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週間相場分析2015年11月30日号


ドル高のプレッシャー強い

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11/27 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は11月25日時点で655.69トン。これは2008年9月18日の655.10トン以来の低水準。今年10月15日の700トンちょうどを直近のピークに減少傾向が続いている。一方、ロイター通信によると、中国の銀行は宝飾品メーカーの債務不履行件数が増えていることに懸念を募らせており、新たな金塊貸し出しについて、より慎重に審査を行っているという。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で3万4399枚、前週比3万3990枚減。取組高は18日時点で42万枚台、24日時点39万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者が売り玉2600枚増に対し買い玉200枚増、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉1700枚増。

総合分析

 米国の利上げ観測⇒ドル高・ユーロ安進行⇒ニューヨーク金続落を受けて、東京金も売られ、先限はついに4200円台を下回ってしまった。季節的需要期の買い、トルコ軍機によるロシア軍機撃墜事件などを受けた安全資産の買いも見られるものの、それ以上にドル高によるプレッシャーが強い状況といえそう。こうなると、12月15~16日のFOMCに向けて更にドル高が進行、金相場は引き続き軟調を強いられる恐れがある。

白金

排気ガス規制不正問題の拡大で...

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11/27 15:15現在

海外情勢

 パキスタン自動車製造業協会が発表した今年7~10月の同国内新車販売台数は前年同期比67%増の7万4541台。また、インド自動車工業会が発表した今年10月の同国内乗用車販売台数(多目的車とバンを含む)は前年同月比21.5%増の26万8629台で、単月の販売台数の伸び率では過去5年間で最高を記録した。一方、タイ工業連盟が発表した今年10月の同国自動車生産台数は前年同月比4%増の16万5381台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で2万2756枚、前週比7122枚減。取組高は18日時点、24日時点ともに7万5000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉1200枚増に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 ドイツのNGO、ドイツ環境支援協会は24日、フランス自動車大手ルノーのディーゼル車の排ガス中に含まれる有害物質の窒素酸化物が、最大で欧州の基準値の25倍に達したとの調査結果を発表。独フォルクスワーゲンに続く排気ガス規制不正疑惑の浮上は白金の自動車触媒向け需要減少懸念につながりかねず、白金相場に対してマイナスに作用する恐れ。東京白金期先は一時3300円台を割って、いまだ下値が固まっておらず、当面、下値探りが続く公算。

ガソリン

現物販売不振と海外原油安のWパンチ

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11/27 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は40ドル台割れ水準から戻したものの、依然として42ドル台の軟弱地合が続いている。北海ブレントも45ドルまで下降するなど、世界的な石油供給過剰感が圧迫要因で、米国内原油在庫の増加や、需要鈍化の懸念も低迷の一因とされている。トルコ空軍の戦闘機がロシアの爆撃機を領空侵犯で撃墜したため、地政学的リスクが高まったが、この影響は一時的で、ファンダメンタルズの悪さから基調は弱い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは11月17日時点で49万4099枚の買いに対し26万5544枚の売り、差し引き22万8555枚の買い越し(前週23万8322枚の買い越し)と2週連続で減少。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは11月26日時点で9353枚の買いに対し、9820枚の売り、差し引き467枚の売り越し(17日時点は873枚の売り越し)と1週間で売り越しが減少した。

総合分析

 ニューヨーク原油、北海ブレント原油ともに低迷が続いている。下げ過ぎの反省などから反発する場面も見られたが、ニューヨーク原油期近の日足チャートを見ると右肩下がりの線型から抜け出せず、戻りは売られる弱気主導の展開が続いている。今後、世界の石油需給見通しが更に弱気に傾斜する恐れもあるうえ、国内は現物の荷もたれ現象が認められるなど、石油会社は卸値引き下げを余儀なくされ、苦しい販売を強いられている。先安不安は拭えず、11月5日につけた戻り高値5万3250円をクリアすることは難しそうだ。

