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週間相場分析2016年03月22日号


高値警戒感から修正安も

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3/11 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shears"の保有残高は9日時点で792.82トン。直近のピークとなる3日時点の793.33トンから4~7日時点の793.12トン⇒8日時点の790.74トンと減少したものの、再び増加に転じた。一方、ゴールドマン・サックスのジェフリー・カリー氏らアナリストは7日付のリポートで、価格が上昇すれば供給が増加するため、高値を維持することは難しいと指摘したうえで、金の弱気見通しを維持した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で15万2413枚、前週比7435枚増。取組高は2日時点で45万枚台、9日時点で48万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では、当業者が売り玉3200枚減に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉3400枚増に対し買い玉800枚増。

総合分析

 東京金先限は7日に4622円まで上昇し、年初来の最高値を更新。また、ニューヨーク金期近に遅ればせながら東京金期先も昨年10月の高値を大きく抜き去ったことで、金相場はチャート的に内外で目先の下値を確認出来たといえる。さすがに相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントに達したことで、目先的には応分の修正安の可能性も。14~15日の日銀金融政策決定会合⇒15~16日のFOMC⇒17日の中国全人代閉幕、それぞれの内容と金相場の反応を注視。

白金

下値不安は後退したが...

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3/11 15:15現在

海外情勢

 中国全国乗用車市場情報連合会が発表した今年1~2月の乗用車販売台数は前年同期比6.3%増の372万台(※春節=旧正月連休の影響を考慮し、年最初の2ヵ月は通常、合計台数で示される)。一方、米国半導体工業会が発表した今年1月の世界半導体売上高は269億ドルとなり、前月比2.7%減、前年同月比5.8%減となった。世界のほぼ全ての地域で減少したが、とりわけ米大陸は前月比5.9%減、前年同月比16.9%減と落ち込みが激しかった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で3万1519枚、前週比1988枚減。取組高は2日時点で6万6000枚台、9日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は5万2000枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)は、当業者は売り玉600枚増・買い玉900枚減、非当業者は売り玉2900枚減・買い玉1400枚減。

総合分析

 東京白金先限は8日に3677円まで上昇。昨年12月以降、強固だった3500円前後の上値抵抗線を抜き去ったことで、チャート的にはより一層、下値不安が後退したといえる。当面は金に比べての割安が見直され、金とのサヤを詰めることが予想される。そうしたなか、当面はFOMCや日銀金融政策決定会合などの結果と、それに対して株価や為替、白金相場がどう反応するかが気懸りなところ。また、3月は年度末、四半期末ということもあり、玉整理の売買で値動きが不安定になりやすい点にも注意したい。

灯油

原油高連動で上値余地

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3/11 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内ガソリン在庫と中間留分在庫の減少が石油需要の増加を示すデータと判断された。中国の貿易統計で輸出入ともに大幅減少となったことは弱材料ながら、同国指導部の方針が明らかにされ、経済減速懸念は薄れた。当面、OPECと非OPEC産油国が増産凍結で合意する可能性があることが強材料となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは3月1日時点で52万9761枚の買いに対し31万7243枚の売り、差し引き21万2518枚の買い越し(前週20万5856枚)と買い越しが増えている。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは3月10日時点で1381枚の買いに対し1339枚の売り、差し引き42枚の買い越し(4日現在、93枚)と買い越し枚数は半減している。

総合分析

 ニューヨーク原油がバレル35ドル以上、北海ブレントが40ドル以上の水準まで回復したため、底打ちムードが強くなった。世界石油需給が日量100万バレルの供給過剰となっているが、サウジアラビアや他の非OPEC産油国も増産を凍結すると新たな供給プレッシャーはなくなる。米国のシェールオイル減産も期待できることは強材料。なお、国内は下がり続けた卸価格が海外原油価格上昇で引き上げへ転じる公算が大きいが、販売不振と余剰在庫圧迫の状態は変わらない。  

大豆

天候相場を前に一服商状

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3/11 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は相変わらず8.50~9.00ドルのレンジ取引が続いている。現地時間9日に米農務省は2015~16年度の米国大豆需給見通しを発表したが、生産量は39億2900万busと2月見通しの39億3000万busから100万bus下方修正された一方で、総需要も36億9000万busと同37億0100万busから下方修正。期末在庫は4億6000万busと同4億5000万busから上方修正されたが相場には響かなかった。米国大豆の需給事情や南米の豊作は揉合の過程でかなり織り込まれ、今の時期は新穀の作付を巡って、米国の農家がどの作物をどれだけ植えるかを真剣に考えている時期にあたり、市場はその結果を待ち構える時期になる。3月31日に米農務省は農家の作付意向面積を発表するが、どのような数字が発表されるか注目したい。

国内市場

 東京一般大豆先限は2月25日の4万3500円で下げ止まった格好だ。その後はシカゴの揉合に追随する動きだが、そのシカゴが9ドルを突破するようだと、東京市場は売方の巻き戻し(売り玉の買い戻し)で3月7日の4万5700円を目指す動きとなるか。

ゴム

再度200日線にトライ出来るのか

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3/11 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり88~371トン。週末現在、原料は35.24バーツ、オファーは4月積149.0セント(円換算約178.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月29日現在、前旬比779減の13,774トン。入庫量713トンに対し出庫量は1492トン。
【前検 3月度のゴム品質検査請求(前期)は24枚。

展開予想

 東京ゴムは一時180円を上回り、約7か月ぶりの高値を付けた後は15円近く反落している。週の高値は184.6円、安値は167.3円。週初は上海ゴム市場やSGX市場が急騰したことから、東京ゴムは高値184.6円を付けた。ただしその後は買われ過ぎ感や2月の中国貿易統計の結果が不調だったことから東京ゴムは反落、週末現在は172円前後で取引されている。
 罫線は200日移動平均線(181円付近)に上値を抑えられた形となっている。またRSI(14日)は週初には78だったが週末現在は62付近と、買われ過ぎ感は後退している。今後の上値の目途は200日移動平均線の181円前後、下値の目途は165円付近だが、165円を割れると再び保合い相場入りする可能性も考えられる。
 当先の鞘は期近限月の玉整理が買戻し先行となったため、現在は順鞘10円程度に縮小したが、今後、当限納会にむけて受腰の弱さから期近中心に軟化し、順鞘幅は12~15円程度に拡大するであろう。

為替

日米の中銀イベント終わるまで波乱

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3/11 15:15現在

海外情勢

 10日のニューヨーク市場はECB(欧州中央銀行)のマイナス金利拡大を受けてユーロが下落したあと反発するなど乱高下。欧州金融情勢もさることながら、週明け14、15日の日銀政策決定会合、15、16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果待ちで、米雇用統計への反応も予測つかず、神経質な動きが続くなか、ドル円相場は1ドル=113円台前半の動きとなった。

国内情勢

 東京市場は週末にかけて日本株の堅調を映して1ドル=113円台へドル高円安の流れとなった。ECB(欧州中央銀行)の預金金利マイナス幅拡大は織り込み済みとされ、今後の対応を巡りユーロは対ドル、対円で乱高下するとの見方が多い。欧米株堅調はドル高円安要因になるとの見解が多いが、総じて様子を窺う市場関係者が大半を占め小動き。

総合分析

 欧米の株価動向が為替市場の優先材料となりつつある。これは景気先行指標としての株価動向から目を離せないからだ。FOMCでも利上げ回数を抑えようとの声が多いのは、米国経済が強くもなく弱くもないという状態であり、金融当局としては利上げが景気回復を遅らせる不安を拭えない。1ドル=110~115円のレンジで乱高下となる恐れ。


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