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週間相場分析2016年02月08日号


高値警戒感強まる

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2/5 15:15現在

海外情勢

 英バークレイズが発表したリポートによると、外貨準備の多様化を目指す中国は今年、金の購入を進める方針で、中国人民銀行(中央銀行)による金購入はここ数ヵ月間非常に安定。今年は月間ベースで平均約17.9トン、年間ベースでは215トンを買い入れる可能性があるとの見方を示した。 また、人民銀行による金購入によって金価格が大幅に上昇すると同銀のコスト上昇につながる可能性があるため、購入ペースはあまり加速しないようだとも指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月26日時点で5万9040枚、前週比1万5346枚増。取組高は1月27日時点が38万枚台、2月3日時点が37万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(1月28日⇒2月4日)では、当業者が売り玉7800枚減に対し買い玉500枚増、非当業者が売り玉1900枚減に対し買い玉1万0200枚減。

総合分析

 東京金先限は2月2日に4362円まで続伸して年初来の最高値を更新、昨年12月7日の4281円を大きく抜いた。日足チャート的にはより一層、下値不安が後退した印象。とはいえ、約半月で7.8%高と続伸したうえ、相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントを抜いたことで高値警戒感が強く、当面は修正安場面を演じる公算大。その修正安後、再び切り返してもう一段高を目指すのかどうか。東京金の取組高が8万枚そこそこまで減少した点は少々、気懸りだが...。

白金

昨年12月の上値抵抗線を抜けるか!?

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2/5 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した今年1月の米新車販売台数は前年同月比0.3%減の114万8057台。前年より2営業日少なかったほか、月後半に東海岸が大雪に見舞われたことが響いた。ただ、需要は底堅さを維持しており、季節要因を調整した年換算では1758万台と前年を上回った。一方、南アで操業する白金大手ロンミンは人員整理に引き続き取り組み、今年、7億ランドのコスト削減を行うと発表。白金相場低迷による打撃が一段と深刻化していることが背景。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月26日時点で2万1500枚、前週比1217枚増。取組高は1月27日時点で6万7000枚台、2月3日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は5万8000枚台。カテゴリ別(1月28日⇒2月2日)は、当業者が売り玉1100枚減に対し買い玉1200枚増、非当業者が売り玉700枚増に対し買い玉1600枚減。

総合分析

 東京白金先限は2月2日に3418円まで続伸。そこで上昇一服、修正安へと移行した。日足チャートを見ると、1月21日の3045円から約2週間で12.2%高と大きく水準をアップしていることから、ここは修正安場面へ移行して当然のタイミングといえよう。肝心なのは、その修正安後。日足チャートは上値がジリジリと切り下がったままであり、昨年12月の上値抵抗線である3400円台後半~3500円台前半を抜けるかどうかが重要なカギに。

原油

一部は原油の上値を警戒

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2/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油はショートカバーで戻したあとも押目を買われた。米国内の原油在庫が5億バレルを超える記録的高水準であり、米国内石油需要が低迷する恐れから、『上値は限定的』との見方が台頭してきた。ニューヨーク原油期近は30ドル超の動きながら、ドル安で支えられている部分が多いため、ドル高に向かうと再び下値へ向かうとの不安は根強く、総じて様子を窺う動きを見せた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは、1月26日時点で52万3710枚の買いに対し31万8000枚の売り、差し引き20万5710枚買い越し(前週17万9372枚)と買い越しは増えている.東京ドバイ原油の非当業者の売買バランスは4日時点で、7万2444枚の買いに対し6万3195枚の売り、差し引き9249枚買い越し(1月27日時点9708枚)となっている。

総合分析

 ニューヨーク原油の反発はドル安が主因で、売り玉の買い戻しによる内部要因を背景とする上昇パターン。産油国、石油消費国、あるいは米国内石油需給による反発ではない。このため、供給過剰が慢性化している原油のファンダメンタルズの弱さが再び台頭する恐れがあり、踏みなど玉整理一巡後は再び地合が弱くなる可能性が高い。東京ドバイ原油期先は2万7000円台に乗せても、それ以上の高値は抵抗が強そうだ。

