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週間相場分析2016年02月15日号


代替資産として見直される

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2/12 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク金期近は11日に1260・8ドルへ上昇した。これはFOMC(米連邦公開市場委員会)に関するイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長発言で3月利上げ見送りが示唆されたほか、欧米株価下落、原油安などでリスクマネーが金市場へ流入、ドルが下落したことで一気に急騰場面を迎えた。米金融当局が中国経済など、世界景気見通しの悪化懸念を考慮した慎重な利上げ対応でドル安を招く可能性が高いとされ、金先安不安が増大している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し2日時点で7万2822枚、前週比1万3782枚増。取組高は3日時点で38万枚台、10日時点41万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(4日⇒10日)では、当業者が売り玉1800枚減・買い玉ほぼ変わらず、非当業者が売り玉3200枚増・買い玉1500枚増。

総合分析

 東京金先限は12日午前中に4447円まで急伸した。海外市場で円相場が1ドル=110円台まで急騰するなど円高圧力が強いなか、それをハネ返している点を評価したい。国内市場では日銀のマイナス金利政策に動揺した株安や長期金利マイナス圏突入などで代替資産の金へ注目が集まり、海外市場でも世界的な株安、チャイナ・ショック、欧州経済の先行き不安などで、金が見直され、ニューヨーク金が続騰。11日に1260・8ドルまで急騰したことから、次のターゲットは昨年1月21日の1303.5ドル、次いで14年3月17日の1391.4ドルとなる。

白金

上値が限定的に...

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2/12 15:15現在

海外情勢

 在モスクワの欧州ビジネス協会が発表した1月のロシア国内の新車販売台数は前年同月比29.1%減の8万1849台で、13ヵ月連続の減少。一方、韓国産業通商資源部が発表した1月の同国内自動車販売台数(暫定集計)は前年同月比6.8%減の12万3379台。また、輸出台数は同18.8%減の20万1967台と、リーマン・ショック後の2009年10月(同22.1%減)に次ぐ減少幅になった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で2万1654枚、前週比154枚増。取組高は3日時点で6万6000枚台、10日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリ別(2日⇒10日)は、当業者は売り玉900枚減・買い玉200枚減、非当業者は売り玉600枚減・買い玉1300枚減。

総合分析

 東京白金先限は9日に3463円まで上昇したものの、昨年12月の上値抵抗線(7日の3530円、17日の3497円、30日の3480円)をまだ上抜いていない状況。金相場の堅調が下支え要因になっているものの、その一方で、"世界的な景気先行き不安⇒原油安や株安⇒更なる景気への不安"という負の連鎖が白金の産業需要減退懸念につながり、上値が限定的にならざるを得ない。加えて、為替の円高地合も気懸りな要因で、東京白金は下値不安が残る。

ガソリン

原油急落見て一段安

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2/12 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が米国内原油在庫の増加を嫌気して急落した。米原油集散地のオクラホマ州クッシングの原油在庫が連続増加、ガソリン在庫も大幅に増加したことが圧迫感を強めて12年ぶりの安値をつけた。米国内石油需要が萎縮しているとの見方も多く、原油価格低迷を強いられるとの見方が多く、産油国の減産も期待できそうにないことが弱気ムードに結びついている。先週11日のニューヨーク原油期近は26.05ドルと1月20日の26.19ドルを下回って、次のターゲットは2003年4月29日の25.04ドルになる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは2月2日時点で54万5820枚の買いに対し34万8947枚の売り、差し引き19万6873枚の買い越し(前週20万5710枚)と買い越しが減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは2月10日時点で6519枚の買いに対し4719枚の売り、差し引き1800枚買い越し(2月3日時点1180枚)と買い越しが増加している。

総合分析

 ニューヨーク原油と北海ブレント原油ともに大幅安を演じているのは世界石油供給過剰と中国を始めとする新興大国の石油需要鈍化の恐れが強いため。国内ガソリン小売価格は下落傾向が止まらない。円高もあって卸値が大幅に引き下げられているからだ。国内景気は低迷している模様で、実質所得が減少しているなか、早くも5月のゴールデンウィーク需要期も前年を下回るとの不安が出ている。東京バージガソリン期先はニューヨーク原油相場に連動するため、先安不安は否めず、弱基調継続を強いられよう。

