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週間相場分析2016年02月22日号


まだ修正安の余地あり!?

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2/19 15:15現在

海外情勢

 WGCが発表した2015年第4四半期の世界金需給推計は供給量1037.1トン(前年同期比10%減)、需要量1080.4トン(同4%増)で差し引き43.2トンの供給不足(前年同期は110.1トンの供給過剰)。また、2015年通年では供給量4258.3トン(前年比4%減)、需要量4252.6トン(同ほぼ変わらず)で差し引き5.7トンの供給過剰(前年は156.2トンの供給過剰)。(※なお、供給量は詳細な分野別需要統計とは必ずしも数値が一致しない)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で9万8428枚、前週比2万5606枚増。取組高は9日時点で41万枚台、17日時点で43万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(10日⇒18日)では、当業者が売り玉5600枚減に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉7700枚減。

総合分析

 東京金期先は15日の4479円で上昇して年初来の最高値を更新後、相対力指数が70ポイントを大きく上回って高値警戒感が強まったこともあって、上昇一服、修正安へと移行している。とはいえ、週間足を見ると、年初来の最安値(1月15日の4046円)からの上げ幅(433円高)に対してまだ3分の1押し(144円安の4335円)にも達しておらず、まだまだ修正安の余地を残しているといえそう。ちなみに半値押しは217円安の4262円。

白金

心理的に買いにくい状況

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2/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した1月の欧州主要18ヵ国の新車(乗用車)販売台数は前年同月比6%増の101万2300台。排ガス不正のあった独フォルクスワーゲンは単体で4%減となり、グループ全体も0.7%増にとどまった。一方、タイ工業連盟自動車部会がまとめた同国内の全自動車メーカーの1月の自動車生産台数は前年同月比11.7%減の14万7651台。また、1月の同国内新車販売台数は前年同月比13.4%減の5万1715台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し9日時点で2万8502枚、前週比6848枚増。取組高は10日時点で6万5000枚台、17日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリ別(10日⇒18日)は、当業者が売り玉1500枚減に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉600枚減に対し買い玉2800枚減。

総合分析

 東京白金先限は15日に3479円まで上昇したものの、いまだに昨年12月の上値抵抗線(7日の3530円、17日の3497円、30日の3480円)を抜けずにいる。そのため、上値の重さや失望売りの懸念が根強いほか、円高に対する警戒感も加わって心理的に買いにくく、資金流出(取組高の減少)を余儀なくされているといえそう。ニューヨーク白金期近が900ドル台後半から1000ドル大台へとなかなかトライする動きにならないこともやや嫌味。

灯油

需要期終了で戻り売り基調

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2/19 15:15現在

海外情勢

 ロシア、サウジアラビア、ベネズエラ、カタールの4ヵ国が原油増産凍結で合意、これをイランが支持したとされ、原油価格が反発したものの、実際の産油国原油供給量が大幅に減少するとの期待を持てず、米国内原油在庫の高水準も米国内石油需要の萎縮を示すため、先安不安は拭えない。中国経済の減速で世界石油需要の鈍化が懸念されている間は原油価格の地合の弱さが続くとの見方が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月9日時点で54万4800枚の買いに対し35万6923枚の売り、差し引き18万7877枚の買い越し(前週19万6873枚)と買い越しが減少。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは18日時点で1751枚の買いに対し1608枚の売り、差し引き143枚の買い越し(2月10日443枚)と買い越しが減少した。

総合分析

OPEC(石油輸出国機構)とロシアが増産凍結で合意、イランが協調する姿勢を見せた。しかし、大幅な減産を実現することは難しく、米シェールオイルが増産へ向かう恐れもある。灯油は輸入原油価格の値下がりで石油会社の卸価格も引き下げられた。エネルギー供給構造高度化法に基づく告示で行政指導による過剰設備削減は予定より遅れており、灯油の供給量も減少しない。需要の鈍化で在庫が過剰となり、冬の需要期が終わりつつあるため、現物面の弱さが出そうだ。海外原油価格が低迷を懸念されているので、東京バージ灯油も戻り売り基調から出られまい。  

大豆

天候相場を前にファンドが玉整理

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2/19 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近はどうやら今季の安値を出尽くしたとの印象を受ける。というのも、昨年11月から今年2月までのシカゴ大豆期近の動きを見ると、おおむね8.50~9.00ドルのレンジで動いてきたが、どうやらレンジ商いから抜け出しそうな雰囲気が漂っているからだ。2月は南米大豆の豊作、中国の輸入減少など大豆にとって弱材料となるニュースがあったし、外部要因も原油価格の乱高下、日本のマイナス金利の導入、中国の経済不安などもあったが、価格は確りレンジ内に収まっていた。シカゴ大豆における大口投機玉(ファンド)のポジションは昨年11月に売り越しとなり、増減を繰り返しながら、2月9日時点では7万0539枚の売り越しとなっている。本来、天候相場が近付くと売り玉を減らすのだが、それが気になるところだ。今週は25~26日に米農務省の農業観測会議が開催され、事実上の天候相場の前哨戦に入るが、ファンドがいつ玉整理に動くかが注目される。

国内市場

 東京一般大豆先限は2月12日によもやの4万3840円まで売られた。その後はやや持ち直した格好だが本格的に反発出来る体勢には見えない。ただ、シカゴ次第で相場の流れが一変する可能性が出ており、この安値を買いたい。

ゴム

テクニカル的な買いで下げ勢いを耐えきれるか

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2/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり195~521トン。週末現在、原料は35.57バーツ、オファーは3月積130.3セント(円換算約157.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比1,356増の12,870トン。入庫量1,961トンに対し出庫量は605トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は100枚。

展開予想

 東京ゴムは一時155円を上回ったが、その後反落し週末現在は150円台で取引されている。週の高値は156.9円、安値は146.1円。週初は旧正月明けで中国勢の復帰が意識されたことから急騰、2月16日には高値156.9円を付けたが、その後はドル円相場が円高に進行したことや、軟調な原油相場に連れて反落している。引き続き株安、円高のリスクオフムードに敏感な展開が予想される。
 罫線は週初反発して高値の156.9円を付けたが、一目均衡表の雲の下限である158.0円を突破できず、ジリジリと反落し始めた。週末現在は上海ゴムの反発に連れられ、上昇する動きを見せているが、24日移動平均線の155.5円と雲の下限である155.9円付近では上値が重く、この辺で戻り売られる可能性が高いであろう。サポートは150.0円、これを下回ると再び144.0円台をトライするであろう。
 当先の鞘はタイ政府介入及び生産国の輸出削減が悲観されたことにより、順鞘11円程度に拡大している。新規現物入着によって徐々に在庫が増加しているため、当面は順鞘10円程度を維持するだろう。

為替

米経済情勢を反映し方向定まらず

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2/19 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録内容公開で3月利上げの可能性はほぼ消滅しているため、ドルの下げ圧力となり、一方、原油価格の上昇はドルを押し上げるとの解釈から1ドル=113~114円での不安定な動き。米週間新規失業保険申請件数の減少はドル高要因で、米株価は企業決算への不安から方向性が定まらない。英国のEU離脱問題も市場の関心事となり、為替市場関係者は経済指標を横にらみに様子を窺っている。

国内情勢

 米国金融情勢を見ながら、海外市場同様に1ドル=113~114円台での動きに終始した。新興国通貨が上昇したのはメキシコの利上げがキッカケで南アランドやブラジルレアルも堅調となった。国内株価は米素材株上昇、銀行株反発など、上海総合指数の戻りを契機に日米株式市場における不安心理が薄れているため、ドル円相場も落ち着きを取り戻して、円高進行が和らいだ。

総合分析

 日銀の追加緩和策は期待できず、当面、米経済指標の改善が期待出来るとドルが買われ、欧州では英国が制度改正を受け入れ、EU離脱を踏み止まるとユーロへの不安も後退する。ユーロ安ならクロス円は上昇し、米利上げ先送りも円高要因となる。さらに、国内は春闘で労使対立が沈静化しても賃上げ期待を削ぐため円高へ振れる要因となる。自民党の議員失言問題はアベノミクス破綻の連想で円高要因とされるなど、株安、政治不安定でドル安・円高で再び112円を切るとの見方が少なくない。


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