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週間相場分析2015年12月28日号


次回は2016年1月12日号になります。

下値模索が続く!?

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12/25 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は12月24日時点で644.74トン。これは2008年9月以来の低水準。直近の動きを見ると、12月17日の630.17トンから翌18日に648.91トンへと急増したものの、週明け21日に645.94トンへと再び減少し、その後、23日時点まで横ばいの状態が続いている。一方、中国黄金協会によれば、中国本土の1~9月の金需要は前年同期比7.8%増加した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12月15日時点で1万3656枚、前週比5967枚減。取組高は16日時点で39万枚台、23日時点で40万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)では、当業者が売り玉1500枚減に対し買い玉1400枚減、非当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉900枚増。

総合分析

 東京金先限は12月21日に4085円まで売られて年初来の最安値を更新。その後は下値警戒感から反発したものの、4100円台が精一杯でアヤ戻りの域を出ていない。日足チャートを見ても、下値が定まっていないことは明らかで、当面、下値模索を余儀なくされそう。新年や旧正月に向けて、中国などの実需の買いが活発化するかどうか、ニューヨーク金相場が底固さを見せるかどうか、その辺りに要注目。

白金

下値支持線維持しているが...

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12/25 15:15現在

海外情勢

 米調査会社のJDパワー・アンド・アソシエイツが発表した2015年の米新車販売台数見通しは1750万台。これは、約1740万台だった2000年を抜いて年間で過去最高になる見通し。一方、タイ工業連盟自動車部会が発表したタイ国内の全自動車メーカーの11月の自動車生産台数は前年同月比3.3%増の16万3170台で、1~11月累計は前年同期比2.0%増の176万0310台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12月15日時点で2万1220枚、前週比251枚減。取組高は16日時点7万4000枚台、23日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(17日⇒24日)は、当業者は売り玉2000枚減・買い玉1500枚減、非当業者は売り玉200枚増・買い玉400枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金、東京白金ともに取組高が減少しており、市場からの資金流出=人気の低さが窺える。東京白金先限は辛うじて3300円以下(11月30日の3262円、12月14日の3264円)の下値支持線を維持しているものの、そうした人気の低さから、いつ下値支持線を下回るか、不安が残る。ニューヨーク白金期近は880ドル台へと切り返してきたものの、ここからもう一段高へ向かえなければ、900ドル手前が上値抵抗線と強く意識されて失望売りを招く恐れも。

灯油

海外安と需要不振で頭重い

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12/25 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内原油在庫が減少(12月18日現在、前週比590万バレル減...11週ぶり減少へ転じた)したことから、安値から戻しているが、世界石油需給の供給過剰感が払拭されないため、戻りは売られる地合の弱さが続いている。北海ブレント原油もニューヨーク原油より安くなるなど、需要面の弱さを映して低迷が続いており、こうした海外原油相場の弱さが東京バージ灯油期先へも投影されている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは12月15日時点で47万2228枚の買いに対し26万1717枚の売り、差し引き21万0511枚の買い越し(前週19万7874枚)と増加へ転じた。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは12月24日時点で3467枚の買いに対し4093枚の売り、差し引き626枚の売り越し(12月16日時点で470枚、同9日188枚)と売り越し枚数が増加を続けている。

総合分析

 ニューヨーク原油が反発しなければ東京バージ灯油期先も戻れない。更に基調を弱くしているのが現物の販売不振だ。異常暖冬といわれ、北海道や北日本の灯油販売量が落ち込み、関東甲信越でも在庫が増加する一方だ。また、アジア向け中間留分の輸出需要増も見込めず、製品の供給過剰感は続く。海外原油相場が下げ止まって反発へ転じなければ、東京灯油期先も戻りを売られる地合の悪さを強いられる可能性が高い。弱気の一部は、『期先3万5000円割れは時間の問題』としているが...。

