商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2015年  >  2015年11月16日号

週間相場分析2015年11月16日号


"逆三尊"の水準に急接近したが...

gold.jpg

11/13 15:15現在

海外情勢

 香港に本拠を置くアルゴノート・セキュリティーズによれば、今年1~9月に中国の小売の金需要は前年同期比で7.8%増加した。一方、インドでは、エルニーニョ現象の影響によりモンスーンシーズンの降雨量が6年ぶりの低水準となったことで農家の農産物収穫量が減少、これに比例して所得が減少しているため、例年ほど金の販売量は増えおらず、『綿花と小麦の産地である西部のグジャラート州の金輸入は10月に前年同月比で87%落ち込んだ』(タイムズ・オブ・インディア紙)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で11万6342枚、前週比4万1092枚減。取組高は4日時点で44万枚台、11日時点で42万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者が売り玉1万1400枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉3000枚減に対し買い玉7200枚増。

総合分析

 米国の年内利上げ観測⇒ドル高・ユーロ安進行が引き続きニューヨーク金を圧迫。これに追随して、東京金期先も12日に一時、4261円の安値を付けた。この結果、東京金先限日足でつけた"逆三尊"(8月27日の4278円、9月16日の4225円、10月5日の4251円)の水準に急接近。こうなると、当面は、9月や10月の安値水準を下回らずに推移出来るかどうかが焦点になるが、15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で年内利上げが現実となれば、ショック安で一時的に下回る公算大。

白金

需給面で上値抑制要因も...

platinum.jpg

11/13 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した10月の新車販売台数は前年同月比11.8%増の222万1600台と、2014年12月(12.9%増)以来10ヵ月ぶりに2ケタの伸びとなった。景気テコ入れのための自動車減税の効果が出た。一方、欧州ビジネス協会が発表したロシアの新車販売台数は10月が前年同月比38.5%減の12万9958台、1~10月累計が前年同期比33.6%減の132万2681台、2015年通年の販売予想は前年実績比36%減の155万台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは3日時点で3万5263枚、前週比1747枚増。取組高は4日時点で6万9000枚台、11日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は、当業者が売り玉1400枚増に対し買い玉2900枚減、非当業者が売り玉3400枚減に対し買い玉800枚増。

総合分析

 白金生産世界3位のロンミンは株主割当増資で約4億700万ドルを調達するメドが立ったことで、事業閉鎖に追い込まれる事態を回避。この結果、白金供給不安が後退したほか、ドイツ運輸当局がVW以外の一部車両で排ガス異常が見つかったと発表したことで、白金の自動車触媒向け需要減退懸念が再び広がりつつある。こうした需給面でのマイナス要素は引き続き内外の白金相場の上値抑制要因になる公算大。

灯油

現物安も底固さ維持

oil.jpg

11/13 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増勢は止まらず、供給過剰の状態が続く可能性が高いことからニューヨーク原油市場は売り先行の展開で12日には期近が41.54ドル台まで売られた。イラク産原油の米国向け輸出量が増加していることも圧迫材料とされた。IEA(国際エネルギー機関)の世界石油需給見通しは供給過剰とされ、原油価格予想も向こう1年間は50ドル水準で推移するという弱気な予測。ファンドの買い意欲は損失拡大で後退し、戦線縮小の動きを見込む声が聞かれる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは11月3日時点で49万3384枚の買いに対し24万7193枚の売り、差し引き24万6191枚の買い越し(前週23万6575枚)と買い越しが増加。東京バージ灯油市場における非当業者のポジションは12日時点で4156枚の買いに対し2856枚の売り、差し引き1300枚の買い越し(前週5日は977枚の買い越し)。

総合分析

 石油連盟の週間統計によると11月7日現在の全国灯油在庫が前週比4万5337キロリットル減の291万9241キロリットルと原油処理量と製油所稼働率がアップしたものの、販売が好調で在庫が減少するという結果となった。現物市況も輸入原油価格下落に伴う卸値引き下げをよそに底固い動きなのは生産調整の影響もある。海外原油相場の軟調で東京バージ灯油期先は上値抑制ムード。目先、4万9000円が上値の節目。下値の目安は4万5000円。

コーン

供給が増えて需要が減少

grain.jpg

11/13 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は現地時間10日の米農務省レポートが嫌気されて、同日に10日に3.56ドルまで下落、8月12日の3.4650ドル、9月4日の3.4675ドルに迫る展開となった。米農務省が発表した2015年の米国トウモロコシの生産見通しは136億5400万bus(単収169.3bus)で事前予想平均の135億7900万bus(同168.4bus)、米農務省前月予想135億5500万bus(同168.0bus)を大きく上回るサプライズな内容となった。2015~16年度の米国トウモロコシ需給を精査すると、総供給量が154億1500万busと前月(153億1600万bus)から9900万bus上方修正されたのに対し、需要量は飼料用が2500万bus上方修正されただけでエタノール用、輸出用が減少、総需要は合わせて1億busも下方修正され、供給過剰感が強まっている。また、2015~16年度の中国のトウモロコシ期末在庫が豊作と需要不振で1億1444万トンと10月予想の9061万トンから2383万トン上方修正され、中国がトウモロコシ輸出を再開するとの見方も弱材料となった。シカゴトウモロコシ期近の3.50ドルは下値のメドと見る向きもあるが、農家売りがまだ出切っていないだけに3.50ドルが下げの通過点とする向きもあり、当面は反発しても利食の買い戻しに留まろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は下げ止まらず、12日にはついに2万3000円台を割り込んだ。シカゴトウモロコシの先安感が強いため、円安でもズルズル値を消す展開だ。東京トウモロコシ市場では商社売り、非当業者買いの様相を呈しており、まだ、非当業者の売りが出てくる恐れがあり、買いにくい局面といえる。

ゴム

戻り売り局面から下値を試すか

20rubber.jpg

11/13 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり144~282トン。週末現在、原料は38.40バーツ、オファーは12月積126.7セント(円換算約165.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比41増の11,484。入庫量683トンに対し出庫量は642トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)60枚。

展開予想

 東京ゴムは反発し、一時160円台を回復した後は反落、上海ゴム市場が戻り歩調となったことから、東京ゴムはこれに追随して堅調な展開となった。11月10日には高値163.0円を付けたが、買い戻し一巡後は160円を下回って推移している。11月10日に発表となった10月の中国の新車販売台数は前年同月比11.8%増加と好転しており、価格の支援材料となったとみられる。
 罫線は週初に反発、高値の163.0円を付けたが、24日移動平均線の164.5円を突破できずに反落、一目均衡表の転換線の158.0円近辺で推移した。目前は11月6日と11月10日が結んだアップトレンドラインに支えられて上昇する形となっているが、上値が重く、164.5円付近で戻り売られる可能性が高い。下値目途が153.0円、割れると150.0円まで下落する可能性がある。
 当先の鞘は期近における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力によりさらに拡大し、順鞘28円程度で推移している。11月限が納会を迎えるまでは、20~30円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

米利上げ機運が盛り上がる

20usdjpy.jpg

11/13 15:15現在

海外情勢

 米国の年内利上げ観測を手掛かりにドルが堅調な動きを継続している。現地時間12日にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長はワシントンでの会合において利上げ時期や米経済については言及しなかったものの、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が講演で、『金融政策の正常化を始める環境が整うのは早い』と述べ、12月の利上げの可能性が一層高まった。ただし、12月の利上げはある程度相場に織り込まれているとして、為替相場の動きは限定的だった。

国内情勢

 円安基調が続いている。原油安で恩恵を受ける業種株が堅調となったこともドル高・円安をフォローする格好だ。欧州の追加金融緩和の可能性が高いことや、『欧州の経済成長は遅いが最悪期から脱している』との見方もあり、ユーロの下げは緩やかだった。円安の流れが続いているが、1ドル=123円に近づくとドル売りが入るため、全般に様子見気分が強かった。

総合分析

 米利上げ観測によるドル高基調が継続という見方が大勢になっている。中国経済の減速は米金融情勢に影響を与えないとの見方が増えていることもドル高の要因だ。米国の利上げと欧州の追加緩和観測により、ユーロ安・ドル高、ドル高・円安の構図が見えてきた。ただ、ドル高・円安が進んでも1ドル125円がドルの上値限界との見方が多い。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp