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週間相場分析2015年11月09日号


決算絡みの玉整理も警戒

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11/6 15:15現在

海外情勢

 インドのモディ首相は5日、経常赤字の原因となっている金の輸入を抑えることを目的に、国民が所有している金を銀行に預けさせる政策に乗り出した。利息は2.25~2.50%。インドでは家庭の金庫や寺院に約2万トンの金が蓄えられているとされる。なお、業界専門家や銀行関係者によると、8%以上に達する通常の銀行預金金利の方が魅力的などの点で、国民はプログラムへの参加に二の足を踏みそうだという。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10月27日時点で15万7434枚、前週比6133枚増。取組高は10月28日時点で47万枚台、11月4日時点で44万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(10月29日⇒11月5日)では、当業者が売り玉7900枚増に対し買い玉1700枚減、非当業者が売り玉8400枚減に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 米国の年内利上げ実施観測の再浮上で、ニューヨーク金期近は1100ドル近辺、東京金期先は4300円台割れ寸前まで、それぞれ続落を強いられた。市場は相変わらず米国の利上げに神経質になっており、こうなると、12月15~16日のFOMC(米公開市場委員会)が終了するまで、米国の利上げを巡る思惑に金相場は揺さぶられる公算大。また、ヘッジファンドが決算絡みで玉整理の売買を活発化させる恐れも否めず、その点でも金相場は不安定な展開が予想される。

白金

半値押しで下げ止まるか!?

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11/6 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した10月の米国の新車販売台数は前年同月比13.6%増の145万5516台。季節要因を調整した年換算は1824台と2ヵ月連続で1800万の大台を超えた。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した10月の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同月比4.1%減の38万0089台と、10ヵ月連続で前年実績を下回った。4月に軽自動車税が引き上げられた影響で、軽自動車の販売が落ち込んだ。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10月27日時点で3万3516枚、前週比3697枚増。取組高は10月28日時点で7万1000枚台、11月4日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリ別(10月29日⇒11月5日)は、当業者が売り玉600枚減・買い玉1300枚減、非当業者が売り玉700枚減・買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 東京白金先限は5日に一時3730円まで続落。もっとも、10月5日の3465円から10月26日の3964円までの上げ幅(約500円高)に対して半値押し(250円安の3714円)手前の水準にとどまり、調整安の範囲内といえよう。日足で3700円台半ばに開いていた窓埋めも完了した格好で、今後の焦点はこのまま半値押し水準で下げ止まれるかどうか。仮に半値押し以上の下げに見舞われた場合、3分の2押し(333円安の3631円)が次の節目に。

ガソリン

現物市況の軟調も弱材料

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11/6 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫が増加している。集散地であるオクラホマ州クッシングの在庫は3週連続で減少し、ガソリンと中間留分の在庫が減少したものの、これを無視するかのように、原油在庫全体が増加したことが原油価格を下げに導いた。また、ニューヨーク原油が下げた一因は、米金融当局が12月に利上げする可能性を示してドルが上昇したことが嫌気されたためだ。更に、世界石油需給が供給過剰の状態にあるとの見方も弱材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは10月27日時点で49万9628枚の買いに対し26万3053枚の売り、差し引き23万6575枚の買い越し(前週25万1151枚)と買い越し枚数が連続減少した。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは5日時点で9385枚の買いに対し1万0128枚の売り、差し引き743枚の売り越し(4日は933枚の売り越し)。

総合分析

 国内ガソリン現物市況は弱い。これは原油安の影響と販売不振が背景にあるからだ。昭和シェル石油、出光興産は円安による輸入原油価格値上がりでガソリン卸値を引き上げたが、逆にJX日鉱日石エネルギーは4カ月連続で卸値を引き下げている。レギュラーガソリン小売価格(SSの看板価格)は10月21日のリットル当たり127円が5日には122円40銭まで下落するなど販売不調を背景に大幅安となった。こうした現物の弱さが東京バージガソリン期先へも影響を与えそうで、期先は再度5万円大台攻防まで後退する恐れが出てきた。

