マッセイ)社によると今年の世界白金需給は総供給量(鉱山供給+リサイクル)243.0トン(前年比0.2%増)、総需要量269.8トン(同2.5%増)で、差し引き26.8トンの供給不足になる見通し。供給不足との見方はGFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシス)も同様で、GFMSは『相場は底打ちした可能性が高い』として、今年の平均価格を1005ドルと予想。この予想をそのままニューヨーク白金に当てはめれば、1月の安値810ドル強に対し、年内の高値はざっと1200ドルになる計算。

灯油

米国内石油需給の改善は強材料

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5/20 15:15現在

海外情勢

 リビアとナイジェリアの武装勢力による石油設備攻撃で供給不安が強まったが、一時的な影響にとどまっている。それでも、米国内石油需給がタイト化している動きは原油にとっては強材料となった。原油価格は当面、ドルの動きに影響されるため、不安定な動きが続くとの見方が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月10日現在、52万1799枚の買いに対し22万9839枚の売り、差し引き29万1960枚の買い越し(前週31万8544枚)と買い越しが減少。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは19日時点で1991枚の買いに対し923枚の売り、差し引き1068枚の買い越し(12日は1010枚の買い越し)で増加した。

総合分析

 人気回復が相場反発の要因となる。売り玉、買い玉ともに整理されて、商いが細っていることから、材料への反応も鈍い。不需要期の弱さばかりでなく、消費者の購買意欲の低下で現物市況が低迷、荷もたれもあって、東京バージ灯油期近限月の地合軟化にも結び付いている。ただ、ニューヨーク原油に連動するため、原油の先高人気が高まれば追随高も。期先の4万5000円は上値抵抗か。

大豆

利上げ機運に売られたが堅調地合

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5/20 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は17日に10.8675ドルまで上昇、11日の高値10.8225ドルを上抜いた。しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)が4月の議事録公開で、『利上げを視野に入れている』としたため商品全般が下落。大豆も19日には10.51ドルまで売られた。それでも、その日のうちに10.51ドルから10.7475ドルまで切り返すなど力強さは持続している。その背景は輸出が好調を持続していることだ。19日に米農務省が発表した2015~16年度の週間輸出成約高(6~12日)によると、中国向けが3万トン、仕向地不明が33万4900トン計上されている。この時期に輸出がこれだけ注目されるのは、南米の大豆輸出に不安があるからだ。米国は天候相場入りしたばかりで、特筆する動きは見られないが、これからが正念場、米中西部の天候を見守りたい。

国内市場

 東京一般大豆先限は18日に4万8850円まで上昇したが、米国で利上げ機運が浮上した影響で4万8000円台を割り込んだ。それでも、シカゴ大豆に勢いがあり、円安が続いていることから、下げても修正安にとどまろう。

ゴム

戻り売りの流れか

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5/20 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり42~100トン。週末現在、原料は35.70バーツ、オファーは6月積177.3セント(円換算約204.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比554増の13,178トン。入庫量1,458トンに対し出庫量は904トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は276枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円を超える下落、週末現在は161円前後で取引されている。週の高値は174.6円、安値は159.2円。週を通じて上海ゴム市場が大幅に弱含んで推移し、東京ゴムはこれに追随して下値を切り下げる展開となっている。先週末に中国当局が商品先物市場において投機規制の方針を打ち出していることで、センチメントが悪化したことが原因と思われるが、売られ過ぎ感は否定出来ない状況である。
 罫線は下落、週中に一目均衡表の雲の下限である166.5円を下回ってから更に暴落、一時安値の159.2円を付けた。14日RSI指標が30を割り込み、売られすぎ感を示しているため、短期的な反発が期待できるであろう。レジスタンスは雲の下限である166.5円、突破できずに再び反落する場合、150円台まで下落する可能性がある。
 当先の鞘は先限主導の下落により更に縮小し、現在は順鞘4円程度で推移している。国内在庫は徐々に増加し、タイ産地が増産期へと移行しつつある中、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

米利上げ観測後退するとドル反落も

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5/20 15:15現在

海外情勢

 4月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開で、『6月会合での利上げが適切』と明記されていたことから、6月利上げ観測が浮上して、円は1ドル=110円前半まで売られた。市場が利上げの可能性を過小評価していた反動が出たといえようが、それでも6月の利上げに懐疑的な声があり、円は1ドル=110円前後での揉合を演じている。

国内情勢

 ドル円は19日夕刻に1ドル=110円27銭と4月28日以来の安値を更新。その後、109円台後半へ上げた。米利上げ観測がドルの下支え。一方、日経平均株価の伸び悩みは円高懸念を誘うため、1ドル=110円台を大きく超えるような展開にはならないとの声もある。

総合分析

 FOMCの議事録要旨公表で、6月ないしは7月に利上げが実施されるムードになっているが、それでも米金融当局の利上げに関する慎重姿勢は変わらず、経済指標がかなり明確に好転しなければ利上げは出来ないだろう。また、ドル安による米国経済のメリットが大きいことから、FRBは依然としてドル安容認の姿勢を崩していない。当面、円相場は110円を挟んでの揉合になる公算が大きい。


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