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週間相場分析2016年02月01日号


年初来の最高値を更新

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1/29 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSが、『今年の金相場は回復し、年末までに1200ドルを超える』との予想を明らかにした。米国での利上げが想定より緩やかなペースになる見通しにあるほか、中国で経済成長や人民元安への懸念から金購入が増えるとの観測が背景にあり、年平均では1164ドル程度になると予想。一方、世界銀行は『Commodity Markets Outlook』の最新版で、今年の金価格(年平均)を1075ドルと予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは1月19日時点で4万3694枚、前週比1024枚減。取組高は1月20日時点で41万枚台、27日時点で38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(1月21日⇒28日)では、当業者が売り玉3600枚減に対し買い玉1800枚増、非当業者が売り玉2900枚増に対し買い玉2500枚減。

総合分析

 東京金先限は1月8日の4181円を上抜いて年初来の最高値を更新し、昨年12月7日の4281円に急接近した。日足チャート的には大きく水準をアップした格好で下値不安が後退、4000円大台が下値支持線になった印象。昨年12月からニューヨーク金期近が下値切り上げ型の上昇を演じていたが、東京金は円高の影響でその流れに追随出来ていなかったが、ようやくニューヨーク金を後追いする動きへと変化したとも受け止められる。そして金曜、日銀の追加金融緩和を受けて120円台の円安に突入し、4300円台をつけた。ただ、目先的には続伸の反動で修正安も。

白金

下値不安は幾分軽減!?

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1/29 15:15現在

海外情勢

 アナリストやトレーダーら31人を対象に実施したロイター調査によると、白金相場は今年の平均価格が904ドル(予想中央値)となる見通し。これは年間の平均価格としては2005年以降で最低の水準で、3ヵ月前に実施した調査から約20%切り下がった。世界の経済成長を巡る懸念に加え、独自動車大手フォルクスワーゲンの排ガス不正問題の影響で需要が減退するとの見方が相場を圧迫、市場予想の下方修正につながった。なお、2017年は1040ドルに待ち直すと予想。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月19日時点で2万0283枚、前週比2281枚減。取組高は1月20日時点で7万枚台、27日時点で6万7000枚台。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリ別(1月21日⇒28日)は、当業者は売り玉500枚減に対し買い玉1100枚増、非当業者は売り玉400枚減に対し買い玉1900枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金先限ともにジワジワと浮上。人気のバロメーターである相対力指数も30~40ポイント台と弱気の勢力圏を推移していたところが、中立ラインの50ポイントを超えて強気の勢力圏へと居処を移してきている。完全に"コツン"ときたという手応えを感じたとはいい難いが、それでも幾分、下値不安は軽減した印象もある。当面の焦点は、年初来の最高値を更新出来るかどうかで、まずは慎重に成り行きを見極めたいところ。

灯油

堅調さ見せるが下値不安拭えず

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1/29 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は33ドル台へと上昇。下げ過ぎの反動が続き、ロシア、サウジアラビアとOPECの協調減産の可能性が残っていることがサポート要因となった。中国の経済減速懸念は弱材料としての影響力がなくなりつつあることも相場を支援したといえよう。供給サイドの材料を待つ形でファンドの買いが増えて、ニューヨーク原油の基調が引き締まる動きを見せた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは1月19日時点で48万2774枚の買いに対し30万3402枚の売り、差し引き17万9372枚の買い越し(1月12日時点16万3504枚)と買い越しが増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは28日時点で2146枚の買いに対し1415枚の売り、差し引き731枚の買い越し(22日時点46枚の買い越し)と大幅な買い越し増加。

総合分析

 灯油の現物は販売不振で荷もたれ現象が顕著で低迷していたが、製油所稼働率低下による出荷量減少や、寒波到来による販売持ち直しで地合は引き締まりを見せた。東京バージ灯油先限は海外原油反発もあって連動高、買い玉の利益確定売りも消化して底固さを見せた。しかし、海外原油が戻りを売られ、為替が円高へ振れるようだと下値不安が増大する。期先は3万2000~3万4000円のレンジ内での動きか。

コーン

売られ過ぎで下値余地小さい

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1/29 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は25日に3.7250ドルまで上昇したものの、27日には3,65ドルまで売られた。トウモロコシが3.7250ドルまで買われたのは、今年度の南アフリカ共和国のトウモロコシ生産高が2007年以来の低水準となる744万トンと前年度を25%下回り、今年度は16万トン、次年度は500万トン輸入しなければならない可能性が高まったためだ。しかし、その後に、『中国がウクライナ産のトウモロコシを100万トン超買い付ける』、『中国が米国産大豆39万5000トンの購入をキャンセルした』との報が手仕舞売りを誘って、シカゴトウモロコシは反落を強いられる展開となった。需給と輸出面では不安があるが、評価したいのはシカゴトウモロコシ期近が3.60ドル台半ばにとどまっていること。1月19日現在のシカゴトウモロコシ市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは57805枚の売り越しと売られ過ぎの感が強く、下値余地は浅いと判断して良かろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はおおむね2万2000円台半ばで推移している。シカゴトウモロコシが比較的堅調だったのは、為替が1ドル=118円台の円安に振れたことが挙げられる。シカゴトウモロコシは基本的に揉合模様で、東京トウモロコシは為替相場の動きを睨みながらの展開が予想される。

ゴム

半値押しで下げ止まる事が出来るか

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1/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり300~1,353トン。週末現在、原料は35.82バーツ、オファーは2月積129.0セント(円換算約163.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月10日現在、前旬比256減の9,973トン。入庫量231トンに対し出庫量は487トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(後期)は243枚。

展開予想

 東京ゴムは一時165円を上回ったがその後反落、週末現在は156円前後で取引されている。週の高値は166.3円、安値は155.6円。週初は原油高や円安の影響を受けて高値166.3円を付けたものの、その後は軟調な展開となっている。タイ政府による介入は開始されたようであるが、東京ゴムに対する影響は限定的であると考えられる。
 罫線は週初高値の166.3円を付けた後に一転して反落、一時155.6円まで値を沈めた。1月12日から1月25日まで反発した21.8円の2分の1押しである155.4円付近で支えられると、一目均衡表の雲の164.5円を上値目途とした反発が期待されるが、逆に支え切れず反落し続ける場合、もう一度150.0円台を破る恐れがある。
 当先の鞘はタイ政府介入による供給逼迫懸念が依然燻り、現在は順鞘7円程度に縮小している。しかしながら新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、今後は10円程度に拡大する可能性がある。

為替

米経済成長への不安でドル安

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1/29 15:15現在

海外情勢

 昨年12月の米製造業耐久財受注が前月比5.1%減と10カ月ぶりの大幅減少となり、米経済成長が鈍化する兆候が出てドルが主要通貨に対して下落。FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明内容が、金利の据え置きと今後は緩やかな利上げとなり、ドル弱含みの地合となった。1ドル=118円台の動きが続いている。

国内情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明(金利据え置き)、29日に開かれた日銀の金融政策決定会合の黒田総裁記者会見が意識されて、円の上値は限定的となった。28日は1ドル=118円42銭まで円が上昇、一時的に1ドル=119円07銭までの高値があったが、29日は118円台後半の動き。ところが日銀は追加金融緩和を発表。マイナス金利を導入し、121円台まで一時上昇した。

総合分析

 世界的な金融市場の混乱が続くなか、日銀の追加緩和の可能性が高いと見る向きもあるが、最後の手段を行使すると、決め手がなくなり、円安・株高の政策の実施が困難になるとの見方から、1ドル=115円台まで円が上昇する可能性を指摘する。国債買い上げが続き、円高阻止策が制限される恐れがあるほか、中国経済の行方が不安なこともあり、リスク回避の円買いで円高基調が助長される懸念は否めない。短期的には甘利大臣辞任による日経平均株価の下落が円高を招くとの見方も。


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