大豆

生産量の上方修正で供給圧迫

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11/6 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は月初に材料難から保合を強いられたが、5日は867.75セントまで下落した。背景は現地時間10日の米農務省レポートで2015年の大豆生産量が上方修正され、その結果、2015~16年度の同期末在庫が上方修正されるとの見方で、整理売りが出てきたからだ。生産量に関する事前予想を見ると、ロイター通信がまとめた事前予想平均が39億1500万bus(単収47.5bus)、インフォーマ社は39億5200万bus(単収47.9bus)、FCストーンが39億1700万bus(同47.5bus)と、いずれも米農務省10月予想38億8800万bus(同47.2bus)を上回るとしており、今後、供給圧迫を見直す動きが出て、相場が下押すことも考えられる。11月の米農務省レポートをキッカケに需要を的にした展開が予想されるが、ブラジルで作付作業が遅れているものの、現時点は作柄悪化をハヤす段階ではなく、ブラジル大豆の豊作機運が出てくれば、シカゴ大豆期近は9月24日の8.58ドルを試す展開を見せよう。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ大豆の写真相場となった。為替は円安基調ながら、相場を押し上げるパワーは弱く、5万円がだんだん遠退いていくような感じだ。円安が下支え材料ではあるが、現地時間10日の米農務省レポート次第では小波乱を予想しても良いだろう。

ゴム

自律反発しても売られる戻り売りか

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11/6 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり160~400トン。週末現在、原料は37.83バーツ、オファーは12月積127.0セント(円換算約164.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比41増の11,484。入庫量683トンに対し出庫量は642トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)60枚。

展開予想

 東京ゴムは週を通して弱含みに推移し、週末現在は154円前後と約6年3か月ぶりの安値水準で取引されている。週の高値は160.6円、安値は153.0円。下落基調の背景には、当限にて期限切れの渡し物が大量にあると観測されていることや、タイオファーが軟調に推移していることが挙げられる。ドル円相場は円安に進行しているものの、価格の下支え要因にはなっていない模様。
 罫線は続落、安値の153.0円を付けた。非当業者の売り玉が10月20日から約6,300増え、利益確保の買い戻しが想定されるが、弱いファンダメンタルズを考えると、一旦160.0円近辺まで反発すると、戻りを売られる可能性が高い。下値の目途は150.0円と予想される。
 当先の鞘は期近における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力によりさらに拡大し、順鞘20円程度で推移している。11月限が納会を迎えるまでは、15~20円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

年内利上げ観測でドル高

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11/6 15:15現在

海外情勢

 12月に米利上げが決まる可能性が高まったことの影響が続き、ドル高基調を維持した。現地時間6日に発表された米雇用統計待ちで、1ドル=121円台後半の動きとなった。また、米景気指標の好転や中国経済の減速懸念が緩和していることもドル買いの理由とされた。なお、欧州において先行き金融緩和策が見込まれることがドル高・ユーロ安に結びついたようだ。

国内情勢

 郵政3社(日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行)の上場初値は予定価格を上回る堅調となって、日経平均株価が上昇、これを見て為替相場も円安へ振れた。米利上げの年内実施の可能性が高まってきたことがドル高・円安を促す要因とされるものの、目先、米経済指標、なかでも6日に発表された雇用統計発表後の市場の反応を見極めたいとの心理が働いたため不安定な動きとなった。

総合分析

 年内に米利上げ実施となる可能性が高まっていることから、短期的にドル高・円安基調が続くとの見方が増えている。中国の経済減速懸念についても、『思ったほど事態は深刻化していない』との見方もあり、中国政府の強力な政策進行で同国が危機を回避すれば、中国経済減速が米国経済へ与えるダメージが解消し、ドルが上昇する余地も出てこよう。アナリストのなかには、『1ドル=125円87銭のドルの高値までは至るまいが、1ドル=122~123円のドル高・円安は可能』との声が聞かれる。


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