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週間相場分析2016年01月12日号


東京金は下値を固めたとはいい難い

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1/8 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は1月7日時点で645.13トン。昨年12月17日の630.17トンから翌18日の648.91トンに急増したものの、その後は再び減少傾向が続いていたが、中国発の世界的株価急落で昨日4トン強増加した。一方、ロシアの産金会社ポリメタル・インターナショナルは、国内最大の競合企業であるポリウスゴールドと共同で、ロシア最大級の金鉱床を開発する見通し。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは昨年12月29日時点で1万9102枚、前週比7325枚減。取組高は昨年12月30日時点で41万枚台、1月6日時点で42枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(昨年12月30日⇒1月7日)では、当業者が売り玉2100枚減に対し買い玉300枚減、非当業者が売り玉3800枚増に対し買い玉2000枚増。

総合分析

 中国株安⇒世界同時株安⇒リスク回避の円買いで、円相場が1ドル=117円台へ急伸。年初からの円高の影響で、東京金先限は新年早々の4日、4060円の安値をつけた。その後は4100円台半ばへと切り返しているものの、日足チャート的にはアヤ戻りに過ぎず、まだ下値を固めたとはいい難い状況。そうしたなか、中東情勢や北朝鮮情勢の緊迫化を背景にニューヨーク金相場は下値をジワジワと切り上げており、この状況が今後も継続、東京金の下支え要因になるかどうか要注目。

白金

再びWボトムを試す恐れも!?

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1/8 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した2015年の米新車販売台数は前年比5.7%増の1747万0499台となり、15年ぶりに過去最高を更新した。これまでの最高は2000年の約1740万台。一方、ドイツ連邦自動車局(KBA)が発表した2015年の同国乗用車国内販売(新車登録台数)は同6%増の320万6000台で、6年ぶりに320万台を超えた。また、豪連邦自動車産業会議所が発表した2015年の同国新車販売台数は116万台で、過去最高を記録した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは昨年12月29日時点で2万3343枚、前週比417枚増。取組高は昨年12月30日、1月6日時点ともに6万6000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリ別(昨年12月30日⇒1月7日)は、当業者が売り玉400枚増に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉600枚減に対し買い玉300枚減。

総合分析

 東京白金先限の日足チャートを見ると、徐々に下値を切り上げると同時に上値を切り下げており、3400円を挟んで膠着感を強めてきている様子が窺える。円相場が1ドル=117円台へと急伸するなかで底固さを維持出来た点は評価したいところだが、かといって、更に一段高を演じるには材料不足で、再び日足の"Wボトム"(昨年11月30日の3262円、同12月14日の3264円)を試す恐れも。中国株安⇒リスク回避の円買いも引き続き警戒要因に。

原油

供給過剰感から12年ぶりの安値

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1/8 15:15現在

海外情勢

 中東緊張など原油供給面の強材料は話題とならず、世界的な石油需要の減退が原油価格の上値を抑制、ニューヨーク原油期近は7日に12年ぶりの安値をつけた。ニューヨーク原油、北海ブレント原油とも下げ過ぎの反動高を警戒する声が出てきたが、しかし、米国内石油需給の緩和が原油相場を押し下げる最大の材料とされており、なかでも、石油集散地オクラホマ州クッシングの原油在庫が過去最高を記録したことが尾を引いて原油相場の圧迫要因とされた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは12月29日時点で44万8632枚の買いに対し25万2281枚の売り、差し引き19万6351枚の買い越し(前週19万2912枚)と買い越しが増えた。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは1月7日時点で6万2694枚の買いに対し5万2504枚の売り、差し引き1万0190枚の買い越し(12月30日時点7826枚)と増加した。

総合分析

 ニューヨーク原油連動の展開は変わらず。当面、石油需要の低迷、供給過剰予想など需給悪化を背景とする売方勢力の台頭もあり、苦戦続きの強気勢力は後退する公算が大きい。ただ、内外ともに弱材料を織り込んだ格好で目先、新規材料待ちの状況だけに上下波乱の様相を呈しているといえそうだ。年初からの動きだが玉整理が進んでいることは無視出来ず、目先、中東の緊張と北朝鮮問題から目を離せず、その動向を注視したい。年初からの動きだが玉整理が進んでいることは無視できず、目先、反動高で2万8000円まで反発するとの強気観測も無視出来ない。

