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週間相場分析2015年12月14日号


修正高の範囲内に過ぎない

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12/11 15:15現在

海外情勢

 インドDNA紙が匿名の当局者の話として伝えたところによると、政府はアジア諸国間でのFTA(自由貿易協定)の悪用・誤用を軽減するため、純金(24金)製宝飾品の輸入禁止を計画している。インドは2013年、需要抑制のために金の輸入関税を10%に引き上げた。しかし、これを受け密輸が増えたほか、FTAで純金製品の輸入関税がわずか2%であることに目をつけ利用する輸入業者も増加。政府は既存の規制を改定し、18金、22金製の宝飾品の輸入のみを認める計画だという。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で9750枚、前週比6552枚減。取組高は2日、9日時点ともに39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では、当業者が売り玉2900枚減に対して買い玉3700枚減、非当業者が売り玉2600枚減に対して買い玉1800枚減。

総合分析

 ECB(欧州中央銀行)の大胆な追加緩和策が期待に届かなかったことを受けてユーロの買い戻しが進行(=ドル安・ユーロ高)、ニューヨーク金期近は1000ドル台後半へと反発し、東京金期先は4200円台後半へと追随高を演じた。しかし、10月の高値からの下げ幅に対して、戻り幅はニューヨーク金が3分の1戻し未満、東京金が3分の1戻し強と、いずれも修正高の範囲内に過ぎず、基調が回復したとはいえない。目先、半値戻しを達成出来るか、それとも失速して一段安になるかが焦点となろう。

白金

ドル安・ユーロ高で切り返したが...

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12/11 15:15現在

海外情勢

 欧州ビジネス協会が発表した11月のロシア新車販売台数(小型商用車含む)は前年同月比42.7%減の13万1572台で、1~11月累計は前年同期比34.5%減の145万4253台。一方、中国乗用車協会が発表した11月の同国内乗用車販売台数は前年比17.6%増の200万台。また、ベトナム自動車工業会が発表した11月の同国の新車販売台数は前年同月比86%増の2万9706台で、1~11月累計は前年同期比57%増の21万5517台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で1万8745枚、前週比319枚増。取組高は2日時点で7万6000枚台、9日時点で7万5000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)は、当業者が売り玉2500枚増に対して買い玉800枚減、非当業者が売り玉4100枚減に対して買い玉900枚減。

総合分析

 ドル反落・ユーロ反発を受けてニューヨーク市場の貴金属相場が反発、それに東京市場の貴金属相場も追随した。とはいえ、ニューヨーク白金期近は10月の高値からの下げ幅に対して3分の1戻しにも満たず、東京白金期先も3500円台を回復したとはいえ、その戻り幅は10月の高値からの下げ幅に対し3分の1強にとどまっている。これでは"アヤ戻り"に過ぎず、少なくとも半値戻し以上の切り返しが欲しいところだが...。

原油

世界的な原油供給過剰懸念で安い

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12/11 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は30ドル台の安値から脱出できないままだ。4日のOPEC(石油輸出国機構)総会で減産が見送られたことがニューヨーク原油の失望売りに結びつき、ドル高も相まって2009年2月以来の安値まで下落した。なお、11月のOPECの原油生産高が日量で前月比23万バレル強の増加となり、3年ぶりの高水準となったことも響いたようだ。中国の経済減速など需要面の弱さもあり、世界石油需給の供給過剰感が根強いことから地合の弱さが続く。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは12月1日時点で47万5582枚の買いに対し26万7104枚の売り、差し引き20万8478枚の買い越しと買い越しが連続減少している。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは10日時点で4万8041枚の買いに対し3万9343枚の売り、差し引き8698枚の買い越しと12月2日の買い越し1万1228枚から減少している。

総合分析

 ニューヨーク原油は米国内の原油在庫増加とOPECの減産見送り、欧州景気見通しの悪化、中国経済の減速懸念など世界石油需給が一段と供給過剰になるとの見方が多く、ヘッジファンドが弱気に転換していることもあって先安不安が増大している。東京ドバイ原油期先の3万円大台割れは時間の問題で、下値を探る動きが見込まれよう。

