商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2016年  >  2016年01月18日号

週間相場分析2016年01月18日号


年初来の最安値を更新

gold.jpg

1/15 15:15現在

海外情勢

 中国は市場開放と金投資活性化の一環として、年明けから金の銀行間取引を開始した。取引の仕組みは上海金取引所と中国外貨取引センターが導入。上海金取引所は12日の発表文で、銀行間金取引の流動性を高め、値決めを促進するのが狙いだと説明した。従来、金の銀行間取引は認められず、各行が上海金取引所を通じて取引を行っていた。なお、上海金取引所は金現物の取引基盤として世界最大規模。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5日時点で2万6560枚、前週比7458枚増。取組高は6日時点で42万枚台、13日時点で40万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者が売り玉2600枚減に対し買い玉800枚減、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉2500枚減。

総合分析

 円相場の急騰を受けて、東京金先限は再び4100円台を割り、年初来の最安値を更新。今後、1月4日の4060円と併せて、日足チャート上に"Wボトム"を形成するのか、それとも下値模索を継続して4000円台を割るのかが当面の焦点に。ニューヨーク金が上値、下値ともに切り上げていることはサポート要因になる一方、リスクオフの円買いや原油相場続落によるインフレリスク後退は上値抑制要因になると推察され、強弱の力関係に要注目。

白金

下値模索を継続か

platinum.jpg

1/15 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した2015年の新車販売台数は前年比4.7%増の2459万7600台。過去最高を更新して7年連続で世界一の座を確保したが、景気減速を受けて3年ぶりの低い伸びにとどまった。一方、インド自動車工業会が発表した2015年12月の新車販売台数(乗用車、商用車の合計)は28万7800台で、前年同月比11%増。3ヵ月連続で、前年同月比で2ケタ台の増加となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5日時点で2万3857枚、前週比514枚増。取組高は6日時点で6万6000枚台、13日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉1000枚増、非当業者が売り玉1600枚増に対し買い玉700枚減。

総合分析

 中国経済の先行き不安を受けた需要減退懸念、原油安に伴う国際商品全面安、円高進行などに圧迫されて、東京白金先限はあっさりと3200円台を下回り、3100円前半へと値崩れした。これは2009年2月以来の価格水準で、日足チャート上では全く下値のメドがついていない状況。ニューヨーク白金相場の足取りの重さ、リスクオフ気運の強さによる円高地合継続などが警戒され、当面は下値模索継続となる公算が大きいか。

原油

底値が確認出来ない弱さ

oil.jpg

1/15 15:15現在

海外情勢

 欧米金融大手が相次ぎ超弱気な原油価格予想を明らかにして、ニューヨーク原油市場は弱気一色。ゴールドマン・サックスは20ドルを予測、スタンダード・チャータードのように10ドルを予想する声もある。イランは18日に制裁が解除され、原油輸出拡大を実施する可能性が高まっている。また、サウジアラビアとイランの国交断絶でOPEC(石油輸出国機構)の協調が崩れるとの見方も弱材料。辛うじて30ドルを維持する動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは1月5日時点で46万0417枚の買いに対し27万6240枚の売り、差し引き18万4177枚の買い越し(昨年12月29日時点=19万6351枚)と買い越しが減少。東京ドバイ原油における非当業者の売買バランスは1月14日時点で5万9515枚の買いに対し4万9224枚の売り、差し引き1万0291枚の買い越し(7日時点=1万0190枚の買い越し)と買い越しが増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油は30ドル割れを演じ、下げ過ぎの反動からショートカバーで戻したものの、相場を押し上げる材料に乏しく、戻りは売られるパターンを余儀なくされている。世界石油需給が供給過剰に陥り、米シェールオイルが減産へ移行するテンポが極めて緩慢で、最近は現金調達を目的に不採算でも販売量を増やしているため供給量は減少しない。要するに薄利多売である。これでは東京ドバイ原油も低迷を強いられて当然だ。期先が2万円大台を割り込んでもすぐに底値を確認できまい。それほどファンダメンタルズは悪い。

コーン

シカゴ3.50ドルの支持線を死守

grain.jpg

1/15 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は7日に3.4850ドルまで値下がり、下値支持線と目された3.50ドルを割り込んだが、12日の米農務省レポートをキッカケに反発した。市場が注目していた2015年の米国トウモロコシ最終生産量は136億0100万bus(単収168.4bus)で、事前予想平均136億4600万bus(同169.2bus)、前月予測136億5400万bus(同169.3bus)をいずれも下回ったことが好感された。ひとまず、3.50ドルのフシ目を割った後切り返したことは評価出来ようが、①南米の作柄動向、②輸出税を撤廃したアルゼンチンの売り姿勢次第、③中国の経済減速と世界景気・・・次第で再び売られることも十分に考えられ、その時に3.50ドルを死守出来るかどうかが正念場となろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は8日に2万1270円まで下落したが、下値警戒とシカゴ反発を見た買いに反発へと転じた。ただ、円高機運とシカゴ市場の出直り難を考慮するとまだ頭重い展開が続くと予想するのが無難か。

ゴム

タイ政府の介入は成功するか?

20rubber.jpg

1/15 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり65~190トン。週末現在、原料は36.34バーツ、オファーは2月積126.0セント(円換算約158.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月31日現在、前旬比462増の10,229トン。入庫量970トンに対し出庫量は508トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは大幅反発、159円前後で取引されている。週の高値は159.8円、安値は144.5円。週初は原油が30ドルを割れたことを受けて軟調に推移し安値144.5円を付けたが、1月13日に一部報道で『タイ政府が天然ゴムの価格押上のため買い介入を計画』と伝わると急騰、160円に迫る勢いとなっている。当面は1月下旬に予定されているタイ政府の介入の成り行きに注目したいところである。
 罫線は週初に続落、安値の144.5円をつけた後に急反発し、週末に高値の159.8円を付けた。12月8日から下落した30.3円の3分の2戻し水準である164.7円を上回れば、一気に170円台に戻る可能性はあるが、弱い外部環境を考えると、164.7円手前で戻り売られる可能性が高いであろう。サポートは150.0円と144.5円だと考えられる。
 当先の鞘はタイ政府介入による供給逼迫懸念により特に期近限月が買われ、現在は順鞘11円程度で推移している。しかしながら新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、鞘は10~15円程度を維持する可能性が高い。

為替

円買いドル売りが進む公算

20usdjpy.jpg

1/15 15:15現在

海外情勢

 ユーロが急上昇してドルの下げ足が加速、米長期金利の低下や米株価急落もドル安を助長した。原油価格の下げ渋りで一時にドル売り圧力が弱くなる場面もあったが、ドルは主要通貨に対して弱い地合を示したままだ。1ドル=117円台まで下げており、ドル相場は下値波乱の様相を呈した。

国内情勢

 欧州経済の行方が不透明で、中国経済の減速は避けられないとされ、リスクマネーが円を買い進み、対ドルで一段高となった。ファンドの円買い意欲は旺盛で、クロス円の上昇が際立っている。実需筋は日本の貿易赤字の大幅減少を背景に円の上昇基調が続くことを見越してドル買いポジションを積み上げている。

総合分析

 米金融当局者は行き過ぎたドル高を警戒する姿勢から、米インフレ目標達成にドル高は邪魔になるとの見方へと変化している。こうした意向を映してニューヨーク為替市場ではドル売り・円買いの動きが顕著となり、安全資産としての円買い人気の高まりから、もう一段の円高が進むとの見方が増えてきた。一部では1ドル=110円説も台頭しているほど。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp