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週間相場分析2016年02月29日号


東京金は"逆ザヤに売りなし"!?

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2/26 15:15現在

海外情勢

 銀行のディーラーやトレーダーなど業界筋5人を対象とした調査によると、インドの2月の金輸入量の予想中央値は25トン。これは前月比約67%減で、政府が金輸入の20%再輸出を義務付けたことが響いた2013年9月以来、2年以上ぶりの低水準。一方、シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行のエコノミスト、バーナバス・ガン氏はリスク回避の動きが強まれば、金相場は1オンス当たり最高1400ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で11万7360枚、前週比1万8932枚増。取組高は17日時点で43万枚台、24日時点で45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者が売り玉2500枚増に対し買い玉3600枚増、非当業者が売り玉2800枚増に対し買い玉1700枚増。

総合分析

 東京金期先は円相場が1ドル=111円台の円高へ振れた際に4343円(23日)まで下落したが、すぐさま4400円台へ復帰。1月15日の4046円から2月15日の4479円までの上げ幅(433円高)に対して3分の1押し(144円安の4326円)未満で下げ止まった格好で、チャート的にはもう少し修正安が欲しいところ。とはいえ、当限と先限との逆ザヤ幅が拡大傾向にあるために、"逆ザヤに売りなし"が頭をかすめて、押目が形成されにくい状況。

白金

再び足取りが重くなっている

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2/26 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した1月の同国新車総販売台数(商用車と輸出を含める)は250万0600台、前年同月比7.7%増と、5ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、今年の同国新車販売について同国の2大業界団体が揃って、『前年比で6%程度の伸びになる』との予想を示した。具体的に、中国汽車流通協会の肖政三・秘書長(事務局長)は5~7%の成長と、中国汽車工業協会の師建華・副秘書長は前年比6%増の2604万台と、それぞれの見通しを示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で3万2094枚、前週比3592枚増。取組高は17日時点が6万4000枚、24日時点が6万3000枚。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)は、当業者は売り玉ほぼ変わらず・買い玉400枚増、非当業者は売り玉400枚増・買い玉100枚減。

総合分析

 東京白金の先限日足チャートを見ると、23日の3328円⇒26日の3326円と、再び下値をジリジリと切り下げていることが判る。根強い世界的な景気の先行き不安に伴う白金の産業用需要減退懸念、円高に対する警戒感、昨年12月から続く4400円前後の上値抵抗線をなかなか抜けない失望感などから、足取りが徐々に重くなっている印象。ニューヨーク市場で金相場が堅調を維持しているのに比べて白金相場がやや頭重いことも嫌味なところか。

原油

不安要因は変わらず戻り売りへ

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2/26 15:15現在

海外情勢

 原油価格はニューヨーク市場でサウジアラビアのヌアイミ石油相が、『原油価格を支えるための減産は実施しない』と発言して下落する場面もあったが、ベネズエラ石油・鉱業相が3月に産油国会議を開催することを明らかにしたことに加え、米国内ガソリン在庫が15週ぶりに減少したことを評価されて反発し、バレル当たり30ドル台を回復したが、世界石油需給の供給過剰が解消されないとの見方は根強く、戻りは売られている。当面、OPEC(石油輸出国機構)メンバーの動向に注目が集まっており、ロシアやサウジアラビアの動きを敏感に反映して上下波乱の様相を示した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月16日時点で51万7940枚の買いに対し35万8953枚の売り、差し引き15万8987枚の買い越し(前週18万7877枚)と買い越しの減少が続いている。東京ドバイ原油市場の非当業者売買バランスは2月25日時点で5万8018枚の買いに対し5万1726枚の売り、差し引き6292枚の買い越し(19日6613枚)と買い越しは減少している。なかでも、買い玉の落ち込みが目立っている。

総合分析

 ニューヨーク原油が4週ぶりの高値まで戻したのは下げ過ぎに対する反動であり、世界石油需給の改善は見られない。米国内の石油掘削リグ稼働数が半減していることが話題になったが、こうしたリグ減少は今に始まったことではない。下げ過ぎへの警戒で浮上したに過ぎず、①欧州における石油関連株が大幅高を演じた、②3月に産油国会議が開かれる、③産油国会議で減産への期待が高まった・・・で反発した。しかし、買いが一巡すると再度、供給過剰が蒸し返されて下落する恐れがある。東京ドバイ原油期先は2万4000円台まで反発したが、戻れば売られる可能性が高いだけに警戒が必要だ。  