コーン

供給圧迫強くジリ貧商状

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12/25 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近はジリ貧商状が続き、クリスマス休場前の24日に3.6350ドルまで売られた。3.50ドル台を維持しているものの、世界的に供給過剰感が強まる状況下で上値が取りにくい環境下にある。米国でトウモロコシの3年連続の大豊作が確定するなか、ブラジルとアルゼンチンで生育に有効な雨が降り、南米の豊作が期待する声が聞かれる。更に、アルゼンチンのトウモロコシ輸出税撤廃と通貨切り下げにより米国の輸出にブレーキがかかる可能性が高まっている。2016年は米国産に比べて安い南米産やウクライナなど黒海地域産が出回るだけでなく、大量に在庫を抱えている中国がアジア中心にトウモロコシを輸出することも考えられ、年明け後も引き続きシカゴトウモロコシ相場を圧迫、3.50ドルの下値抵抗線を割り込むようだと3ドルに接近する場面があってもおかしくあるまい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安と円高のWパンチを受けて、25日に2万2800円割れまで下落、年初来の安値2万2710円に迫った。年末を控えて整理売りが入る公算が大きく、2万2700円台前半まで下押ししそうな相場環境だ。

ゴム

年末という事もありきっかけ待ち

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12/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり99~237トン。週末現在、原料は38.68バーツ、オファーは1月積128.3セント(円換算約164.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比654減の9,088トン。入庫量275トンに対し出庫量は929トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(後期)は332枚。

展開予想

 東京ゴムは急騰の後は伸び悩み、週末現在は165円台で取引されている。週の高値は169.9円、安値は161.8円。週初は上海ゴム市場が投資ファンド筋と噂される買い参入により急騰したことから、東京ゴムは連れ高となり、12月22日には高値169.9円を付けた。その後はドル円相場が円高に進行したことや、170円を超えなかったことによる失望売りなどから反落、165円前後で推移している。
 罫線は12月22日に一目均衡表の雲の上限を上抜けた後は反落、再び雲の中での推移となっている。基調の転換と判断するには170円を上抜けるかが焦点となるが、当面は雲の中での161円~166円のレンジ内の展開となると思われる。仮に12月16日の160.6円を下回った場合、レンジを切り下げ150円を目指す動きも予想される。
 当先の鞘は在庫増加懸念により拡大状態を維持し、現在は順鞘13円程度で推移している。新規現物入着、在庫増加が見込まれるため、鞘は徐々に拡大する可能性が高い。

為替

ドルの上値が重い

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12/25 15:15現在

海外情勢

 商いが薄いなか、1ドル=120円前半までドルが売られた。クリスマス休会前の利益確定売りなどポジション調整によるものだ。米利上げが実施されて以降、次の利上げペースへの関心が高まっているものの、その見通しは不鮮明で、クリスマスと年末を控えて全般に動意薄の状態にある。米経済指標は11月のミシガン消費者態度指数が92.6と前月比で若干強めになったものの、材料視されなかった。

国内情勢

 黒田日銀総裁は、『量的・質的金融緩和は初期の効果を発揮している』と発言。言外に"追加緩和無し"を仄めかしたこともあり、円安へ振れにくい心理状態となった。国内の株価が上下にブレるなか、年末を控えてテクニカルでもドルが売られており、これに対抗して買い上がる勢力も認められない。その一方で、ドルを積極的に売り込む向きも見当たらないため、ドルの下値不安も強くならない。年末は揉合商状が続くとの見方が多い。

総合分析

 ユーロ安・ドル高の構図は続き、基本的にドルは対円で堅調さを持続しながらも行き過ぎ警戒から、ドルの上値が重いとの見方が増えている。輸出入業者のドル調達の動きも年末接近で手控えられているため、流動性が低くなっている。それだけに、状況次第で激しく変動する恐れはあるものの、市場のムードは1ドル=120台前半~121円台後半の小幅揉合商状継続といったところ。


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