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週間相場分析2016年05月16日号


買い玉整理の余地残す

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5/13 15:15現在

海外情勢

 ゴールドマン・サックスが最新の金相場予測を発表。3ヵ月が後1200ドル(従来予測1100ドル)⇒半年後が1180ドル(同1050ドル)⇒1年後が1150ドル(1000ドル)と、従来予測から上方修正したものの、先安見通しを維持した。今後、最終的に米国と他の主要国との金利差が広がることや、それに伴い緩やかにドルが上昇することなどを金価格が抑えられる要因として挙げた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で27万1648枚、前週比5万0791枚増。取組高は4日時点で56万枚台、11日時点で58万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(6日⇒12日)では、当業者が売り玉700枚減に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉2000枚増に対し買い玉1100枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近が5月に入って早々、一時、1300ドル台を回復。その後、再び1200ドル台後半へと反落を余儀なくされたが、ファンドの買い越しが過去最大に膨らんでいたこと、取組高が急増していたことからすれば、いつ玉整理が進行しても不思議ない状況だっただけに当然の反落だ。むしろ、まだ買い玉整理の余地があり、下値を残している可能性もあろうか。とはいえ、根本的な基調の底固さは変わりないと見たい。

白金

応分の修正安を想定

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5/13 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した4月の同国新車販売台数は前年同月比6.3%増の212万2400台。景気テコ入れのために昨秋導入した小型車減税に支えられて3月に続き前年同月比プラスとなった。一方、米国の調査会社オートデータが発表した4月の同国新車販売台数は前年同月比3.6%増の150万6977台。4月に150万台を超えたのは11年ぶりで、季節要因を調整した年換算は1742万台と、前年の1675万台を大きく上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し3日時点で3万6878枚、前週比2025枚増。取組高は4日時点で6万4000枚台、11日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリ別(6日⇒12日)は、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉1000枚増に対し買い玉200枚増。

総合分析

 東京白金先限は12日に3743円まで上昇、年初来の最高値を再び更新した。これで4月8日の3292円から、日柄で1ヵ月強、451円高(14%高)を演じた格好で、さすがにそろそろ高値警戒感から応分の修正安がありそう。ちなみに、上げ幅の3分の1押しは150円安の3593円、半値押しは226円安の3517円。もっとも、ニューヨーク白金が1000ドル台で底固いことから、東京白金も同様に底固い地合は変わらず。

ガソリン

供給不安で強基調へ

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5/13 15:15現在

海外情勢

 中東やアフリカの紛争激化が原油供給不安を招いたほか、カナダの森林火災で対米原油輸出量が減少する懸念が強まった。しかも、米国内原油在庫が大幅に減少して、市場の増加予想を裏切る形。これが原油価格上昇のキッカケをつくった。売り玉の手仕舞い中心の動きながら、市場は先高ムードが広がっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月3日時点で売り玉53万0023枚、買い玉21万1479枚で、差し引き31万8544枚の買い越し。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは5月12日時点で、売り玉5696枚、買い玉6278枚で、差し引き582枚の買い越し(4月12日1051枚)と買い玉の手仕舞が進んだ。

総合分析

 ケイ線を見る限り、ニューヨーク原油相場に連動する展開が続いている。為替の影響を受けるため、円高へ振れると東京市場は上値が抑制されるが、強気勢力は戻りで利益確定の売りを出し、順次、損を取り戻す動きが続いている。玉整理が進み、先高期待で買われると一段高も。東京バージガソリンは4万5000円挑戦も視野に入る状況となるか。  

コーン

大豆に対して割安目立つ

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5/13 15:15現在

海外市場

 米農務省は現地時間10日、2016~17年度の米国産トウモロコシの需給見通しを発表した。それによると、作付面積は9360万エーカー、単収168.0busで生産量は144億3000万bus。生産量は2014年の142億1600万busを2億1400万bus上回り史上最高となった。一方、トウモロコシ需要量は141億2000万busで差し引き3億1000万busの供給過剰となり、期末在庫も21億5300万busと2015~16年度の18億0300万busを3億5000万bus上回る見通しだ。2016~17年度の大豆が1億2500万busの供給不足になる見通しとは対照的な内容になった。トウモロコシの主要18州の作付進展率は5月8日現在で64%(前年同期69%、過去5年平均50%)と順調で、シカゴトウモロコシも頭を押さえられているが、気になるのが大豆に比べて割安感が強まっていることだ。5月12日のシカゴ大豆とトウモロコシの比価は期近ベースで2.76、新穀ベース(大豆11月限、トウモロコシ12月限)が2.68と(適正比価2.40~2.50)、明らかにトウモロコシが割安で、大豆にトウモロコシが追随する動きが出てきてもおかしくない状況だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は5月6日に2万1030円まで売られたが、13日には2万2120円まで切り返した。これは円相場が円安に振れたことに加え、トウモロコシの大豆に対する割安から買われたものだ。当面は大豆と為替の動きに要注目。

ゴム

減産期の終わりが見えるか

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5/13 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり6~37トン。週末現在、原料は35.33バーツ、オファーは6月積184.0セント(円換算約210.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比554増の13,178トン。入庫量1,458トンに対し出庫量は904トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は216枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円以上の下落、週末現在は175円前後で取引されている。週の高値は187.9円、安値は172.8円。週初は日曜日に発表となった4月の中国貿易統計が不調な結果に終わったことから上海ゴムが軟調に推移、東京ゴムはこれに追随して180円付近まで下落した。その後は保合いとなったが、5月12日に中国当局が商品先物市場において投機規制の施策を発表すると上海ゴムは急落、東京ゴムも連れ安となっている。
 罫線は週中終値ベースで181.0円を挟んで横ばい、週末に急落、日足ベース一目均衡表の雲の上限である173.5円を下回った。現在は172.0円台後半での推移となっている。雲の下限である164.5円は次のサポートとなる。
 当先の鞘は供給逼迫が意識された当限納会後、減産期の終焉に伴い供給回復が予想されるため、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

不透明な景気映して不安定な動き

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5/13 15:15現在

海外情勢

 FRB高官の早期追加利上げを示唆する発言が相次いでいるが、市場は、5月7日終了週の新規失業者保険申請が季節調整済みで29万4000件と前週から2万件増加したこともあって、6月の利上げはないとの見方が多い。米小売売上高の発表待ち(現地時間13日)のなか、米景気回復期待でドルが底固い動きを見せた。このような状況下で、米金融当局がドル安誘導のスタンスを続けるかどうかが市場の関心を集めている。

国内情勢

 ドル円相場は落ち着きを取り戻した。このため、日経平均株価は安値から切り返している。ただ、輸出促進のために政府が円安政策を打ち出す余地は乏しく、企業業績の伸び悩みなど、先行き不安は拭えない。米経済指標発表待ちのなか、不安定な動きが続いた。政府高官のドル高牽制発言も続き1ドル=108~109円の動き。

総合分析

 米利上げの有無が最大の材料だ。米金融当局は慎重な姿勢を崩さず、利上げにより景気が失速することを恐れているようだ。なお、中国経済は最悪の事態を回避するだろうが、アジア経済の成長を後押しするほどの勢いは取り戻せないとの見方が多く、1ドル=105円から111円のレンジを想定する。


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