大豆

中国と為替相場の動きに注目

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1/8 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は昨年12月21日の8.9625ドルから6日の8.6175ドルまで34.5セント下落した。主因は供給過剰感が底流するなかで、上海の株価が急落したからだ。なぜ、中国の株価が下落すると大豆が連動安を演じるのか。それは中国が世界一の大豆消費国であると同時に、世界一の輸入国でもあるからだ。具体的に、2015~16年度の中国の大豆消費量は9320万トンで世界全体(3億1232万トン)の29.8%、輸入量は8050万トンと世界全体(1億2676万トン)の63.5%を占めており、中国の株価急落⇒中国の経済減速⇒大豆需要後退⇒大豆輸出需要の減少⇒供給過剰に拍車がイメージでき、大豆相場の足を引っ張る材料となる。また、昨年12月にアルゼンチンで大豆の輸出税が引き下げられたことも米国の輸出需要の重石になっている。目先の注目材料は12日の米農務省報告、ここで2015年の米国の最終大豆生産量が発表されるが、単収の市場予想平均は48.3busで前回予想と変わらなかった。

国内市場

 東京一般大豆先限は8日に4万8000円まで下げ、昨年大納会の4万9800円から1800円売られた格好。背景はシカゴ安に加えて円高が逆風となったからだ。ここにきて円高を唱えるアナリストが増えており、仮に1ドル=117円50銭から同115円の円高になるとトン当たり1000円輸入コストが下がるだけに為替相場の動きから目を離せない。

ゴム

戻り売りが続くか

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1/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり59~264トン。週末現在、原料は36.26バーツ、オファーは2月積117.3セント(円換算約147.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比654減の9,088トン。入庫量275トンに対し出庫量は929トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは大幅下落、150円を下回り約7年ぶりの安値水準で取引されている。週の高値は159.2円、安値は146.0円。週初から中国株式市場が暴落、これを受けて世界的に株安、円高、原油をはじめとする商品安となっている。この流れが東京ゴムにも波及し、週初から12円以上急落している。今後も中国の株価動向に注視する展開となることが予想される。
 罫線は週初に暴落、前期安値の153.0円を下回った後に下落に発車がかかり、一時146.0円と約7年ぶりの安値を付けた。14日RSIが30に近づき、売られすぎ感を示しているため、目先更なる暴落は考えにくいであろう。しかし弱い外部環境を念頭に置くと、現在は153.0円を上値目途とした戻り売りの展開になる可能性が高い。サポートが146.0円と140.0円だと考えられる。
 当先の鞘は在庫増加懸念及び期限切れ在庫を嫌気した動きによりさらに拡大し、現在は順鞘15円程度で推移している。新規現物入着による在庫増加が見込まれるため、鞘は納会に向けて17円程度まで拡大する可能性がある。

為替

円買いドル売りが進む公算

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1/8 15:15現在

海外情勢

 ユーロが急上昇してドルの下げ足が加速、米長期金利の低下や米株価急落もドル安を助長した。原油価格の下げ渋りで一時にドル売り圧力が弱くなる場面もあったが、ドルは主要通貨に対して弱い地合を示したままだ。1ドル=117円台まで下げており、ドル相場は下値波乱の様相を呈した。

国内情勢

 欧州経済の行方が不透明で、中国経済の減速は避けられないとされ、リスクマネーが円を買い進み、対ドルで一段高となった。ファンドの円買い意欲は旺盛で、クロス円の上昇が際立っている。実需筋は日本の貿易赤字の大幅減少を背景に円の上昇基調が続くことを見越してドル買いポジションを積み上げている。

総合分析

 米金融当局者は行き過ぎたドル高を警戒する姿勢から、米インフレ目標達成にドル高は邪魔になるとの見方へと変化している。こうした意向を映してニューヨーク為替市場ではドル売り・円買いの動きが顕著となり、安全資産としての円買い人気の高まりから、もう一段の円高が進むとの見方が増えてきた。一部では1ドル=110円説も台頭しているほど。


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