コーン

為替相場の動きから目を離せない

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12/11 15:15現在

海外市場

 米農務省は現地時間9日に2015~16年度の米国のトウモロコシ需給見通しを発表した。総供給量は生産予想が発表されなかったため、11月発表と同じ144億1500万busに据え置かれたが、総需要量は136億3000万busと11月見通し136億5500万busを2500万bus下回り、期末在庫は17億8500万busと同17億6000万bus、在庫率も13.1%と同12.9%から上方修正される内容となった。エタノール向け需要は52億busと、11月見通しの51億7500万busから2500万bus上方修正されたものの、輸出向けが17億5000万busと同18億busから下方修正されたことが期末在庫増加の要因といえよう。12月の米農務省需給見通しは供給過剰が常態化する状況下で需要が伸び悩んでいる姿を映し出したが、今後、アルゼンチンがトウモロコシの輸出税を撤廃、輸出競争の激化に拍車がかかる恐れがあり、上値は重いと見るべきだ。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は一時2万4000円台を回復したが、円高圧力を受け一段高を付けることが出来なかった。シカゴトウモロコシの値動きが小幅ななかで為替相場の影響は大きく、目先は15~16日に行われるFOMC(米連邦公開市場委員会の動向から目が離せない。ちなみに、1ドル=1円変動すると、トウモロコシの輸入採算価格は240円ほど上下する。

ゴム

一目の雲からどちらに出るか

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12/11 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり75~96トン。週末現在、原料は39.66バーツ、オファーは1月積133.7セント(円換算約172.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比863減の9,742トン。入庫量353トンに対し出庫量は1,216トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は108枚。

展開予想

 東京ゴムは反落、週末現在は170円を下回って取引されている。週の高値は174.8円、安値は167.5円。週初は非鉄金属市場が堅調に推移したことから上海ゴムが連れ高となり、この流れが東京ゴムにも波及し12月8日には高値174.8円を付けた。その後は原油価格が大幅に下落したことや、ドル円相場が円高に進行したことから反落し、週末現在は169円前後で推移している。
 罫線は一時高値の174.8円を付けたが、一目均衡表の雲の上限である175円近辺を突破できず、反落となった。目前の動きから見れば上げ一服感はあるが、一目均衡表 転換線の167.5円付近が支持として作用しているように見える。ここから反発し、来週以降雲の上限が位置する170円付近で支えられれば、一段高への期待はあるが、外部環境の弱さから、難しそうにも見える。逆に反落する場合、160~161円が下値目標となる。
 当先の鞘は先限の反発により若干拡大し、現在は順鞘10円程度で推移している。週内の高値近辺は輸入採算に見合うと考えられるため、今後輸入が増えれば次第に鞘は拡大する可能性が高い。

為替

円がリスク回避の受け皿に

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12/11 15:15現在

海外情勢

 原油価格の下落がリスク回避を目的とした円買いを誘い、円相場は1ドル=121円台の円高場面となった。15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、ポジション調整のドル売りや原油安で売られた新興国通貨の買い戻しも出てドルが売られる場面もあったが、米利上げを意識したドル買いにも出るなど比較的ブレの大きい展開を見せた。FOMCでの利上げはかなり織り込まれ、現実には引き上げ後の利上げペースに関心が移っているようだ。

国内情勢

 円が原油価格のリスク回避の受け皿になり、1ドル=121円台中心の値動きとなった。また、円安による輸出関連株の上昇、原油安による製造業の業績見直しなど好調な株価もある半面、円高へ振れる恐れも拭えないとして内需関連株が売られるなど、株価の不安定が為替相場にも反映されている。

総合分析

 長期のドル上昇の調整が入るドル安説と米利上げ再確認によるドル高説が交錯する不安定な動きとなっている。為替アナリストの一部は、『米利上げはかなり織り込まれ、米株安懸念などからドルが下落する恐れがある』としており、当面、1ドル=120円を試すドル安・円高場面を想定する必要がありそうだ。目先は15~16日のFOMCの結果に注意。


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