コーン

安値で天候相場の前哨戦へ

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2/26 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3.55ドルまで下落、今年の安値3.4850ドル(1月7日)にあと一歩に迫った。理由は、シカゴ小麦が2010年6月以来の安値に沈んだことに加えて、世界的にトウモロコシの供給が潤沢であることが嫌気されたものだ。なお、米農務省はアウトルックフォーラム(農業観測展望会議)で今年のトウモロコシの作付面積を前年比200万エーカー増の9000万エーカーとの見通しを示した。これは市場予想の8960万エーカーに沿った内容だったが、翌26日に発表した需給予想がどういう内容だったかが気になるところだ。ところで、アウトルックフォーラムが終わると、市場の関心は今年の新穀の動向に移る。シカゴトウモロコシ市場における大口投機玉(ファンド)の売り越しは4万0944枚に増えており、先週の下落で更に増えた模様だ。この売り越しがどの時点で解消されるか、気になるところだ。

国内市場

 東京トウモロコシは下げ止まらず、再び2万1000円台を割り込んだ。さすがに2万円台に入ってから利食の買い戻しが出て一時的に戻してはいるが、問題は、期先が2万円台を割り込むかどうか。シカゴトウモロコシ期近が下値支持線の3.50ドルを死守していると同時に、天候相場の前哨戦に入ったことを意識すると、その可能性は低い。

ゴム

中国経済の動向がカギとなる

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2/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり211~236トン。週末現在、原料は35.68バーツ、オファーは3月積132.7セント(円換算約159.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月10日現在、前旬比1,017増の13,887トン。入庫量2,539トンに対し出庫量は1,522トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は100枚。

展開予想

 東京ゴムは概ね155円前後での保合いが続いている。週の高値は157.7円、安値は151.8円。週初は原油価格が反発したことに連れて堅調に推移し、2月23日には高値157.7円を付けた。ただしその後は中国株が弱含んだことに追随して上海ゴムが急落、これを受けて東京ゴムも上値の重い展開となっている。引き続き中国経済の減速懸念に端を発したリスクオフムードには注視したい。
 罫線は大きな動きが見られなく、終値ベースで155.0円を挟んだ横ばいとなっていた。現在は1月25日と2月23日の高値を結んだレジスタンスラインと、1月12日と2月12日の安値を結んだアップトレンドラインの間に「下降三角形」という弱気の形となっている。上記レジスタンスラインに位置する156.5円を突破できない場合、再び144.5円を目指した動きとなる可能性がある。
 当先の鞘はタイ政府介入及び生産国の輸出削減策に悲観的な見方が強くされたことにより、順鞘11円程度に拡大している。新規現物入着によって徐々に在庫が増加しているため、幅は12~15円へ拡大するであろう。

為替

安全通貨としての円買い続く

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2/26 15:15現在

海外情勢

 中国経済の減速懸念が続き、強弱材料が混在している米国経済データが金融政策にとってリスクとなるとの見方がドル安に結びついている。ニューヨーク為替市場ではドルに対する上昇幅が主要通貨のなかで円が最も大きく、日銀の予想外なマイナス金利策でも円高を抑制できなかったことへの不安もあり、1ドル=112円台の動き。26、27日に上海で行われたG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)に市場がどう反応するか注目したい。

国内情勢

 国内景気見通しの悪化を背景とする国内株安や、中国や欧州経済への不安で海外勢が安全通貨としての円を買い進むなど、円高ドル安傾向は抑制されず、日銀が介入する可能性が指摘されると円安へ振れる場面もあるが、依然として1ドル=110円を意識した円買いの力が加わる。邦銀の為替担当者は、『日本経済の行方は楽観視できず、貿易赤字が拡大しても円は売られない』と実需の円売りも市場には反映されにくい。

総合分析

 予想外の日銀のマイナス金利導入への失望感は拭えず、米金利情勢も不安定なことから、ますます円買い圧力が強まる状況となってきた。中国経済の減速懸念とドイツ銀行の信用低下に代表される欧州経済の先行き不安、更には米利上げペース緩和という米経済への不安まであるだけに円高基調が続きそうだ。主要通貨の変動率は急速に高まっていることから、世界的な通貨不安ムードが台頭し、再度1ドル=110円を試す円高を予測する向きは多い。


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