商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2016年  >  2016年04月11日号

週間相場分析2016年04月11日号


急激な円高に押されたが...

gold.jpg

4/8 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSが発表した『Gold Survey 2016』によると、2015年の世界金需給は供給合計4306トン(前年比2.0%減)から現物需要合計4124トン(同2.0%減)を差し引いた需給格差が182トン(同2.7%減)。その需給格差に金ETF在庫変動(124トン)と取引所在庫変動(48トン)を加えた需給バランスは354トンの供給過剰。供給過剰はこれで3年連続。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月29日時点で18万9806枚、前週比1万975枚増。取組高は3月30日、4月6日時点ともに47万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3月31日⇒4月7日)では、当業者が売り玉6300枚増に対し買い玉3300枚減、非当業者が売り玉6500枚減に対し買い玉3100枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=110円台を抜いて107円台へと急伸したことで、さすがに円高による輸入コスト低下が影響し、東京金期先は4300円台を下回った。ただ、1月15日の4046円から3月7日の4622円までの上げ幅(576円高)に対して3分の2押し(384円安の4238円)に達しておらず、『上げに要した日柄や値幅、そして、"相場は上下ともに行き過ぎがつきもの"からすれば、まだ修正安の範囲内』(市場関係者)。ニューヨーク金期近は1200ドル維持。

白金

昨年11月や今年2月の安値水準で下げ止まるか!?

platinum.jpg

4/8 15:15現在

海外情勢

 ドイツ自動車工業連盟が発表した3月の同国新車販売台数は32万3000台で、前年同月比横ばい。伸びを示さなかったのは2015年5月以来、約1年ぶり。また、今年第1四半期(1~3月)の新車販売台数は前年同期比4%増の79万1500台。一方、米調査会社オートデータが発表した3月の米国新車販売台数は前年同月比3.2%増の159万5484台。3月としては2001年以来、15年ぶりの高水準。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3月29日時点で3万6枚、前週比2358枚減。取組高は3月30日時点で5万7000枚台、4月6日時点で5万6000枚台。東京市場の取組高は5万3000枚台。カテゴリ別(3月31日⇒4月7日)は、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉400枚増、非当業者が売り玉1100枚増に対し買い玉300枚増。

総合分析

 東京白金先限が3400円台、更には3300円台をも下回ってしまった。これは、円相場が1ドル=110円台を突破して107円台へと急伸したことを受けた輸入コスト低下が影響したため。ただ、白金独自の材料に大きな変化はないこと、ニューヨーク白金期近は940ドル近辺を底固く推移していることからすれば、円高が一服すれば、東京白金先限は下げ止まる可能性も。昨年11月と12月、今年2月の安値水準である3260~3270円水準で下げ止まるかが当面の焦点。

原油

強材料に対し敏感に反応

oil.jpg

4/8 15:15現在

海外情勢

 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国が原油の生産調整で協議するという新たな局面に対し、供給圧迫感が薄れると判断されてニューヨーク原油が急反発した。米国内原油在庫が増加予想に反して減少したこともサプライズとなった。当面は米国内石油需給の改善期待で底固い動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンドポ)のポジションは3月29日時点で53万4637枚の買いに対し22万9126枚の売り、差し引き30万5511枚の買い越し(前週30万7977枚)と強気ファンドの買い越しが続く。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは4月7日時点で5万5761枚の買いに対し4万9115枚の売り、差し引き6646枚の買い越し(1日現在6591枚)と増加。

総合分析

 米国内原油在庫が減少へ転じた。ガソリンなど製品在庫と集散地の原油在庫は増加したが、原油全体の在庫が減少したことが評価された。なお、米国の原油輸入量が減少、国内産油量も減少しており、米国の石油需給は確実に改善されている。今後は米株価の上昇も追い風となる。ドル安、株高が原油価格のサポート要因として注目されることになろう。そうなると、円建て相場の東京ドバイ原油相場にとって円高が抑制要因になるが、それ以上に海外原油価格を押し上げる材料に対し敏感に反応することになろう。3万円が目標値に。  

コーン

円高は輸入コストをダウンさせる

grain.jpg

4/8 15:15現在

海外市場

 今週の注目材料は現地時間12日に米農務省から発表される2015~16年度の米国トウモロコシ需給の動向だ。3月31日に発表された4月1日現在の全米トウモロコシ在庫は78億0800万busの高水準だったが、2015~16年度のトウモロコシ期末在庫は3月の18億3700万busから上方修正されるはずで、フシ目の3.50ドルを再度下抜く可能性が高いと見るべきだ。農家の作付意向面積が9360万1000エーカーと予想外の規模に膨らんだことも市場に先安不安を呼び込んでおり、米農務省予想後の懸念材料といえよう。5日に発表されたクロッププログレスでは48州全体の土壌水分は62%が適度で、前年同期の56%に比べるとコンディションは良好で、目下、天候面で問題はない。

国内市場

 東京トウモロコシ市場はシカゴの動きより為替の円高に振り回されている。為替相場は4月1日の1ドル=112円台から7日の107円台まで、短期間で5円の円高・ドル安になっており、この円高だけで1250円輸入コストがダウンする計算だ(1円の円高で輸入コストは250円ダウン)。

ゴム

減産期に入ったが180円の大台は重いか

20rubber.jpg

4/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり29~89トン。週末現在、原料は35.21バーツ、オファーは4月積164.3セント(円換算約187.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比498減の13,276トン。入庫量668トンに対し出庫量は1,166トン。
【前検 4月度のゴム品質検査請求(前期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは一時約9か月ぶりの高値を付けた後に急反落、値動きの荒い展開となっている。週の高値は188.4円、安値は175.6円。週初はタイが減産期中であることを手掛かりに堅調に始まった。4月6日には急騰し高値188.4円を付けたが、買戻し一巡後は約10円急反落している。週末現在は180円を下回って取引されている。
 罫線は週中に長い上影陰線を引いてから反落となり、週末現在は177.5円付近で推移している。3月7日高値と3月23日高値を結んだダウントレンドラインに位置する179円付近を意識した上値の重い展開が予想される。サポートは直近安値の173.3円だと考えられる。
 当先の鞘は減産期による供給逼迫が意識され順鞘1円程度まで縮小している。供給が極端に引き締まる可能性は薄いため、今後は徐々に拡大し順鞘10~12円程度に戻る可能性が高い。

為替

利上げ先送りでドル安

20usdjpy.jpg

4/8 15:15現在

海外情勢

 米利上げ先送りの見解を再認識させたイエレン発言の影響が残り、流れが変化したとの見方が大勢を占めるなか、テクニカルでは1ドル=107~108円が軸となるレンジ、つまり105~110円がレンジとの見方が急速に台頭した。中国経済の減速懸念や世界経済の先行き不安もドル安の一因とされ、安全通貨としての円買いが活発になった。

国内情勢

 日本株の下落要因は円高と原油安との見方が主流となり、ドル下落が止まらないなか、中国経済の減速懸念も強まり、株安懸念から円高を見越して円の買いヘッジが増加。2014年10月以来の円高といわれ、市場は更にショックを受けてドル安・円高が加速した。そのままロンドン市場へもドル安・円高が波及する形。

総合分析

 日銀の異次元の金融緩和⇒マイナス金利⇒追加緩和という対策を考えると次に打つ手がない。安倍首相が市場介入を行わないと発言したことで、更に対策の幅が狭くなった。こうした状況を見て、円高是正を日本発では出来ないとの悲観論が消えない。このため、ドルの下値を見極める展開となる公算が大きく、予想外の円高進行、1ドル=100円割れまで想定する必要が出てきた。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引145,000円・損失限定取引453,000円(平成29年5月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年5月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp