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週間相場分析2015年12月07日号


目先は反動高場面もあろうが...

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12/4 15:15現在

海外情勢

 大手産金会社ランドゴールド・リソーシズは、『鉱山生産される金の半分は現行の価格水準では採算が取れず、産金業界が統合や減産を実施する必要性を示唆している』との見方を示した。同社のマーク・ブリストーCEO(最高経営責任者)によれば、『不採算の状態で金生産を続ければ続けるほど、金価格への下押し圧力が増す』、『中期的には、それは産金業界にとって非常に強気の見通しにつながるが、問題は不採算の金供給をいつまで続けるかということ』だという。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは11月24日時点で1万6302枚、前週比1万8097枚減。取組高は11月26日、12月2日時点ともに39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(11月26日⇒12月3日)では、当業者が売り玉8200枚減に対し買い玉2000枚減、非当業者は売り玉2700枚増に対し買い玉3500枚減。

総合分析

 米国の年内利上げ観測を受けて引き続きドル高・ユーロ安が進行して、ドルが続伸。これを受けてニューヨーク金期近は1050ドル以下へと続落を余儀なくされ、東京金期先はこれに追随して4100円台前半まで水準を落とした。3日はユーロが一転して大幅高となり、ニューヨーク金は反発したが、それでも内外ともに下値が定まっていない。目先的には売られ過ぎの反動で切り返す場面があっても不思議ないが、しかし、基本的にドル高圧力が続くと見られ、金はアヤ戻りの域を出ない公算大。

白金

VWの新車販売振るわず

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12/4 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した11月の米新車販売台数は前年同月比1.4%増の131万9913台で、季節要因を調整した年換算は1819万台と高い水準を維持した。うち、独VW(フォルクスワーゲン)は排ガス不正に絡んだ販売停止措置などで同24.7%急減。一方、ドイツ連邦自動車局が発表した11月の国内新車販売台数は同8.9%増の27万2400台。うち、独VWは同2.0%減の5万7900台と、2ヵ月連続で前年割れとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは11月24日時点で1万8426枚、前週比4330枚減。取組高は11月25日時点で7万5000枚台、12月2日時点で7万6000枚台。東京市場の取組高は6万5000枚台。カテゴリ別(11月26日⇒12月3日)は、当業者が売り玉2200枚減に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉100枚増に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 米利上げ観測⇒ドル高⇒国際商品全面安のプレッシャーで、白金もその例に漏れず、ニューヨーク白金期近で800ドル台前半、東京白金期先で3300円前後の低迷相場を余儀なくされている。3日は一転して、ドル安・ユーロ高で白金が反発を見せたが、この上げは一時的と見るべきだろう。前述の『海外情勢』で触れたように、排ガス規制不正問題により独VWの新車販売が振るわないことも、白金相場に引き続きジワリと響くことになりそう。買い材料も乏しく、下値模索が続く公算が大きい。

灯油

海外原油安と実勢悪で弱い

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12/4 15:15現在

海外情勢

 現地時間4日に行われたOPEC(石油輸出国機構)総会を前に生産枠拡大の恐れもあるとされて一度は急落した原油相場だが、米国内在庫の増加を織り込み、サウジアラビアが減産要請国の事情を理解する可能性が指摘され、急落に対する警戒もあり、ニューヨーク原油は底固い動きとなった。それでも米国内石油需給は緩和しているとの見方が多く、戻りは売られるパターンと見る向きが多い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは11月24日時点で47万2237枚の買いに対し26万0243枚の売り、差し引き21万2030枚の買い越し(前週22万8555枚)と買い越しが減少、ファンドが弱気に傾いていることが判る。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは3日時点で4463枚の買いに対し4405枚の売り、差し引き58枚の買い越し(11月25日時点832枚)と買い越しが大幅に減少している。

総合分析

 海外原油相場が大幅に下落し、輸入原油価格も下がっている。灯油の店頭価格が引き下げられたのも原油安が理由とされ、18リットル当たり1200円を割り込むほどの低水準となった。現物販売も全国的に気温が高めなことから不振が続いているため、現物安が東京バージ灯油へも反映されるとの見方が少なくない。弱気は期先4万円大台の攻防まで後退すると見ているが、海外原油と全国の気象次第だ。

