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週間相場分析2016年01月25日号


年初来の高値更新に手間取ると...

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1/22 15:15現在

海外情勢

 インド商工省の発表によると昨年12月の同国貿易赤字は8月以来の最大となった。金輸入量が179%急増し、全体の輸入減少幅が縮小した格好。具体的に、貿易赤字額は117億ドルと、11月の98億ドルを上回った。輸入は前年同月比で約4%減(11月は30%減)、 輸出は約15%落ち込み、13ヵ月連続で前年割れ。金輸入額は38億ドルに膨らんだ。3月半ばまでの婚礼シーズンの需要が背景にあったほか、世界的な価格下落も金輸入増加の要因となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し12日時点で4万4718枚、前週比1万8158枚増。取組高は13日時点で40万枚台、20日時点で41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者が売り玉500枚増に対し買い玉2700枚増、非当業者が売り玉1700枚増に対し買い玉500枚減。

総合分析

 東京金先限は引き続き4000円大台割れを回避して推移。円相場が一時1ドル=115円台へと続伸しながらも、ニューヨーク金の底固さにサポートされて4000円大台割れを回避した点は評価出来よう。ただ、4100円台を回復したとはいえ、まだ、1月8日の4181円を大きく抜き去るまでには至っておらず、まだ下値不安は残るところ。年初来の最高値更新に手間取ると、失望売りを浴びて4000円大台割れを試す展開になる恐れも否めない。

白金

内外ともにジリ安続く

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1/22 15:15現在

海外情勢

 自動車産業ポータルを運営するマークラインズは業務提携する英国の調査・コンサルティング会社LMC社による2015年の世界新車販売台数を発表。それによると、2015年のグローバル・ライトビークル(乗用車・小型商用車)販売は前年比2.0%増の8900万台超となった。一方、タイ工業連盟が発表した同国の2015年自動車生産台数は前年比2%増の191万3002台。2年ぶりの増加だが、2013年比2割減と不調だった2014年とほぼ同水準。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で2万2564枚、前週比1293枚減。取組高は13日、20日時点ともに6万9000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)は、当業者が売り玉3000枚減に対し買い玉1700枚増、非当業者は売り玉2800枚増に対し買い玉1800枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金先限ともにジリ安相場を継続し、ともに年初来の最安値を更新。南アフリカ共和国の通貨"ランド"の軟調が同国の白金供給増加懸念に、原油安と世界同時株安が白金の産業向け需要減退懸念にそれぞれつながって、白金相場を圧迫する一因になっていると推察される。加えて、以前から指摘しているように、世界同時株安⇒リスクオフの動きが活発化⇒安全資産として円が買われる...という構図も東京白金にとっては嫌味。当面、下値模索継続を余儀なくされそう。

ガソリン

原油が記録的な安値で圧迫

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1/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は20日に26.19ドルまで下落、21日に反発したものの、30ドル台を奪回するのは困難な状況だ。中国の経済減速懸念が増大しつつあり、イランの原油輸出拡大懸念も圧迫要因となり、北海ブレントがWTIを下回る逆ザヤ状態となった。地政学的リスクは材料視されず、需要面の弱さが強調される形。ファンドも消極的で地合の弱さは明らか。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは1月12日時点で49万9795枚の買いに対し33万6291枚の売り、差し引き16万3504枚の買い越し(1月5日時点18万4177枚)と減少。東京バージガソリン市場における非当業者売買バランスは21日時点で9037枚の買いに対し8878枚の売り、差し引き159枚(13日現在913枚)と買い越しが大幅に減少。

総合分析

 ニューヨーク原油がリーマン・ショック後の安値を下回り、12年ぶりの安値をつけ、更に為替が1ドル=116円台の円高。ニューヨーク原油は突っ込み警戒で反発したが、ファンダメンタルズが悪く戻りは売られること必至。ガソリン現物は販売不振と卸値引き下げで下降し、東京バージガソリンは当限、先限とも弱材料先行で圧迫感強い。期先は3万円大台攻防も覚悟。

大豆

円高に反応せず下げ渋りが顕著

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1/22 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は当面8.50~9.00ドルのレンジで推移する可能性が高そうだ。年初からのシカゴ大豆の足取りを見ると、1月14日に9.0050ドルまで上昇したあと、20日に8.7050ドルまで下げたものの、翌21日には8.8575ドルまで反発、下値抵抗の強さが窺えた。大豆は米国が3年連続の大豊作となって供給過剰感があるものの、これは弱基調が続くなかでかなり織り込まれたとの見方も出来まいか。まだ、9ドルに接近すると売られる状況には変わりなく、新たな強材料が出てこないと積極的に買われるような地合にないが、季節的な安値習性、いわゆるフェブラリー・ブレークを上手く乗り切れば、売り気が後退して買い場を模索する局面に移行しよう。2月は20日前後に米農務省のベースライン(長期需給予測)、25~26日の農業観測会議で2016~17年度の需給見通しが発表される。あと、ひと月も経てば天候相場の前哨戦に入ることを念頭に置くと、いずれ売られ過ぎ解消の動きになってもおかしくあるまい。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆が揉合うなかでの円高に影響されず4万8000円台で確りした動きを見せた。本来は円高に連動して下げてもおかしくなかったが、一連の動きを見る限り、東京一般大豆は弱材料に鈍感なように見える。

ゴム

基調転換出来るのか

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1/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり197~350トン。週末現在、原料は36.20バーツ、オファーは2月積130.7セント(円換算約163.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月10日現在、前旬比256減の9,973トン。入庫量231トンに対し出庫量は487トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(後期)は243枚。

展開予想

 東京ゴムは上伸、約3週間ぶりに160円を上回った。週の高値は161.1円、安値は154.0円。先週に引き続きタイ政府による介入計画を手掛かりに堅調に推移し、1月20日には高値161.1円を付けた。ただしその後は世界的な株安、円高、原油安の影響を受けて上値の重い展開となり、週末現在は159円前後で取引されている。
 罫線は高値の161.1円をつけた後に反落、終値ベースで158.0円を挟んだ横ばいとなった。12月8日と12月22日の高値を結んだアップトレンドラインに位置する161.0円と、一目均衡表の雲の上限である166.0円を上回れば、一気に前期高値の174.8円まで上昇する可能性はあるが、逆に雲の上限を上回れず反落する場合、サポートは156.0円と150.0円だと考えられる。
 当先の鞘はタイ政府介入による供給逼迫懸念が依然燻り、現在も順鞘11円程度で推移している。しかしながら新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、鞘は当面10~15円程度を維持する可能性が高い。

為替

安全資産の円買いが継続する

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1/22 15:15現在

海外情勢

 中国経済の先行き不安や米国の景気回復遅れ懸念などを背景に米株価が下落するなか、ニューヨーク市場では一時1ドル=115円台までドルが売られた。その後、ドルが円に対して反発したが、環境悪から市場では再び115円へ向かう円高・ドル安の可能性ありとする声が聞かれた。中国の株価が下げ渋るとリスク回避の円買いが抑制され、ECB(欧州中央銀行)が追加緩和を示唆したことからドルが強含む場面も見られたが、安全資産の円買い志向は強い。

国内情勢

 世界的な株価と原油価格の下落を見てリスクヘッジとしての円買いの流れが形成されている。米金融大手シティグループが2016年の世界経済成長見通しを下方修正(2.8%⇒2.7%)するなど、米中株価の下値波乱の恐れが強いとされ、日経平均株価も下落、このようななか円高基調が継続している。

総合分析

 中国の株価下落が示すチャイナリスクは米株価にも反映され、ドルを押し下げる要因となる。原油価格の急落で、その資金が円を買う動きも無視出来ない。安全通貨としての円買いは根強く、国内株価の先安不安も拭えないため、更に円高が続く可能性は高く、115円を切るような円高が進む公算が大きいといえそうだ。


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