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週間相場分析2015年12月21日号


神経質な値動きも!?

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12/18 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は17日時点で630.17トン(前日比4.46トン減)。これは2008年9月9日(631.20トン)以来の低水準。今年10月15日の700トンちょうどを直近のピークにして、約2ヵ月間、減少傾向が続いている格好で、過去最多を記録した2012年12月7~10日の1353.35トンから53%も減少している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは8日時点で1万9623枚、前週比9873枚増。取組高は9日時点、16日時点ともに39万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(10日⇒17日)では、当業者が売り玉1200枚減に対し買い玉100枚増、非当業者が売り玉400枚減に対し買い玉1700枚減。

総合分析

 米国の年内利上げはほぼ織り込み済みだったものの、FOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利見通しで来年4回の利上げが想定されていることが予想外と受け止められ、内外の金相場の足取りは重いままだ。そうしたなか、欧米はクリスマス休暇へと突入、市場参加者が自ずと減少することが予想され、取引ボリュームが薄い分、ちょっとした売買でも値が荒くなる恐れもある点は要警戒。当然、米利上げ⇒ドル高地合の圧迫も気懸り。

白金

"Wボトム"形成は困難!?

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12/18 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した11月の欧州主要18ヵ国の新車販売台数は前年同月比12.9%増の103万8200台。前年を上回るのは27ヵ月連続。排ガス規制不正問題が発覚した独フォルクスワーゲン・グループは同2.9%増。また、インド自動車工業会が発表した11月の同国新車販売台数(乗用車、商用車合計)は前年同月比11%増の28万8430台。一方、英自動車工業会が発表した11月の同国自動車生産台数は前年同月比9%増の15万0084台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8日時点で2万1471枚、前週比2726枚増。取組高は9日時点で7万5000枚台、16日時点で7万4000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリー(10日⇒17日)は、当業者が売り玉1400枚増に対し買い玉1300枚増、非当業者が売り玉1900枚減に対し買い玉1800枚減。

総合分析

 18日時点での東京白金先限日足チャートを見ると、11月30日の3262円と12月14日の3264円とで"Wボトム"をつけるような格好。しかし、その後の切り返しはアヤ戻りに過ぎず、『Wボトムを形成した』とは到底断言出来ない。10月26日の3964円から11月30日の3262円までの下げ幅(702円安)に対して、少なくとも半値戻し(351円高の3613円)が欲しいところだが、米国の追加利上げ観測⇒ドル高⇒ニューヨーク白金軟調の状況では難しいか。

ガソリン

手仕舞先行で下げ圧力増す

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12/18 15:15現在

海外情勢

 ドル高と米国内石油在庫の増加でニューヨーク原油期近は30ドル台半ばまで落した。世界の景気回復への期待が高まらないこともあり、戻れば売られる相場展開だ。米国内原油在庫が引き続き高い水準にあるうえ、イランの原油輸出量が増加する見通しなどで先安不安も認められる。米金利上昇で産油国のドル建て債務が増えるとの見方も原油安の一因といって良かろう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは12月8日時点で48万0088枚の買いに対し28万2214枚の売り、差し引き19万7874枚の買い越し(前週20万8478枚)と連続買い越し減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは12月17日時点で9120枚の買いに対し7732枚の売り、差し引き1388枚の買い越し(12月10日現在は627枚)と1週間で買い越し枚数が増加した。

総合分析

 指標となるニューヨーク原油、北海ブレント原油ともに低調な動き。これは米国内原油在庫の高水準、OPECに減産の意思がないこと、イランからの原油輸出量が増える可能性...など弱材料ばかりが目立ち、ファンドの買い気が後退しているためだ。また、年末を控えていることもあって、東京バージガソリンは買い玉の手仕舞が先行する形で下げ圧力が増している。ただ、下げ過ぎに対する警戒感も認められ、下げが一服すると自律反発する可能性もあろう。