大豆

弱材料多くても下げない

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2/5 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は8.70~8.80ドル台のレンジ取引が続いている。金と原油の上伸でCRB指数も安値から回復しているが、その流れに大豆はなかなか乗れない。理由は米国大豆の供給過剰感が強いなかで、南米で収穫作業が始まって供給圧迫感が強まっているのと、今年の作付に備えて米農家が営農資金確保の換金売りをしてくると思われるからだ。市場の一部には季節習性の"フェブラリー・ブレイク"も加わり、シカゴ大豆期近が8ドルに接近するとの声もあるが、現実には8.70~8.80ドル台を維持している。ファンドは再び売り玉を増やしている模様だが、9日米農務省から発表される2015~16年度の米国大豆需給見通しの内容次第では、買い戻しを迫られる場面がでてきてもおかしくあるまい。

国内市場

 東京一般大豆もシカゴ大豆同様おおむね4万8000円台のレンジ取引を強いられているが、注意したいのは対ドル円相場の振幅が大きいことだ。東京円相場直物の動きを見ると、1月20日に1ドル=116円40銭の円高が、29日には日銀のマイナス金利導入で29日に121円49銭の円安となり、5日には116円の円高と目まぐるしい動きを見せており、今後も大豆の攪乱要因になる恐れも・・・。

ゴム

3月から主要生産国が輸出制限に踏み切ると発表

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2/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり149~778トン。週末現在、原料は35.62バーツ、オファーは3月積128.0セント(円換算約159.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比1,541増の11,514トン。入庫量2,615トンに対し出庫量は1,074トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は372枚。

展開予想

 東京ゴムは概ね横ばいで推移し、週末現在は154円前後で取引されている。週の高値は163.3円、安値は152.8円。週初は円安の影響から160円を回復して始まったが、その後は軟調に推移している。2月3日には株安、原油安となったことから安値152.8円を付けたが、週末にかけては下げ渋りの展開となっている。一部報道にて『天然ゴム主要生産国が3月より輸出を削減』と伝わったことが買い支援の材料となったと思われる。
 罫線は週初高値の163.3円を付けた後に一転して反落、一時152.8円まで値を沈めてから155円を挟んで横ばいとなった。1月12日から1月25日まで反発した21.8円の3分の2押しである151.8円付近で支えられると、160.0円を上値目途とした反発が期待されるが、逆に支え切れず反落する場合、もう一度150.0円台を破る恐れがある。
 当先の鞘はタイ政府介入による供給逼迫懸念が依然燻り、現在は順鞘6円程度に縮小している。しかしながら新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、今後は10円程度に拡大する可能性がある。

為替

再びドル安・円高へ

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2/5 15:15現在

海外情勢

 4日のニューヨーク市場で円が一時1ドル=116円台をつけ、ユーロも1ユーロ=1.12ドル台まで上昇した。ユーロは3カ月半ぶりの高値となったが、これは2015年10~12月期の労働生産性や失業保険の申請件数の内容が悪く、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げのペースが鈍化するとの見方が広がったため。

国内情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明(金利据え置き)、29日に開かれた日銀の金融政策決定会合の黒田総裁記者会見が意識されて、円の上値は限定的となった。28日は1ドル=118円42銭まで円が上昇、一時的に1ドル=119円07銭までの高値があったが、29日は118円台後半の動き。ところが日銀は追加金融緩和を発表。マイナス金利を導入し、121円台まで一時上昇した。

総合分析

 中国経済の減速懸念は強いが、旧正月入り(8~13日)するため、市場の関心は米国経済の行方と欧州の金利動向に移っている。米国の経済指標が悪いため、当面、米国は3月の利上げを見送る可能性が高まっており、しかも、米金融当局がドル高を警戒していることから、ドル安・円高基調が続く可能性が高い。仮に日本株が大幅下落するようだと、『1ドル=110円割れも』という声もある。5日に発表された米雇用統計にも注目したい。


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