コーン

中国の市場再開がカギ握る

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2/12 15:15現在

海外市場

 米農務省は9日、2015~16年度の米国産トウモロコシの需給予想を発表した。生産量は前月と同じ136億0100万busだったが、期末在庫は18億3700万busと前月予測の18億0200万busを上回った。これを受けて、シカゴトウモロコシ期近は3.60ドル台の攻防を演じている。目先、シカゴトウモロコシが3.60ドルを割り込むかどうかだが、米国産トウモロコシの供給過剰や南米産トウモロコシとの競合という弱材料はすでに織り込まれており、1月7日の安値3.4875ドルを下回るとは思えない。20日には米農務省から米国穀物の長期需給予測(ベースライン)、25~26日に農業観測会議の席上で2016~17年度の需給予想が発表されるが、市場はこれを意識して売りにくい環境となろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2月1日の2万2730円から12日に2万0500円割れまで一時急落した。要因はシカゴ軟調よりも安倍政権がマイナス金利を導入、ドル相場が海外市場で一時111円を割れる動きになったためで、輸入コスト低下が嫌気された。今週は中国市場が春節(旧正月)明けで、株式、商品、為替市場の取引が再開されるが、その動向が注目される。

ゴム

テクニカル的な買いで下げ勢いを耐えきれるか

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2/12 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり92~124トン。週末現在、原料は35.24バーツ、オファーは3月積126.0セント(円換算約151.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比1,541増の11,514トン。入庫量2,615トンに対し出庫量は1,074トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は348枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で約10円の下落、週の高値は155.5円、安値は144.5円。週初から原油安、株安などにより金融市場は全体的にリスクオフの基調が強まり、為替が週間で約5円の円高に振れたことから東京ゴムも週を通して軟調に推移し、週末には1月12日の安値である144.5円まで下落した。しかしながらその水準が支持されたことにより若干値を戻し、週末現在は146円前後での取引となっている。
 罫線は144.5円を割り込めば2009年3月に付けた127.8円まで支持がない。しかしながらこのまま一本調子に140円まで下落するとRSI(14)が売られ過ぎを示すこととなり、一旦は買戻しが入りやすくなる。140円台が支持された場合、155円程度までの反発はありうるが、その水準には一目均衡表の基準線や、高値175円、安値145円を基準とした3分の1戻りなど複数の抵抗が集中しているため、そこを上抜くのは難しい。
 当先の鞘はタイ政府介入及び生産国の輸出削減による供給逼迫懸念が依然燻り、依然順鞘6円程度で推移している。しかしながら新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、今後は10円程度に拡大する可能性がある。

為替

世界的な景気悪化懸念で円買い増

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2/12 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場は11日にドル円相場が1ドル=110円98銭と2014年10月以来12年ぶりの高値をつけた。これはFOMC(米連邦公開市場委員会)に関するFRB(米連邦準備制度理事会)イエレン議長証言で、『利上げは米経済の状況次第。中国など海外情勢を注視』とされ、3月利上げ見送り観測が台頭したほか、原油価格の急落による米株価安など、リスク回避の円買いが増えた結果だ。

国内情勢

 ニューヨーク為替市場の円急騰を受けて、日銀が2011年以来の市場介入を実施する可能性があるとの見方が出て、1ドル=112円台前半の動き。世界景気の先行き不安に加え、欧米における社債の不安にまで警戒感が及ぶなど、主要通貨に対し円が全面高の様相を示している。国内は財務省担当者が、『投機的な動きがあるかどうか注視』と警戒感を強め、短期的に日銀介入を指示する可能性も示唆しており、更に円高が進むとの見方が広がっている。

総合分析

 世界的な金融緩和策の広がりと米国景気見通しの不透明感から、3月の米利上げ見送り濃厚とされて、ドルが下落。更に原油価格の低迷必至との見方から、日米株価ともに下落する恐れが強まるなど、日銀のマイナス金利導入策失敗との見方、アベノミクス破綻との評価もあり、ドル安円高が一段と進む懸念が高まりつつある。1ドル=110円割れの可能性を指摘する声が増えている。次のターゲットは2014年10月16日の105円76銭となる。


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