コーン

東京は反発したが"アヤ戻り"の域

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11/27 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は弱材料がありながらも3.50ドルを維持する底固さを見せた。中国がトウモロコシを輸出する可能性、アルゼンチンでトウモロコシと大豆の輸出税引き下げ推進派の候補が当選(通貨切り下げも主張)・・・などの弱材料があったが、これらはある程度相場に織り込まれたとの見方や、26日の感謝祭を前にしたポジション調整の買いに3.60ドル台半ばを維持した格好だ。ただ、ここから4ドル大台に返り咲くには新たな強材料がないと困難といえよう。12月は需給相場に入ったのと、米農務省報告で生産予想がないため、トウモロコシ独自の材料が不足しがちだ。そのような状況下では、相場はマクロ経済の動きに左右されやすくなる。そのなかでも一番影響が大きいと思われるのは米国の利上げ動向だろう。12月15、16日のFOMC(米連邦市場公開委員会)での利上げは濃厚で、トウモロコシを含めた国際商品全般に影響を及ぼそう。シカゴトウモロコシ期近は一旦、3.50ドル割れを免れたが、供給過剰、米利上げ濃厚・・・などを考慮すると、底値を確認したとはいいがたい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は10月7日の2万6200円から11月16日の2万2710円まで3490円下落。さすがに下げ過ぎ感が出て、26日には2万3980円まで反発した。ただ、これは単なる"アヤ戻り"との見方が出来、戻り売り基調に変わりはない。

ゴム

中国当局の規制は入るのか?

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11/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり83~372トン。週末現在、原料は38.50バーツ、オファーは12月積129.0セント(円換算約168.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月31日現在、前旬比414減の11,070。入庫量506トンに対し出庫量は920トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)なし。

展開予想

 東京ゴムは反発、165円を上抜けた。週初は非鉄金属が軟調に推移したことから連れ安となり、東京ゴムは11月24日には安値153.9円を付けた。その後は11月26日に『中国の非鉄金属業界団体が悪意のある空売りに対しての規制を当局に要請』との報道が伝わると、上海銅、アルミ等が急騰し上海ゴムも一時ストップ高となった。強気ムードは東京ゴムにも波及し高値166.9円を付けたが、週末現在は165円前後で取引されている。
 罫線は週初安値の153.9円を付けた後に一転と急伸、166.9円と週内の高値を付けた。目前は11月6日の安値と11月24日の安値がダブルボトムを形成、チャートが上昇する形となっているが、上値が重く、上値目途を170.0円とした戻り売りの展開になる可能性が高い。下値目途が160.0円、割れると153.0円まで下落する可能性がある。
 当先の鞘は11月限納会後一転して渡し物不足が意識され、現在は順鞘9円程度で推移している。今後新規輸入が活発になれば、次第に鞘は拡大すると思われる。

為替

FRB議長の議会証言に注目

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11/27 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク外為市場は26日が感謝祭で休場のため、ロンドン市場はドルの取引が薄く小動きだったが、市場は米国の利上げを前提に展開しており、ドルは対ユーロで堅調推移となった。ECB(欧州中央銀行)の追加緩和策強化の報道も影響した。欧州は今後も金融緩和を継続し、米国との金利差拡大によりユーロ安・ドル高の構図が続くとの見方が多い。

国内情勢

 為替市場はユーロ安・ドル高が話題。これは、『ECBの追加緩和策は間違いない』との見方が背景にある。ドル・円相場は一時、123円に肉薄するドル高・円安場面もあったが、1ドル=122円台半ばで推移した。市場参加者が注目しているのは12月3日のイエレンFRB議長の議会証言と4日の米雇用統計などで、週明け後の動向が注目される。

総合分析

 欧州の金融緩和、米国の利上げ実施濃厚といった大型材料を背景に、ドル高・円安基調が続くとの見方が多い。ただ、米利上げも材料として消化されつつあり、12月の利上げ後に2回目の利上げがいつ行われるのか、金利の引き上げ幅はどうなるかなど、今後の利上げスケジュールへと関心が移っている。先が読みにくいことから、市場関係者は様子を窺う向きがありキッカケ待ちの状態で、1ドル=123円は行き過ぎの円安との見方が多い。


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