大豆

年末を控えてレンジ相場

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12/18 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は12月7日の9.0975ドルから17日に8.54ドルまで売られたあと8.7875ドルまで戻した。背景はブラジルの主要産地が乾燥気候に見舞われているとの報や、米調査会社インフォーマが2016年の米国の大豆作付面積を8530万エーカーから8453万7000エーカーに下方修正したため(2015年は8320万エーカー)。ただ、相場が反発したのは材料そのものよりクリスマス及び新年を控えた利食の買い戻しが出たためといえよう。今後の天候を見極める必要はあろうが、大豆の作柄を悪化させるようなことにならない限り、米国も南米の3年連続の豊作コースを辿ることが予想され、供給不安を論じるのは時期尚早といえよう。アルゼンチンが大豆の輸出税を従来の35%から30%に引き下げ、米国、ブラジルとの輸出競争もエスカレートしそうで、シカゴ大豆の9ドル復活は難しい。目先のレンジは8.50~9.00ドルと予想。

国内市場

 東京一般大豆は円相場が小動きのため、シカゴ大豆の写真相場になっている。大きな材料が不在で、しかも年末を控えているため、積極的な商いも出てきそうもない。年内は4万8000~5万円のレンジ相場が予想される。

ゴム

戻り売りから出られないか

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12/18 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり64~199トン。週末現在、原料は36.15バーツ、オファーは1月積129.0セント(円換算約168.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比654減の9,088トン。入庫量275トンに対し出庫量は929トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(後期)は332枚。

展開予想

 東京ゴムは下落、週末現在は161円台で取引されている。週の高値は169.9円、安値は160.6円。原油相場が約7年ぶりの安値水準で低迷していることから東京ゴムは連れ安となっており、12月16日には安値160.6円を付けた。12月17日には米FOMCにおいて利上げが決定されたことからドル円相場が円安に進行、これを手掛かりに戻す場面もあったが、その後は伸び悩み週末現在161円台での推移となっている。
 罫線は続落、一時一目均衡表の雲の下限を突破、安値の160.6円を付けたが、その後また雲の中に戻り、下げ渋りの場面となっている。目前のサポートは11月24日から上昇幅の3分の2押し水準である161.0円近辺(雲の下限でもある)となり、ここで一旦持ち上げられると、雲の上限である167.0円付近で戻り売られる可能性がある。また、上記サポートを下回る場合、再び153.0円台まで急落するであろう。
 当先の鞘は在庫増加懸念により拡大状態を維持し、現在は順鞘12円程度で推移している。新規現物入着、在庫増加が見込まれるため、鞘は徐々に拡大する可能性が高い。

為替

円がリスク回避の受け皿に

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12/18 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が利上げを決定した流れを受けて、ドルは堅調地合を継続している。利上げ決定で、『知ったら終まい』とのムードや、『今後の利上げペースが緩やかになる』との見方からドルが売られる場面があったが、『利上げにより資金がドル資産に流れる』との観測から1ドル=122円台後半まで円が売られた。

国内情勢

 米国がFFレートを0.25%引き上げ、日経平均株価が上昇すると円安へと振れたが、原油安警戒で株価が弱含みになるとドルが反落して1ドル=122円台前半の円高へ傾斜する動きを見せた。しかし、利上げにより米国に資金が流れるとの見方からドル買いが優勢となり1ドル=122円台後半の円安・ドル高場面となり、米利上げに伴うドル高基調を裏付けた格好だ。

総合分析

 今後、米国の利上げが穏やかに行われるとの見方が多く、ドル高基調ながらも対ドル円相場は穏やかな動きになると予想する向きは多い。基本的には利上げによって、これまで以上にドル資産に資金が流れやすい構図があるのと、『新興国のドル債務が利上げによって膨らむ』との懸念もあり、ドル高警戒感が強いながらも、ドルは主要通貨に対して強含みの動きを見せよう。


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