大豆

利食買いの上昇で上値余地乏しい

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12/4 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は3日に8.98ドルまで上昇、9ドルまであと一歩に迫っている。キッカケとなったのはEPA(米環境保護局)が2016年の再生可能燃料の消費義務量を181億ガロンとし、5月の数量案174億ガロンから引き上げられたことだ。大豆を原料にしたバイオディーゼルの数量も1億9000万ガロンと5月数量案(1億8000万ガロン)から引き上げられ、2017年も2億ガロンに増やすとしたことが支援材料となった。これは、『バイオディーゼルは大豆油から製造し、これで米国の大豆消費が増える』との見方ができるからだ。ただ、売られ過ぎ感が強まるなかでファンドの買い戻しが反発を呼び込んだだけで、大豆需給が緩和していることに変わりはない。今回の上昇はいわゆる"アヤ戻し"に過ぎず、仮に9ドルを突破しても一時的なものにとどまろう。エルニーニョ現象の動向が気になるが、南米大豆の作柄は目下問題なく、先行きシカゴ大豆の圧迫材料になる公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆先限は5万円大台に手が届く状態にあるが、利食の買い戻しなどテクニカル要因で上げただけで上値余地は小さいと見て良いだろう。大豆の供給過剰感は根強く、仮に東京一般大豆先限が5万円を超えたら売りたい局面といえよう。

ゴム

基調転換が出来るのか?

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12/4 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり83~372トン。週末現在、原料は38.85バーツ、オファーは12月積131.0セント(円換算約170.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比863減の9,742トン。入庫量353トンに対し出庫量は1,216トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)なし。

展開予想

 東京ゴムは170円を上抜けており、約1か月半ぶりの高値水準で取引されている。12月に入り非鉄金属市場が堅調に推移していることを受けて、東京ゴムは強含みの展開となった。さらに12月3日には『サウジアラビアがOPEC総会にて減産を提案か』との報道が伝わると原油が上昇し、東京ゴムはこれを手掛かりに急騰、高値171.7円まで付けた。週末現在も170円前後での底堅い展開となっている。
 罫線は上昇して一目均衡表の雲に突入、高値の171.7円を付けた。11月6日と11月24日の安値がダブルボトムを形成、罫線が久しぶりに上昇する形となっている。とは言うものの、ファンダメンタルズ面では上昇要因不足のため、ここでのトレンド転換は考えにくい。目先は上値目途を雲の上限である176.5円とした戻り売りの展開になる可能性が高い。サポートは167.0円と163.0円の2ヶ所にあると考えられる。
 当先の鞘は11月限納会後一転して渡し物不足が意識され、現在は順鞘9円程度で推移している。今後新規輸入が活発になれば、次第に鞘は拡大すると思われる。

為替

ドル高・円安の基調は続く

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12/4 15:15現在

海外情勢

 先週前半はECB(欧州中央銀行)が大胆な追加緩和を進めるとの見方からユーロ安・ドル高の動きを見せていたが、実際には事前予想ほどの緩和策でなかったため、ユーロはドルに対して大幅高を演じた。これを受けて、円相場は1ドル=123円台から122円台前半に上昇する展開を見せている。一方、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長は2日の講演、3日の議会証言で12月のFOMCで利上げを匂わせるコメントを出したが、かなりの部分は織り込まれているため市場の反応は鈍かった。

国内情勢

 米国の長期金利の上昇を見てドル高となり、1ドル=123円台での動きとなったが、ECBの期待外れの金融緩和策によるユーロ高・ドル安(一日の変動としては2009年3月以来)を受けて122円台まで円が買われた。一方で、米国の利上げを巡る動きが材料として最優先とされているため、全般に神経質な地合となっている。

総合分析

 15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の動向に市場の関心が集まっている。最近のイエレンFRB議長の発言を見ると、12月の利上げは既定路線で、基本的には利上げ⇒ドル高という構図は揺るがない。また、季節要因として年末のドル需要が増える時期にあり、ドルは1ドル123円台を固める展開が予想されよう。


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