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週間相場分析2016年04月25日号


チャート的に下値不安後退

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4/22 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は21日時点で805.03トン。4月15~18日の812.46トンから19日の805.03トンへと減少した。一方、中国の上海黄金交易所は19日、営業日ごとの金値決めを開始した。アジア金市場のベンチマークを確立し、世界の金取引における影響力を高めたい考えで、現地時間19日午前10時半に1グラム=256.92元(1オンス=1233.85ドル)の金価格を設定した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で21万3807枚、前週比2万3407枚増。取組高は13日時点、20日時点ともに50万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者が売り玉2000枚減に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉1100枚減に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 東京金先限は急伸し4400円台を回復。この結果、日足チャートで三段下げ(3月7日の4622円⇒同24日の4378円、同30日の4480円⇒4月8日の4266円、4月13日の4374円⇒同18日の4263円)の線型を描くとともに、同8日の4266円と同18日の4263円とで "Wボトム"を形成した。目先は急伸の反動や月末の玉整理で不安定な動きもあり得るが、チャート的に下値不安が後退したことやニューヨーク金の底固さが下支えになりそう。

白金

年初来の高値を更新できるか

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4/22 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した3月の欧州全域(EU+EATA全30ヵ国)の新車販売台数は174万4986台、前年同月比5.7%増と31ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、タイ工業連盟が発表した3月の同国内の自動車生産台数は前年同月比8.2%増の19万2811台で、1~3月累計は前年同期比3.4%減の50万6874台。また、同国内新車販売台数は3月が前年同月比2.3%減の7万2404台、1~3月累計が前年同期比8.3%減の18万1318台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で2万8842枚、前週比219枚増。取組高は13日時点で5万7000枚台、20日時点で6万枚1000枚台。東京市場の取組高は4万6000枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)は、当業者が売り玉1600枚減に対し買い玉1700枚増、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉4100枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近が1000ドル大台を再び回復し、年初来の最高値を更新した。日足チャートを見ると1月の安値を起点に下値切り上げ型の線型を維持すると同時に1000ドル前後の上値抵抗線を上抜いたことで、基調がより引き締まった印象を受ける。こうしたニューヨーク白金の堅調に円高一服も加わって、東京白金先限は3600円台へと続伸、やはり基調は回復しているといえそう。3月8日の3677円を抜いて、年初来の最高値を更新出来るかが当面の焦点に。

灯油

海外原油先高人気で基調強い

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4/22 15:15現在

海外情勢

 主要15産油国による"増産凍結合意"は出来なかった。これが失望売りを誘うとの懸念はあったが、タイミング的にクウェートの油田ストが発生、米国内ガソリン、中間留分在庫の減少が下支えとなり、予想外に下値が浅く、逆に、クウェートのストが解決しても騰勢を強める場面となった。国際商品全般が反発へ向かっていることも影響しており、弱材料の織り込み一巡により、下げ過ぎの反動が出た形だ。ニューヨーク原油40ドル台維持とのムード強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは4月12日時点で53万0256枚の買いに対し24万1095枚の売り、差し引き28万9161枚の買い越し(前週29万0130枚)となった。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは21日時点で1602枚の買いに対し967枚の売り、差し引き635枚の買い越し(15日現在433枚)と買い越しが増加している。

総合分析

 石油会社の生産調整効果が出てきた。4月16日現在の全国灯油在庫は前週比6154キロリットル減の116万7280キロリットルとなった。製油所稼働率は92.5%(前週94.5%)と原油処理量が減少したほか、販売量が回復したことで現物需給は改善している。東京バージ灯油期先は海外原油相場に連動しているため、欧米景気回復期待を背景とした先高人気を見込み、買い人気が盛り上がる可能性が高い。  

コーン

国際商品の安値見直しで買われる

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4/22 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は先週21日に4ドルを突破した。その後は利食売りに反落したが、再び4ドルにトライする期待感が残されている。4ドル乗せのキッカケを作ったのは、ブラジルのトウモロコシ二毛作地帯(サフリーニャ)の作柄が干ばつの影響で、現地情報によると同国のトウモロコシ生産量が7800万~8100万トン(米農務省4月予想8400万トン)に減少すると見られているからだ。もうひとつの要因を挙げれば、割安な国際商品を見直す流れが出てきたことだろう。国際商品は価格の安い非鉄が反発し始め、それに追随して原油や大豆が高騰、国際商品の動向を示すCRB指数は1月20日の154.85ポイントから4月21日に182.73ポイントまでアップしている。コモディティの割安を見直す動きは当面続くと思われ、シカゴトウモロコシも4ドル定着に向けた動きを見せるとの見方もある。

国内市場

 東京トウモロコシ期近は円高一服のなかでのシカゴ高を好感されて、22日に2万1940円まで反発した。トウモロコシは円高を背景に売られ過ぎが目立っていただけに今後の反撃に期待したいところだ。

ゴム

タイ政府がゴム在庫を放出との報道が入る

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4/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり9~32トン。週末現在、原料は35.06バーツ、オファーは5月積181.7セント(円換算約208.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比410減の12,624トン。入庫量427トンに対し出庫量は837トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(後期)は120枚。

展開予想

 東京ゴムは堅調に推移し約9か月ぶりに200円を回復した。週の高値は203.2円、安値は185.3円。週を通じて上海ゴム市場が強含みの展開となっており、東京ゴムはこれに追随して4月21日には高値203.2円を付けた。週末現在は『タイ政府がゴム在庫を放出』との報道を受け、200円を下回って取引されている。引き続き産地の天候、出荷状況が注目される。
 罫線は週初に週足の一目均衡表の下限である185.0円を上回ってから急上昇、雲の上限の203円付近まで上ったが、強い売り圧力を受けて小幅反落、週末現在は198.0円台での推移となっている。現在のレジスタンスは200.0円と考えられ、このレベルをしっかり上回れば、次に210円台を目指した上昇も期待できるであろう。サポートは194.0円と183.0円だと考えられる。
 当先の鞘は供給逼迫が意識された当限納会後、減産期の終焉に伴い供給回復が予想されるため、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

安全通貨としての円買い根強い

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4/22 15:15現在

海外情勢

 21日のECB(欧州中央銀行)理事会の結果を見極める動きとなった。結局、ECBは主要政策金利を据え置き、円は1ドル=109円台半ばで推移している。欧米では株価が堅調となったものの、依然として先行き不安が拭えず、中国情勢も不透明なこと、手掛かり材料不足で様子を窺う向きが多い。アナリストは当面、ニューヨーク市場ではドル安傾向を意識した動きが続くと分析している。

国内情勢

 石原経済財政担当大臣が4月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出したが、景気判断を『緩やかな回復が続いている』との表現に据え置いたことで失望ムードが台頭。熊本の地震が経済に与える影響について『十分に留意する』との表現にとどめ、先行き不安を拭う内容でなかったことで為替市場の動意薄く、1ドル=109円台半ばの動き。

総合分析

 欧州の金融政策が当面の注目材料で、米国の利上げ先送りに加え、中国経済の減速懸念も払拭できないため、先行きユーロ、ドルの不安材料は尽きない。更に中国経済への不安も含めると安全通貨としての円が買われる可能性が高いと見るアナリストが多く、もう一段の円高を警戒、テクニカルでは1ドル=105~107円を予測する声が聞かれる。


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