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週間相場分析2016年03月28日号


内外ともに上昇一服から反落

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3/25 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は24日時点で823.74トンに増加。17日に807.09トンと、2014年8月5日の800.05トン以来、約1年7ヵ月ぶりに800トン台を回復したあと、18日の818.98トン⇒21~23日の821.66トン⇒24日の823.74トン...と増加傾向が続いている。一方、ニューヨーク金の取組高は22日に51万枚台へと増加。これは2011年9月以来、約4年半ぶり。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で16万9512枚、前週比5298枚減。取組高は16日時点で50万枚台、23日時点で49万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)では、当業者が売り玉500枚増・買い玉400枚増、非当業者が売り玉100枚増・買い玉300枚増。

総合分析

 ドル高・ユーロ安を背景にニューヨーク金期近が1200ドル台前半へと反落したことで、東京金も続落を余儀なくされ、先限は4400円台を割り込んだ。ただ、週間足チャートを見ると、1月15日の4046円から3月7日の4622円までの上げ幅(576円高)に対して、まだ半値押し(288円安の4334円)に達しておらず、修正安の範疇。加えて、『相場には上下、どちらにも行き過ぎはつきもの』(市場関係者)からすれば、短期的には下値余地を残している可能性も。

白金

底固さが見直されるか!?

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3/25 15:15現在

海外情勢

 米調査会社JDパワーで国際自動車業界を担当するジョン・ハンフリー上級バイスプレジデントは今年の米新車市場について前年比約2%増の約1780万台と予想。過去最高を更新した前年から伸び率は鈍化するものの、引き続き市場は拡大すると見ている。一方、日本自動車工業会は2016年度の国内新車販売台数が2015年度見込み(約494万台)に比べて6.5%増の525万8400台になる見通しを公表した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で3万1865枚、前週比1659枚減。取組高は16日、23日時点でともに6万2000枚台。東京市場の取組高は5万3000枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)は、当業者が売り玉300枚増に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉ほぼ変わらずに対して買い玉100枚増。

総合分析

 ドル高を受けてニューヨーク白金が頭重く推移し、東京白金も同様に軟調を余儀なくされた。ただ、東京白金先限日足チャートを見ると、3400円台半ばでは何度も下げ渋る動きを見せており、前回も指摘したように、昨年12月以降、上値抵抗線だった水準が下値支持線の水準に変わりつつあることが窺える。相対力指数も中立ラインの50ポイント近辺を推移しており、このまま下げ渋る動きを続けると、底固さが見直される可能性も出てこよう。

ガソリン

海外原油の騰勢一服に連動

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3/25 15:15現在

海外情勢

 ロシアとサウジアラビア、ベネズエラ、カタールの4産油国による増産凍結合意が原油価格の強材料となったが、戻したところでファンドの利食い売りが出て騰勢一服。北海ブレント原油も供給面の強材料を反映して地合が引き締まったものの上値警戒感が根強く、上値は限定的との見方から原油市場は様子を窺う不安定な状態が続く。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは3月15日時点で54万4416枚の買いに対し27万4560枚の売り、差し引き26万9856枚の買い越し(前週24万4252枚)と4週連続の買い越し増加。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは24日時点で6810枚の買いに対し4666枚の売り、差し引き2144枚の買い越し(17日時点2355枚)と買い越しが減少、取組高も減って人気面の落ち込みが判る。

総合分析

 ニューヨーク原油主導の展開で、調整安を映した下落場面となった。現物市場は供給過剰の状態に変わりなく、販売伸び悩みと輸入原油価格の下落に伴う卸値引き下げから、小売段階の値下げ競争が下値不安を増大させている。これを映した東京バージガソリン期近の軟弱地合が期先にも波及するなど、海外原油相場の騰勢一服も手伝って動意薄の状況。期先が4万3000円を抜くか、それとも、逆に3月16日の3万9400円を先につけるかに関心が集まっている。  

コーン

作付と輸出動向に関心

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3/25 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシの目先の材料は現地時間31日に米農務省が発表する2016年の農家の作付意向面積だ。これは事前に米農務省が農家に対して、『どの作物をどれだけ作付けするのか』の調査をまとめたものだが、インフォーマはトウモロコシの作付面積を8950万5000エーカーと発表、前年の8799万9000エーカーを約151万エーカー上回った。現時点で唯一作付が開始されているテキサス州では3月13日時点で作付進展率が20%と遅れ気味だ。ただ、アルゼンチンでマクリ大統領がトウモロコシ輸出を活発に行う方針で、2015~16年度の輸出量は過去最高の3700万トンと、2014~15年度の3380万トンを大きく上回る見通しで、米国のトウモロコシ輸出の足を引っ張ろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は2万1000円台での揉合を演じている。2万円割れは回避出来たが、シカゴ高、円安の"Wメリット"を享受している割には戻りが鈍い。2万2000円へ上放れるには材料待ちか。

ゴム

買われすぎから戻り売り局面か

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3/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり77~139トン。週末現在、原料は35.33バーツ、オファーは4月積154.7セント(円換算約184.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比498減の13,276トン。入庫量668トンに対し出庫量は1,166トン。
【前検 3月度のゴム品質検査請求(後期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは180円を上回って始まった後は反落、週末現在は175円前後で取引されている。週の高値は181.9円、安値は173.3円。週初はドル円相場が円安に進行したことや原油が値上がりしたことから堅調に始まったが、その後は上海ゴム市場が軟調に推移していることに連れて反落している。産地ではタイ政府によるRSS3号の買い付けが観測されており、今後の状況には注視したいところである。
 罫線は週初に上昇したが、直近高値の184.6円を突破できずに反落となった。目前は一目均衡表の転換線と、2月29日の安値と3月16日の安値を結んだアップトレンドラインに位置する173円付近に支えられ、直近高値の181.9円まで反発する可能性があると考えられるが、逆に支えられず反落する場合、166.1円まで急落する可能性もある。
 当先の鞘は本日納会の3月限が微量の玉調整によって他限月に比べ上昇したため、順鞘8円程度まで縮小している。足元の需給に特段変化はないため、納会後は順鞘12~15円程度に戻る可能性が高い。

為替

米4月利上げ観測でドル堅調

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3/25 15:15現在

海外情勢

 4月の米追加利上げ観測が消えないのは同国の景気回復が明らかになっていることが理由で、ドル円相場は1ドル=113円を試す動きになった。欧州におけるテロ発生リスクの高まりはユーロ安・ドル高の図式を示している。米国では地区連銀の複数のメンバーから4月の利上げを示唆するタカ派的な発言が相次いだ。

国内情勢

 日本株は資源株、銀行株、中国関連株が売られる場面では円高含みの動きも。1ドル=113円突破は瞬間的で、総じて112円台の動きに終始、米経済指標発表待ちの形。債券と株式市場の動きを窺いながらも、米国市場がグッドフライデー(25日)のため、全般に材料難で、米国の利上げの行方が最大の関心事だった。

総合分析

 日銀のマイナス金利とECBの追加緩和は想定した効果が得られず、米金融当局だけが予想以上の政策効果を得て一人勝ち状態だ。このようななかで、FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーは労働市場の改善を理由に、『次回の利上げはそう遠くない』と言明。為替相場は再び米金利の動きに振り回されそうだ。


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